覚えたての言葉も花も「喜び」
昨日、近所のパン屋さんに行きました。
すると、4歳くらいの女の子が
お母さんと一緒に来ていました。
その女の子は、パン屋さんの店内を見ては、
なぜか
「いちじはん(一時半)て、かいてるね」と、
繰り返し言っていました。
ちなみにその時、時計は10時45分くらい。
でもその子は時計を見ているわけでも、
壁に張ってあるポスターを見ているわけでもなく、
とにかく、
「いちじはん、いちじはんてかいてるね」と、
もうもう、とってもうれしそうに、
その言葉を繰り返していました。
すると、お母さんが
「どこにも一時半なんて書いてないよ」と
答えましたが、
その子は、ずっとご機嫌な笑顔で「いちじはん」を
繰り返していました😊
私はピンときました!
その子は、「一時半」という日本語を
覚えたばかりなのです。
「一時」でもなく、「1時30分」でもなく、
「一時半」という言葉が新鮮でたまらないのです。
大人と同じ言葉を使っている自分が
うれしいのです。
私は、
「うんうん、わかるよ。
おねえさんの言葉みたいですてきよね。
いちじはん。」
と言いました。
するとその子は、
恥ずかしそうにお母さんの後ろに隠れて、
ちらっと顔だけだして、
にっこりと笑って小さくうなずいてくれました。
その女の子の可愛かったことと言ったら、
天使の笑顔のようでした♡
私も中国語学習の中で、
「半個小時」(ban4 ge xiao3 shi2)という言葉が、
漢字をみれば30分だとわかりますが、
「ばんがしゃおしい」と言われると、
「え~と何だっけ?」という状態が長くあって、
なかなか覚えられなくて、
つい最近覚えたばかりなのです。
その女の子の幸せそうな
「いちじはん」をくりかえし聞いたことで、
私まで幸せな気持ちになりました。
ああ新しいことを知るって、
こんなにもうれしいことなんだ。
そしてそれを素直に表現できる子どもの
なんと純粋でおおらかなことかと思いました。
私たちも初めはこの世界の全てが新鮮だった
はずなんですよね。この子のように。
もうすっかり忘れてしまっていますが(^_^;)
1月の記事でも書いたワーズワースの
「子どもは大人の父」の深い意味はここにもあると
思いました。
その後、家とは逆方向の公園に向かって歩きました。
なんとなく遠回りしたくなったのです。
いつも歩いている公園ですが、
いつもは入っていかない脇道に
ふらふらっと何気なく歩いて行きました。
すると、なんとなんと、
ちょうど一ヶ月前の記事に書いた
首都圏でしか発見されていない
覚えたての「セリバヒエンソウ」に
再会したのです!!!
終わりかけのせいか、一ヶ月前に見た時より、
花がずいぶん小さくて、写真もうまく撮れませんでした。
でもまさか今年、
全く別の場所で会えるとは!
しかもうちの近くの公園で再会できるなんて~♡と
胸が高鳴りました。
いつもと違う、ちょっと新しい道を歩いただけで、
私にもこんなにうれしいことがありました😊
表現するというのは、「子どもの心」がどんなに大事か
他の方の記事を読んだり見たり聞いたり
していても感じます。
そんな方たちの記事に感謝しつつ、
私も昨日は幸せな気持ちで
野の花をたくさん撮ってしまいました。
上手に撮れませんでしたが(^_^;)
お付き合いくださって、最後まで読んでくださって
本当にありがとうございます。
良い日になりますように♡
「
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