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「孫子の兵法」現代超訳バージョン、#5

clubhouseで話した、孫子の兵法の話。第5章のおおまかな超訳。5章はちょっと散発的で翻訳しずらい。語録集っぽさある。


第5章: フロアをアゲてこうぜ篇(勢篇)


5-1: セオリーと、セオリー外を使い分けろ

巨大なチームを少数チームみたいに自在に動かせるのは、孫子的に部隊編成がしっかりしてるからなんだな。

大チームをテキパキ動かすには、銅羅とか旗とか、slcakとかカンバンとか、コミュニケーションツールや可視化ツールに投資するの大事。

で大チームが、プロジェクトの状況にうまく対応しまくれるのは、「定石(正法)」と、「アドリブや例外(奇法)」を、ケースバイケースで使い分けてるからなんだな。臨機応変。

こういうセオリーと、ルールブレイクなイノベーションを組み合わせられるやつは、石で卵わるみたいな無敵っぷりですわ。


5-2: コンボ無限大

プロジェクトってのは、セオリーで座組みを完璧にしてセットアップする。んで、状況にあわせたアドリブや例外で、勝利の決定点を叩き込むわけ。

1章で書いたような、フレームワークや大予算で、大局的な勝ち確定の状況を作って、細かいところは状況とかプロジェクトの特性に応じて、ケースバイケースに対応するわけ。

でこのポイントが…これまた1章で書いたように、具体的には説明しにくいんだわ。ケースバイケースだからね。

でも、料理だって抑える味は甘酸辛苦だけど、組合せは無限ジャン? 色も赤、青、緑の三色で、フルカラーになるじゃん? そんな感じで、コンボは無限なんで語り尽くせないのよ。

要は、そういう小手先のケースを無限に暗記するんじゃないってこと。そこより、ベースになる基本要素をしっかり押さえろってこった。

バトルの勢いも、「セオリー」と「例外」の2つだけで、無限の変化を作れるわけ。セオリーの中に例外が入るし、例外のなかにセオリーを応用もできる。そんなようにやってくと、無限バリエーションが広がって、だれも全部は把握できない深みがでるわけ。


5-3: あとメリハリな

台風の川みたいなパワーを「勢」って呼ぶんだわ。

で鳥とかが、一撃必殺で飛び掛かるような瞬間を「節」って呼ぶの。

イケてるやつは、すごいエネルギーと、開放するタイミングみたいのを使いこなすんだわ。

クロスボウを引き絞って(勢)、コトンと引き金をしぼってバシュっと発射する感じ(節)な。砲丸投げでも、マリオのBダッシュジャンプでもそんな感じなわけじゃん。

つまりパワーってのは、ダラダラ24時間放出すればいいってもんじゃない。メリハリが大事なの。365日CMうつより、クリスマスや商戦期にガッとセールやるほうがよかったりな。4章で例えるなら、守りながらガーっと溜めて、勝利のタイミングでバッと全開放するわけよ。


5-4: フラフラするもんは勢いで解決する

安定してるか混乱してるかとか、勇気がでたり臆病になったりとか、強がったり弱気になったりとか…人間のハートってのはフラフラするわけ。

こういうのがシャキッとできるかは、個々人に頼らずにチームの編成や制度で解決するわけ。

社員が臆病になるかイケイケになるかも、個々人に気合いれさせんじゃなくて、プロジェクトやビジネスの勢いで解決すんだな。

強いとか弱いも、個々人の能力で解決しない。チームそのものの、座組みで作るのが大事。

そんなふうに、個々の人の根性に頼りすぎるんじゃなくて、体制とか座組みとか仕組みとか、資金調達とか、そういうので勢いを作って、みんなのパワーを引き出すんだな。

それが経営の仕事。スタートアップの「成長が全てを癒す」とかも、そいういうのの1つだわな。


5-5: 何かを動かすときは、状況をつくって、可視化しろ

で、応用としちゃ、チームだけじゃなくて、外部とのやりとりも座組みや状況でのセットアップで解決するのよ。お涙ちょうだいとか、飲み会とかだけに頼らないで。

たとえば「利益が落ちてる」なら、みんな拾いに集まってくるわけ。

ちゃんと「サービス利用の投資予算に対して、これだけ効果あります」とか、そういうのが可視化されてるの大事。そんなら、お客さんも興味もつし、商談成立のコンバージョンもしやすいんだな。


5-6: 坂道作るのがお仕事

そんなわけで、イケてる経営者は、「状況でイイ感じ勢いを作って」全体的に人を動かす。個々の人の性質に頼ったり、マイクロオペレーションしすぎないほうがいいんだわ。

大きな勢いをドカンと作るのがマネジメントの仕事。で、それさえできれば…あとは「勢い」の中に、イケてる人材を放り込むだけ。そうすりゃ、あとは、みんながワーッと勝手にイイ感じにやってくれる。

超イケてるリーダーは、これがメッチャ上手くて、坂道から丸太とか岩を転がすようなテンションでガンガンやってくる。このスゲェ坂道を作るのがリーダーの真の仕事。 

こういうのが戦いの「勢い」ってやつなわけだ。 資金調達もパートナーシップも社内制度も複利厚生も、極論みんなイイ感じの勢いを出すためだわな。

by 孫子


続く

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