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【気になるデバイス】LEDディスプレイのあれこれ

「Experience×Technology(体験×技術)」の出井です。

今回は屋外の大きなスクリーンとして活用するLEDディスプレイの選び方などを紹介します。



なぜLEDディスプレイを使うのか

LEDディスプレイとは、小さいLED球自体が発光、そのLED球が密集して映像が表示できる業務用ディスプレイです。
ビルの屋上や施設の壁面にデジタルサイネージとして設置されていることが多いです。
屋外では、太陽光が強いために、輝度が高く防水対応しているLEDディスプレイを選択します。室内でも使用することが増えていますが、輝度が高いので、出力は30%程度に落として利用します。そうでないと、近くで見たときにまぶしすぎて目を背けてしまいます。
解像度はモニターより粗いですが、遠くから見る場合は十分キレイに見えます。
最近、LED球がかなり小さくなり、モニターのように見えるLEDディスプレイも登場していますが、とても高価になります。

LEDディスプレイの設置の注意点

各メーカーで高精細化を競っていて、現在0.9mmピッチのものが発売されていますが、これ以上細かくなる必要性は低いと思います。
長期の運用時のサポート体制を含め選定した方が良いです。
海外生産で型番も頻繁に変更があり、再度発注しても数か月かかる場合もあります。
数年後くらいにはポツポツとLED球が故障することが多く、あらかじめ予備パネルを購入しておくことをおすすめします。

設計するにあたり、架台の設置、壁面の補強、設置する環境の調査、図面検証など専門業者の経験が必要になります。
LED球自体、あまり熱は出ませんが、基盤部分はかなり発熱しますので、排熱対策や調整するためのスペースなど細かい設計が必要です。

電気容量も必要になるので通常、別途分電盤を設置します。最近100V対応のものも増えてきましたが、大きな画面の場合、200Vにして電線の数を減らした方が配線等も効率的です。

LEDディスプレイの選択肢

LEDディスプレイの選択肢は下記のようなものがあります。
生産量が多いのは、中国シンセンになります。ただ、品質チェックを入念にする必要があります。工場発送前に現地に行ってチェックすることが多いです。
その他の選択肢としては、ヨーロッパ系。日本のメーカーでも海外製品を代理販売している場合もあります。
現時点で、コストパフォーマンスを考えると6mmピッチのものがおすすめです。屋外サイネージとしては十分です。
屋内用で人が近づく場合は、1.2mmピッチ程度をおすすめします。
先進性や高級感を求めるなら0.9mmピッチです。

SHISAI

UNIVIEW LED

BARCO

LG

各社半年に1回程度、価格の見直しと新発売、生産終了の情報が更新されるので、最新の情報を確認するようにしてください。
一般的に、扱っているラインナップの数が多いメーカーの方が流通量が多いので比較的安心できるようです。
10年前と比較すると価格はかなり安くなりましたが、まだまだ高価なものになります。

最後に

最後まで読んでいただきありがとうございました。
今後も気になるデジタルツールや関連イベントなどをご紹介します。

今回のツールは、街の再開発が進む中、日本でも更に普及すると思います。


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執筆者:出 井
株式会社フラッグ コミュニケーションデザイン部プロデューサー
長年、デジタル体験とリアル体験の融合をテーマに、ショールーム・体験施設や展示会・イベント・ウェブまで幅広く企画・システム設計・空間設計からプロジェクト管理までトータルで担当。


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