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詩のようなもの

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詩の定義が自分の中で曖昧なので、自分が書いた中で詩だと思われるものを集めました。
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#詩的散文

【詩】 混沌

コトンと混沌の音がする。 外は降ったり晴れたり まるで感情のようで 落ち着かない。 テレ…

【詩】 RGB

一人、青いソファに沈み 今日もまた 赤と緑と青のピクセルになって 世界を泳ぐ。 ボタン一…

【詩】 白いタイル

白く滑らかなものに触れて 目覚める自我を並べて 繋ぎ目に接着剤を流し込めば 出来上がるは…

【詩】 Rainmaker

雨が降るなと願えば願うほど 降ってしまう心の雨は 乾き切った何かを 潤すものなのだろうか…

【詩】 息をする事

僕の吐いた息は 何処へ行くのだろう 海を渡って 遠くのあなたに届く事は あるのだろうか …

白い休日

白い休日 何も無い休日 どこへ行っても付き纏ってくる 平日の怨霊を 振り払うエクソシスト…

【詩】 豪雨

突然の豪雨に 足止めを喰らう。 通り過ぎるのを 待つより他もなく ただ立ち尽くす。 降っているのか昇っているのか 分からない程の雨を ふと切り裂いた 車のヘッドライトと あの時のあなたの言葉が 僕を土砂降りの中へと誘う。 酷く濡れてしまえば 諦めもつくのかもしれない。 僕は濡れる勇気すら無く ただ通り過ぎるのを待つだけだった。

【詩】 関係の無い熱

テレビを点ける。 今日も 僕とは関係の無い人が 僕とは関係の無い事を 熱を帯びて話してい…

【詩】 金魚

祭りで掬った金魚。 水槽に入れてみた。 赤や黒に光輝くそれらは 見られる為に生まれてきた…

【詩】 虹

雨上がりに虹が架かる。 神秘的で美しい。 雨粒に光が反射や屈折をした結果 七色に見えてい…

若気の転がり

少しの違和感が嫌悪へと変わる。 どうやら長く居過ぎたみたいだ。 そうやって いくつもの職…

【詩】 花柄

生まれ持ったものは すぐに散ってしまった。 それを捨てきれず 写し取ったものは 偽物であ…

リモート

リモートで働く。 温度が感じられず 取り残されたようにただ 与えられた仕事をこなす。 静…

【詩】 終わりの中

終わりに向かう日々で 勝者と敗者を作る 終わり向かう日々で マウントを取りたがる あなたも私も どうせあの石の下で眠るなら 傷つけ合う必要は 無かったのではないのか 傷つけ合わなければ あの石の下で 眠れないとでも言うのだろうか 終わりに向かう日々で 自ら終わらせたくなる そんなウィットに富んだ話は どうしても聞きたくない