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米大学部留学ブログ秋学期Week10(最終週)

12月4日(月)Vol 17

秋学期10週目。
今週は大学はReading Weekと呼ばれる試験前の勉強週間だったが、工学部はそれがなく通常通り授業や試験があった。
幸いなことに私は期末試験が今週に2つしかなく、しかも来週の期末試験はドロップすることができるので、実質今週で秋学期は終了した。ここで少し、今学期の振り返りをしておこうと思う。

今学期は短いようで感覚的には長く感じた。授業以上に、インターンやアパート探しに時間がかかり、1年前とはまた違った忙しさを経験した。
キャンパス自体には慣れ、授業の課題への労力の分散の仕方や、自分の興味分野に対して大学のリソースをどのように使えば良いかが分かるようになってきたのは進歩だと思える。授業の課題を必死に片付けていただけの1年前とは異なり、今年は上手く課題をコントロールしながら自分のやりたいことをする時間を作れるようになった気がする。

今学期に得られたものはものづくりの新たなスキルとプログラミングの基礎。新しいバイトを大学内で始め、CADの授業を取ったり、Robotics clubに入ったりしたことで、プロトタイピングで必要なCADの基本的な使い方を学んだり、旋盤、フライス盤を使えるようになった。また、電子回路の授業で数字をカウントする簡単な装置やサイコロを作れるようになった。
今学期に初めて取ったCSの授業では、課題で実際にコードを書き、色々な仕組みやゲームを作ったことが非常に面白く感じた。プログラミングの実力はまだまだ全然足りないので、これからも練習したい。

CADの授業の作品

勿論今学期は全てが上手く行ったわけではない。

高校時代にビジネスコンテストによく参加していたが、その時に一緒に大会に出た親友から、妹の書類審査の書類を見てほしいと頼まれた。その時にふと、社会の出来事に自分が殆ど無関心になっていることに気づいた。大学内に住んでいる今、学外に出ることは殆どなく、大学の環境が作る社会にしか目を向けられていない。理系の科目ばかり取っていて、試験の問題を解いたり、何かを作ったりはしているけれど、実際に今何が社会で必要とされていて、社会にためになるものづくりに今習っていることをどうしたら繋げられるかなど考える機会は自分でも作れなかった。ビジネスコンテストに出ると、社会問題に必然と向き合えるし、それをどうしたら解決できるか、何がその問題を引き起こしているのかなど社会について色々と考えることが多かった。それなのに、大学生になった今、いわゆる「お勉強」しかしていないような状態になっている気がして若干焦ってしまうし、何かもどかしい。日本の学生も同じような状況なのか。いや、日本の学生の様子をSNSやニュースなどで見ていると、何か課題意識を持って積極的に活動している人が目立っているし、そういう人が一定数いる気がする。
大学という閉鎖的な環境にいながら、社会に目を向けて自分で何かを考察する機会をどのように作るか、冬休み中にちゃんと考えたいと思う。

もう1つの反省点はインターンシップの出願である。秋学期の1週目から色々な企業に出願はしているものの、未だにうまく行っていない。面接まで進んだものは数個あるけれど、終わった後に詰めが甘かったとか、企業リサーチをもっとすれば良かったとかという反省点が必ず浮かんでしまう。アメリカは大コネ社会であることは知っているけれど、大学外の知り合いが1人もいない私は、どうしたら上手くネットワーキングをしたら良いのか今も試行錯誤中である。とりあえず、何が起こるか最後まで分からないので出願はインターンが見つかるまで粘ってみることにする。

反省点はあったものの、全体的には、1年前よりも色んなことを自分で解決しようとして、自立できたように感じるし、程よい頻度で息抜きもできたので良い学期だったと思う。私は1年前の秋学期から仲良くしている友達のグループが殆ど変わっていないが、バイトや新しい部活などの環境に身を置いたことで、そこで出会った人達とも仲良くなれ、交流の輪も広がった。新しい人と出会うと、その人の興味を持っていることが斬新に感じたり、過去の話を聞いたりすると面白く、新たな発見があったりする。折角留学しているのだから、今の交友関係は大事にしながらも、もっと多くの人と関わってその人達のことを知りたいと思った。

秋学期が正式に終了するのは11週目。ここ2週間はThanksgivingや期末試験勉強でインターンシップの出願をサボってしまったので、最後の週はサボった分まで出願を頑張ろう。帰国までもう少し!


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