2021

「起業!」

自分でビジネスを起こして進めている人を見て感動した。

2020年HOPEという学生向けイベントに参加して,東京の学生と話をした。「堀江さんが・・・」「落合陽一さんは・・・」同じ人の名前が何回も出てくる。皆憧れる人は似通ってくるものなのかと感じた。「このままではマスとなってしまう」と危機感を覚えたと思う。

2021年,私は物理の教師だった。2月,3月は授業がなくなった。業務量がかなり減ったので楽だ。給与も変わらず振り込まれる。これが公務員なのであろう。繁忙期と休期があり,繁忙期にしっかり働くことでこういった「ボーナス期間」を享受できるのだろう。と解釈することもできる。ただ「あれ?これ今すべきことではないんじゃないか?」と感じた。

そう感じつつも生活しているうちに「戦略読書」という本に出会ったと思う。「あ!かっこいいな。本に囲まれている家ってイカしてるわ。」それが率直な感想だった。そこでよし,今年は本を読もうか!となった。

2021年2月20日「ウォール街のランダムウォーカー」

『個人投資家にとっては,ただインデックスファンドを買ってじっとしているのが一番良い』ということを多くの視点から語っていた。ここで血肉となった考えは「砂上の楼閣」だ。投資家の心理的観測が,相場にどのように影響するかを知った。仮想通貨を3年程度やっていたので,リアルにわかった。ビットコインに対する期待が膨らんだ年と,崩壊していった年。その後も何度も繰り返す上下の大変動。それに疲れて市場から撤退していく人々。「相場の崩壊はまるで大地震のように突然やってくる。そのブームが大きいほど,余震も大きい。」肝に銘じておきたい。こうやってマネーリテラシー(投資部門)の基礎を作った。

2021年2月24日「転職と副業のかけ算」

この時は今すぐ転職したい!とは思っていなかった。「いつかは起業するために転職しなければならない。ただ,この仕事のやりがいを味わってからだ。」と考えていたからだ。ただ職を変えるというテーマに興味はあったようだ。『転職のベストなタイミングは仕事を辞めたい時ではなく,絶好調でうまくいっている時だ』後に僕はこの一文で,大きな選択をすることになる。この時僕は,転職する肯定的な理由について以下のように書いている。「20代のこの期間を有効に使いたい。解決することのできる問題を増やしたい。起業を考えており,まずは人の下で事業を運営する経験をしたい。」この時,起業というのが前提に動いていたんだなと振り返って思った。

2021年2月27日「NoRules」

ここで理想的企業と出会うことになる。Netflix社だ。特に好きな社風は「失敗時,そこで何を学んだか尋ねる。失敗について大騒ぎしない。むしろそれを「公表する」ように促す。」という点だ。どんどんチャレンジしていく。それを「賭けに出る」と表現している。この文化が気に入っている。また「休暇規定を撤廃する」という点も驚いた。そんな規定が必要のないくらいレベルの高い人のみを採用するのだ。ルールがないから自由だ。自由のもとで成果を出していく。そんな会社が存在することを知り,視野が広がったと思う。

2021年3月2日「論点思考」

成果を出すには正しい問いが重要であることを学んだようだ。覚えていないが,思い出せる。能力が高い人は「問題解決能力」があるのではなく「何を解くか設定する能力」があるのだと思ったのだ。視座を高めて仕事をするには「これ頑張りましょう!」という方針に対して「何のために頑張るんだっけ?」と考える一つの間が必要なんだなと理解した。同僚の生徒会担当の先生に「対面式」の資料を見せに行った時も「そもそも対面式って何のためにやるんですか?」と問いを立てると,少し喜んだ表情を見せた。あの方は「論点思考習得済み」かもしれない。と思った。

2021年3月4日「起業の天才」

リクルート創業者の江副さんは「うまくいった瞬間の快感を考え,失敗したときのことは微塵も考えていない」このマインドセットに感動した。僕は失敗した時のこともセコセコと考えています!と思った。また「東大卒の人にオーバースペックの仕事をやらせた。その代わりに20代で管理職にさせた。」という記述もあった。印象に残っているのは「女性社員は「できるだけ暗いうちに帰りたい。でも仕事は楽しく,辞めたいというほどではなかった」」というものだ。これを見て「たくさん働くことは必ずしも悪ではない。やりがいというものは存在する」と思った。だが,健康とやりがいを天秤にかけたときは「健康」をとります。

2021年3月8日「武器としての決断思考」

決断の方法を探していたようだ。起業。転職。現職様々な選択肢に悩んでいたのかもしれない。ただ,この時点でマイナスな記憶はない。この本から学んだのは意外にも「因果関係と相関関係」だ。「原因Aがある時、結果Bが起きるというのが因果関係」「相関関係には注意をしたい。雨が降ったら桶屋が儲かるからといって,雨を降らしてもしょうがないのだ。桶屋が儲かる原因は,雨が降るからではない。

2021年3月9日「20歳の自分に受けさせたい文章講義」

読まれる文章は「10年前の自分へ向ける」というアドバイスがあったから,Twitterで実践してみたが,思ったように反響がなく,いまだにうまくいっていないハウツーだ。ペルソナ(たった1人)を想定して書くというのも,多分ペルソナの想定が甘いんだろう。うまくいっていない。バズへの道は遠い。

2021年3月9日「投資家が「お金」よりも大切にしていること」

最後はえいや!と決断する。リスクの方がリターンよりも怖く感じるので人間は実際動けないことが多いことを知った。行動を起こすにはえいや!とやっちゃうと良い。「やっちゃえ。」矢沢永吉さんはこの言葉を自分にかけているのではないだろうか??いや,日産に対してか。

2021年3月12日「独学大全」

お分かりいただけただろうか。やけにこの辺り,本をよく読んでいる。ゾーンに入っている時期だ。入試業務の真っ最中かな。大変だけど,早く帰れたから,いろんなところで本を読んでいたんだろうね。そして,ゾーンに入っているからこそ「学習の方法」について興味を持った。「効率のいい学習方法を見つけて,実りを増やすぞ」そう思ったが最初に書かれていたのは「How < What < proceed」だ!続けることが何より大事だ。学習法のHowはあまり役に立っていない。ラーニングログ「学習記録をつける」1/100プランニング「数値目標の1/100を実行する」こんなハウツーがあったが,須く続いていません。お,僕がこんなことを言っている。「計画を立てて,その計画を変更しながら物事を遂行する経験を今したい」無計画だと自覚していたのかな。1年で結構計画を立ててやれるようになったな。

これらの取り組みが誰かの喜びになった事例がある。3月の後半のことだ。加納(仮名)という生徒が進路について悩んでいた。その生徒は「思っていることを理解してくれて,よかった。ためになった。」と言っていた。僕は加納の話を聞いて「こうしろ。」と指示的アドバイスをしなかった。正解不正解はない。ということと,エクスプローラー的な生き方の二つを提示した。このしばらく後に加納をよく知る大人が「どの先生に話をしてもモヤモヤが解消されなかったけど,先生に話をした時,すごくスッキリしたみたいです。何を言ったんですか?」とフィードバックを受けた。僕に知識がなかったら,読書の経験がなかったら,Hopeというイベントに行った経験がなかったら,僕は彼に何も言えなかっただろう。ありきたりなアドバイスをしていただろうと思う。こういった一瞬のためにある知識というのも美しいものだね。

2021年3月29日「言語化力」

仕事は「板挟み」ここを楽しめば,仕事を楽しめると思うと書いてあった。着地点をどう見つけていくかのゲームだと思えば「楽しいだろう?」って。

2021年3月31日「エマニュエルドッドの思考地図」

旅するインプット。目的があって調べるのではなく,調べたいものを蓄積しまくる。こんなインプットがあっても良いんだぞ。というエマニュエル。仕事については「不完全を認めること」。職業のノウハウの大事なところには,仕事って不完全なんだよって認めるという点があると。エマニュエル父は「今、その本を買わな買ったらお前は一生この本を買うことはないだろう。だがお前が持っているお金はいつか手元に戻ってくる」至言です。そして「個人の観察や小説,物語により人間を理解することができる」という記述から,小説や映画を見るようになっていく。

2021年4月17日「仕事が速い人はこれしかやらない」

4月17日___ということは、担任をしている最初の頃だ。私は20時に帰るしかなかった。部活も始まって休みはなかった。ここでだ。本を買ったのだ。ハウツーに頼るんだ。最も大きかった変化は『文具、書類一切デスクの上に置かない』というものだ。デスクの上に参考書やファイルが並んでいることが美徳。というこれまでの常識を一新した。「6W3H」も目新しかった。ミスをしたくないなら意識したい。例えば「3年生を送る会任せたよ〜」と言われたら、いつまでに何をすれば良いのか。どのようにそれが進められるのか。場所設定はどうか。と考えていく。直前にこれしてなかった!を防げる。

『仕事の見える化記録術」谷口和信

僕は仕事を効率よく進めることにはまった。デスクが綺麗になって嬉しかった。ここで実践できたのは『所要時間・期限の設定』だ。今までto doリストを作ってきたが、どのくらいの時間をかけて行うかは考えていなかった。これを実践してからめちゃくちゃ余裕を持って仕事ができるようになった。最も良かったことは臨時の生徒対応がそれほど億劫ではなくなったことだ。時間ができたから本当にやりたいことに時間を割くことができる。

2021年4月19日『ゼロ秒思考』赤羽雄二

瞬時に思考がクリアになる。モヤモヤもこれで解決される。A4の紙に1分以内で、思いついた全てを箇条書きで書いていく方法だ。保護者対応で使ったことを思い出す。「◎◎の期限過ぎたじゃないか!どうしてくれる!」的なことだった。理不尽でちょっと感情が揺れ動いたため、紙に書き出した。何をすべきか書き出して全て行った。すると3時間で解決して平和が保たれた。

2021年4月25日『すぐやるチームを作るたった一つの考え方』

部下のモラルは変えられないから「採用」の段階でモラル感覚が近い人を選ぼう!という内容だ。忘れていたが任せられない上司の3つのタイプがあった。『部下のやり方にイライラ』『部下に嫌われるのが怖い。』『教える手間と時間をかけたくない』これは教育にも使える。生徒会の子たちがいくら非効率にやっていてもイライラする必要はなく適切な方法を「提案」すれば良い。また「ミスは怒らない」というのも重要だ。ミスを隠されてしまっては元も子もない


今回はここまでにしよう。自分の記録のための文章だ。あとで見返したときに「若いな~、気恥ずかしいな~」というだろう。いままでもそうだった。でもその見返した時も、若くて、気恥ずかしいことに挑戦している人間であってくれと思う。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?