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詩のようなもの

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詩の定義が自分の中で曖昧なので、自分が書いた中で詩だと思われるものを集めました。
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2021年6月の記事一覧

【詩】 豪雨

突然の豪雨に 足止めを喰らう。 通り過ぎるのを 待つより他もなく ただ立ち尽くす。 降っ…

【詩】 関係の無い熱

テレビを点ける。 今日も 僕とは関係の無い人が 僕とは関係の無い事を 熱を帯びて話してい…

【詩】 金魚

祭りで掬った金魚。 水槽に入れてみた。 赤や黒に光輝くそれらは 見られる為に生まれてきた…

【詩】 虹

雨上がりに虹が架かる。 神秘的で美しい。 雨粒に光が反射や屈折をした結果 七色に見えてい…

若気の転がり

少しの違和感が嫌悪へと変わる。 どうやら長く居過ぎたみたいだ。 そうやって いくつもの職…

【詩】 換気扇

換気扇が回る。 不快な臭いを吸い込んで 回り続ける。 この空気は何処へ行くのかも わから…

【詩】 花柄

生まれ持ったものは すぐに散ってしまった。 それを捨てきれず 写し取ったものは 偽物であったのか。 本物の美しさに魅せられ 写し取った偽物もまた 美しかった。 どちらも美しいのであれば 偽物でも良かったのではないか。 柄になってしまった花が シャツを彩って 風に揺れている。

リモート

リモートで働く。 温度が感じられず 取り残されたようにただ 与えられた仕事をこなす。 静…

【詩】 終わりの中

終わりに向かう日々で 勝者と敗者を作る 終わり向かう日々で マウントを取りたがる あなた…

【詩】 楽しい事

さて、なんだったか。 思い出せないまま歩く。 ただ 遠くへ。 今日は楽しい事が沢山あった…

【詩】 夏待ち

春は傘も持たずに出て行ってしまった。 春は帰って来る事もなく 悲しみで泣き疲れた空が 燃…

梅雨のフィルター

夜中に降る雨は 静寂の中に消えた。 許して欲しかった訳でもなく 助けて欲しかった訳でもな…

【詩】 遺伝子の乗り物

人間は遺伝子の乗り物に過ぎないと言うのなら 僕の遺伝子は運転が下手だ スピードも出せない…