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お猿を撮りに、地獄谷までいってきた

新年そうそう、吹雪の中でお猿を撮ってきました。

長野県は湯田中の地獄谷野猿公苑。いわゆる「スマホ猿」の写真で一躍有名になった場所ですね。


到着してみたら雪が全くなく。地面はむき出し、猿は温泉にも入っておらず… 宿の人と「今年ははずれですねぇ」と話していたのですが、一晩ねたらば奇跡が! 吹雪到来です。


実は僕は、この地獄谷が7年ぶり3回目。温泉に使ってる猿は撮りためてます。なので、今回は温泉の脇にある崖がメインターゲット。崖で暴れる猿や、自然を背景にしたシーンのほうに集中しようかなぁと。


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吹雪の最高!でもヤバイ寒い。モンベルのフル装備で6時間ほど、雪の中を放浪。途中で、右手の手袋を無くすという事故にあい、素手で鋼鉄のカメラを触って、右手の感覚が消滅する(危ないので真似をしないでください)。

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そんな中はるばる山奥から、サル達は地獄谷野猿公苑にやってくる。なぜなら、エサがあるから。飼いならされた野生の動物。

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地獄谷野猿公苑ってどんなとこ?

1960年代に開園。里に降りて害をなすモンキーを隔離しつつ、野生観察ができるスポットとして生まれた。で、そのうち数匹のサルが、後楽園(近所の宿)の温泉に入るようになり、群全体に定着したらしい。

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後楽館

こちらは野猿公苑の隣にある旅館、後楽館。ここに2泊しました。今年は雪が全然なく、前日にきた人は大外れ。予備日を作っておいて本当によかった。突然に吹雪にマジ感謝。

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ゼルダのステージのごとき山道を歩くこと40分。


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あらわれた旅館、後楽館。到着した当初は、まったく雪がなく「はずれイヤー」の予感がするも…


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次の日に吹雪いてくれて、いっきに積もった。奇跡に感謝!こちらもSEKIROのステージのごとき構造の旅館である。

ここの露天風呂も、吹雪の日はサルどもに占拠されてる。

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海外観光客のガールズが、GoPro持ち込みながらサルと風呂に入ってるカオスな時もある。さすがにそれは撮影不可なので、だけサルのタイミングを撮影。



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バトル・オブ・子猿

温泉裏の土手が、子猿達の戦争スポットになっていた。温泉そっちのけで撮影。タイマンだったのだけど、走り回るうちに周囲の猿を巻き込み、集団戦に。最後に勝者の猿が、後尾のマネして格付けしてた。

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ジャンプ

じっと観察していたところ、温泉と反対側にある土手の切り株に登ったサルは、「絶対に飛び降りる」ことを発見。1時間ぐらいずっと、切り株の前で待機して何枚か撮るなど。

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最高にいい瞬間に、最高に雪が積もったサルを撮れたが…あと数センチ上にフレーミングしたかった。まぁ、切れててもいい写真なので、非常に満足。

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すごいドリフト猿。


猿のポートレート

100-400mmレンズということで、ポートレート取り放題じゃないか!と、バリバチとったやつ。あんまり近づくと、襲われるのだけど、300mm以上があれば、安心して接写できる。

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反射光や湯気や吐く息がもろもろ合体して、発光状態になったポートレイト


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なかなか視線をもらうまで忍耐が必要なのだけど、こまかい毛まで綺麗にとれて満足。


ラブラブカップル猿

橋のたもとの階段で抱き合ってたカップル。

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Location

地獄谷野猿公苑。長野駅から、長野電鉄で終点の湯田中まで移動。湯田中駅から、徒歩1時間(市街地30分。山道30分)。タクシーは混みすぎてて捕まらない。バスは山道の麓までアリ。

大雪のときはかき分けて進むこともあるので、ガチ撮影したい人は防寒装備推奨。麓の温泉街には、千と千尋のモデルとなった旅館もある。ただ撮影目的の場合は、野猿公苑のとなりにある後楽館に泊まりたい。


装備

SONY α9100-400mm F4.5だけで頑張った。24-70とか100mmマクロも持ってきたけど、吹雪で交換できそうな状況ではなかった。残念。本当は70-200mm F2.8とかもあると望ましい。

動物写真は連写の強いα9M2があるとよいのだけど… 連写性能の差だけで50万で買い直すのは…さすがに無理で残念。はやくSONYさんから貸与されるぐらい、よい写真とれるようになりたいな。

P.S.
こうやってnoteの白い画面にならべると、自分はアンダー目の写真が好きなんだなぁと思う。ネット用にダイナミックレンジをもうちょっと広げてもよいのかもしれん。

いただいたサポートは、コロナでオフィスいけてないので、コロナあけにnoteチームにピザおごったり、サービス設計の参考書籍代にします。