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別れたけど、出会えてよかった

別れた
しかも、そっちから言われた。
正直驚いた、そういう人だと思ってなかったから。

そういう人だと思ってなかったのは、あんまり付き合うことに真剣に向き合ってなくて、ただ受動的に、私に好かれたから付き合ってるくらいで、付き合うことに意味を見出している訳では無い故に、別れる理由もないだろうな、と思ってたから。

別れてまだ数日だけど、新鮮な内に忘れずに書き起こしておきたい。ぐちゃぐちゃな考えをそのまま書きたい。文章が変でもいい。その内直すかも。


彼が振ったということは、少なくとも付き合っていた300日は別れようと思わなかったわけで、彼の中で、付き合うことに意味がある時間だったということだから、むしろ嬉しかった。嬉しかったは語弊があるかも、驚いた。自然消滅でも構わないと思ってるような人間だと思ってた。私から言っていたら、最初から最後までずっと私しか考えてなかったなと思うけど、彼が言ってくれたから、仕方ないとも思えるし、ちゃんと真剣に考えてはくれていたのかなと思える。

半年後のつもりだったけど、その内別れようとは考えていたから、言いたいことも決まってて、振られた側だからもちろん全部は言えてないけど、1番感謝したいところは言えてよかった。伝わっているかは分からないけどね。好きの最大値を発揮している時じゃなくて良かった。お互いにとって、良いタイミングだった。

あんなに変で質素で周り気にしてなくて細かいことなんてどうでもいい人間が、まず日本にいることが知れたし、付き合おうと思えば無理では無いことも分かったし、あんな人に挑もうとしただけでもわりと偉業だから、良かった。

20歳になったら、2人で飲み会がしたいと思っていた。その時の私が、まだ彼に興味深さを感じていたら、恋愛的意図はなしにして、ただ語り合いたい。

ただ受け身で付き合った訳じゃなくて、別れようと言うということは、付き合っている自覚があって、付き合っている意味が無いと思ったから別れを告げたということは、付き合ってて意味があるタイミングがあったんだなって思うと、本当に、泣きそうになるけど、数日経ったのでもう泣きそうではない。

だけど、別れる時にようやく、それが分かる恋人なんて、世間的には良い恋人ではなくてスパダリ的なものからかけ離れているから(それがタイプなんだけれど)、やはり別れたのは正解だと思える。最初は、適当に付き合ってみただけだろうからこの対応でも仕方ない、と思っていたものが、ちゃんと好きなことが判明してからは、付き合ってるのにこの対応なのか、と向上しようのない現状に頭を抱えることもあったが、別れることによって解決した。

彼が初めて付き合った人が私でも、今後私のことなんて、彼ならすぐに忘れられると思うし、誰かと付き合って、過去のことを聞かれても、あんま覚えてない、としか言わなさそうだけど、事実として、私の存在が残ればいいな。案外忘れないに賭けたい。忘れるのおかしいから。その常識が通用しないのが彼だけど、願うだけならいいよね。

周りを気にしないことを具現化した生き方をしていて、それを教えてくれた彼リスペクトで、別れた日にはいつもよりピンク味の強いマスクを付けてみるなど、ささやかな意志を持って外に出てみたりもした。

彼が恋人として必要だったんじゃなくて、私の人生に、彼のような人がいたなーって思えればそれでいいかもしれない。ああいう人が日本に生きてるって知れたし。

全然まだ好きかもしれないけど、これは恋愛的な好きではなくて、復縁したいとかいう希望も一切ないし、今求められても(謎の世界線)断るけど、人間的に彼のような人は本当に好きだし、生き方とか考え方とかが大好きだったから、これからも好きでありたい。

いつまで彼が脳内にいるのかは分からないけど、確実に、濃度が薄くなってはいる。彼が残っているというより、彼という概念が残り続ける感じに近い。人として尊敬している気持ちの方が大きい。

私の落ち込みを救ったのは彼だけど、それは彼の意思ではないし、彼がその時たまたま私にとって適していただけで、今はもう特効薬ではないし、もう必要ない。


そっちが振ってくれたから、付き合ってた事が嘘じゃなくて適当じゃなくて、私の頑張りはちゃんと意味があって、彼の初恋が本当に私なら、めちゃくちゃ嬉しい。

私は結局、1年7ヶ月の間、毎日彼の好きなところを考え続けていられて幸せだったし、その内300日を、恋人として過ごせて良かった。

もう流石に、彼レベルでマニアックな人とは付き合いたくないから、もう少し思い入れが薄くなって欲しいなとは思ってるし、そのためにムカつくことを思い出すなど努力はしているけど、好きなところや彼の唯一無二なところは絶対忘れずに居たいし、そうじゃないと私の恋が無駄になっちゃうから、上書き保存とかしたくない。上書きしてくれるような人と出会うまでは、名前をつけて丁寧に頭の隅に保存しておきたい。

出会ってよかったという思いのまま頭に残っていて欲しいし、多分1番良いタイミングで別れられたと思うし、学びも得た。

好きな子と付き合うのがどれだけ難しくて、どれだけ幸せなことなのか、彼が今後自分から先に好きになることがあったら、ちゃんと思い知って欲しいななんて、上からなことを思ったりもしている。

本気で好きだけど合わないということもあるし、私のマイナーな好きを貫きすぎて、恋人力のなさすぎる人と付き合うのは彼が最後でいいし、私が次に好きになる人は、もっともっと好きになれるんじゃないかなと思うと、自分がどのような人を好きになるのか楽しみで仕方ない。

愛されることだけが幸せじゃないし、愛される幸せよりも自分が好きでいられる幸せの方が私的には幸せ度が高くて、後者を重視したいから、未来の私には、もう少し未来があって、自分も好きになれる相手と出会って欲しい。


これだけ語っておいて、私が彼を大好きだったことはわかると思うけれど、やはり私のタイプは、私とは合わなさすぎる。矛盾を抱えている。私は人と会って遊ぶことが何よりも大好きだけど、私のタイプは、内向的でインドアで心の扉を開けることが難しそうで静かそうで質素で、あまり私に好戦的ではない人を好んでしまう。気になってしまう。興味深いと思ってしまう。

でも、そのような人を1番間近で見ていくためには、私の生き方をもう少しそちら側に寄せる必要が生まれてくる。興味深さと、単純な楽しさの両方がなければ、長く付き合っていくことは難しい。

私と正反対(私のタイプ)だけど、正反対な人(私のような人)がタイプだとしっかりと自認している人を見つける案や、私のタイプと真反対の人をちゃんと知ってみる案など色々出たが、そんなに理屈で好きになることはないので、今後私は、周りにタイプを聞かれた時には、早起きな人、とだけ言ってみる。実際には違くてもいいけど、一旦私から、私へのバイアスを消し去りたい。


まだぐちゃぐちゃな文を読んでくれた方、ありがとうございました。幸せが訪れますように。

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