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読書:手ぶらで生きる。

この本は2018年にミニマリスト しぶさんによって書かれた本。
2020年にこの本を読み、再読した。
流行してから、廃れることなく、未だ根付きながら、導入する人が増えている「ミニマリスト的思考」をライフスタイルに落とし込んで、記述した本である。


ミニマリスト的な考え方とはなんなのか?

ミニマリスト的な考え方を具体で記述されているが、その中でも改めて面白いと感じたポイントを3つ示す。

1 1点豪華主義
2 時間を最大化する(あくまで手段)
3 人間関係を複数持つ

1  1点豪華主義 について

ミニマリストは、節約家とは異なる。
全てを削り、貧しい、我慢する生き方ではなく、
自分にとって「本当に大切なもの」のために、他を削ることをさす。

スティーブ・ジョブズは有名だが、ウォーレンバフェットが60年あまり豪勢でない自宅に住んでいる話や、漫画に出てくる中学生将棋氏が、将棋版しかないマンションに住んでいる話が引き合いに出てきた。

「自分にとって、本当に集中したいもののために、他のものを削る」
例えば、趣味であるギターに集中したかったら漫画、スマホ、ゲームなどが目に入らない環境を用意し、そこで生活するということが考えられる。

最近読んだ米国マイクロソフトのエンジニアの方が書いている「超一流のエンジニア思考」に、関連することが書いてあった。
大前研一氏が以前、何かを変えたければ「住む場所」「付き合う人」「時間配分」のいずれかを変えるしかない。それ以外はほぼ無意味」と記載があった。
上記の例では「時間配分を変えるために、環境を整える」という打ち手になると考えた。

2  時間を最大化する(あくまで手段)について

ミニマリストは自分の時間を最大化しようとする。
これは、目的ではなく、あくまで「本当に大切なもの」に集中するための手段だ。
洗濯や掃除などの家事に時間をかけたくないと思っていながら、そこに時間がかかってしまい、本当にやりたいことができないのであるとしたら、ぜひミニマリスト的な考え方を導入していきたい。

ただ、これはあくまで「目的ではなく手段」であることに留意したい。
時間を節約することを目的とすると、映画を2倍速で見たり、脳に合わないマルチタスクを無理に取り入れようとして、結果的に時間を無駄にする。

3  人間関係は複数もつ話について

ミニマリストは基本的には「いかに削るか」というのが根本にある思想だ。
しかしながら著者は「人間関係だけは例外的に削るのではなく、最大化しておこう」と述べている。

それは特定の関係に「依存」しないためであるという。
積極的に広く浅い人間関係を作り、自分に合わない人とは、付き合いをやめる。
交友関係が狭いと、「付き合いをやめるという選択は取りづらいから、交友関係は広く浅く」という主張が面白い。

【サマリー】
ミニマリスト的思考を導入したライフスタイルの本で、重要なポイントを3つ抜粋する。まずは「1点豪華主義」で、物質を削り自分にとって本当に大切なものに集中する。次に「時間を最大化する(手段として)」で、家事など時間を浪費しないようにする。最後に「人間関係を複数持つ」で、広く浅い関係を作り自分に合わない人とは付き合わないことを重視する。ミニマリスト的思考を取りれることにより、生活を豊かにしようというのが最大の主張である。

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