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OnlyOneOf色に染まった、彼らのカバー曲たち

 2019年にデビューした韓国のボーイズグループOnlyOneOfオンリーワンオブ、以下オンオブ)はハイレベルなパフォーマンススキルはもちろん、彼ら自身も制作に関わっている上質な音楽、そして聖書・哲学・芸術作品などとリンクした独自の世界観で人気を集めています。

 そんな彼らの独自性はオリジナル楽曲だけでなく、カバー動画にも表れています。

 YouTube公式チャンネルで楽しむことができるK-POPのダンスカバーやVlogなどのコンテンツ内で披露されるカバー曲はどれも再現度が高く、彼らのハイレベルなダンスや歌唱のスキルを充分にアピールしたものばかりですが、中にはメンバーの手で楽曲自体にアレンジを加え「オンオブ色」に染めたカバー動画も多くあります。抜粋していくつか紹介します。

 まずOH MY GIRLDolphinカバーは再生回数が300万回を突破しており、オリジナル楽曲自体の持つ気だるげな雰囲気を充分に引き出したアレンジ、振付に仕上がっています。こちらのバージョンは真夏の昼間よりも夏の終わりや夕暮れに聴く方がぴったりです。独特なカメラワークにも注目してください。

 また、NCT U「The 7th Senseのカバーでは(Sexy Cover Ver.)と題し、原曲の持つ重厚感を極限まで削ぎ落とし、オンオブらしい作品へと変化を遂げています。

 昨年4月に音源のみがアップされたBrave GirlsRollin'カバーはなんとその後地上波の音楽番組「ユ・ヒヨルのスケッチブック」でも披露されました。

 またメンバーがソロでもコンテンツを多くアップしており、例えばナインは藤井風きらり(G)I-DLETOMBOYを始めとするカバー曲を披露しています。どちらもオリジナルの歌詞まで追加されています。


 ほんの一部ではありますが彼らのカバーコンテンツをご紹介しました。このようにカバー曲でも「オンオブ色」に染めることで独自路線を貫いている彼らですが、なんと10月にリリースする日本セカンドシングルでは、1995年にリリースされたシャ乱Qズルい女をカバーしたのです。

 とにかく聴いていただければ分かりますが、原曲の特徴的なイントロがカットされかなり爽やかな仕上がりになっています。まさに「オンオブ色」のカバー曲です。

 リリースにあたってはシャ乱Qのボーカリスト・つんく♂氏のnoteにも取り上げられていました。

 また、オンオブのプロデューサー、チョン・ビョンギ氏とつんく♂氏へのインタビュー記事も大変興味深い内容でした。彼らがなぜこの楽曲を選びこのようなアレンジにしたのか、K-POPとJ-POPの違いなど盛りだくさんの内容になっていますのでぜひ読んでみてください。


 さて、2022年積極的に日本での活動を行なっているオンオブですが、思い返してみると彼らが5月にリリースした日本デビュー曲はEP『Instinct,Pt.2』の収録曲「suit dance」の日本語バージョンでした。

 彼らといえば比較的露出度の高い衣装が有名ですが、日本デビューにおいては日本で受け入れられやすい楽曲、衣装を選んで活動していたことは流石ですし、今回の「ズルい女」も含めて、何より日本でも韓国と同じようにどのアイドルとも被らない、空いているポジションにスッと入り込んで活動しているなという印象を受けました。韓国では現在「undergrOund idOl」というシリーズのもと1人ずつソロ曲をリリースするなど積極的に活動していますので、日本での活動とあわせてそちらもぜひチェックしてみてください。最後まで読んでくださりありがとうございました!

(おまけ)
 先日日本で開催されたライブ「OnlyOneOf 2nd Japan Live 2022」の東京公演に行ってきました!面白くて和やかなトークと、情熱的かつ神秘的なパフォーマンスとのギャップが最高でした。先述のソロ曲やユニットでのダンスカバーなど盛りだくさんの内容で、メンバー一人ひとりの魅力を再確認できました。



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