セントポーリア賞 2021 回顧
2021年のグレートマジシャンが勝ったセントポーリア賞を回顧します。
このレースで注目ポイントは2つです。
1.ラスト3Fが加速ラップ
2.今年のセントポーリア賞はスローか否か
■1.ラスト3Fが加速ラップ
グラフのセントポーリア賞の平均ラップを見ていただくと、L3F地点(残り600m-400m)から加速し、9F目(残り200m-ゴール)が失速するラップになっています。
今年はL3Fが11.6-11.2-11.1で最後まで失速しないラップになっています。バジオウをグレートマジシャンが差した地点が残り150m地点ですから、抜いた後もスピードが落ちていないと考えられます。加速しているということは余力があるということですので時計以上に強いです。
ここで考えられるのが、前半スローだから瞬発力戦となり失速しなかったのではないかという点です。
■2.今年のセントポーリア賞はスローか否か
今年のレースのテン3Fは36.2で過去7年中4番目の速さです。もともとスローになりやすいレースですので、数字からはスローに見えます。
次に2F~4F目に注目してほしいのですが、最初の1F目を除いた、2F~4Fを見てみると今年は35.2で過去7年中2番目の速さです。直近7年の平均値が35.67なのでむしろ速いです。
ラップ中盤の時計の失速度合いも少ないです。グラフの4F-5F目の角度を見てわかるように、息を入れたいところでも失速していないので締まったラップだと思います。
上記の2つの視点から見ると、締まったラップをラスト加速したまま余力をもって圧勝したグレートマジシャンは相当強いといえます。
個人的にはドゥラメンテを超えている可能性もあると思います。
クラシック路線で注目の1頭です。
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