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Motion Design(モーションデザイン) ~カメラワークを考える(2)~

カメラワークについて、続きを記載していきます。

5.トラッキング / Tracking Shot

被写体と共にカメラが動くショットです。
ドリーショットの違いは、被写体の動きを追いかける点です。
必ずしも一方向の動きではありません。

与える効果の例
・被写体の移動を表すことができる。
・また空間や時間も徐々に変化さることができる。
・向かう先へ、期待を感じさせることができる。

被写体の移動/空間や時間の変化など
向かう先へ、期待を感じさせる

6.アーク / Arc Shot

被写体の周りをカメラが周回するショットです。基本的に被写体はその場を動きません。アングルを変えることでも与える印象を変えることができます。

与える効果の例
・空間全体を見渡している様な印象を与える
・パニック/不安/変化など
・ローアングルを組み合わせることで、ヒーローの様な印象にも。

空間全体を見渡している様な印象 / 驚きや変化なども
ヒーローの様な印象

7.パン / Pan Shot

三脚に固定されたカメラを右左に振る動きです。

与える効果の例
・被写体を変更させる
・急激にパンさせることで、空間を移動させる用途で使われることもある
・被写体の動きを追いかける用途でも使われる。
・状況を明らかにすることも

被写体を変更させる
急激にパンさせることで、空間を移動させる
被写体の動きを追いかける
状況を明らかにすることも

8.チルト / Tilt Shot

カメラが固定された状態で上から下、またはその逆に旋回させるショットです。
開始位置と終了位置の関係性を強調することができます。

与える効果の例
・被写体の偉大さや大きさなどを表現できる。
・スピードをゆっくりさせることで、期待感を膨らませる。
・状況や空間を明らかにすることができる。


被写体の偉大さや大きさなどを表現できる
状況や空間を明らかにすることができる

9.カメラロール / Camera Roll

被写体に対して、カメラ自体を回転させながら撮影するショットです。
カメラ自体が地面に対して逆さになったりします。

与える効果の例
・無重力を感じさせる。
・方向感覚を失わせ、不安定な印象を与える。
・酔わすことができる。

無重力を感じさせる
方向感覚を失わせ、不安定な印象を与える

補足

カメラワークには、さまざまな種類があります。
また、呼び方もさまざまです。
今回ご紹介した以外にも、できる限りご紹介しますので、ご期待ください。


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