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セルフ・メンタルコーチング(その20:最終回) タイムライン

今回は、未来を描いてそれを実現するための最強の手法である「タイムライン」について解説したいと思います。

メンタルコーチングの基本は、以下の3ステップです。
1 未来をありありと描く
2 現在の状況を確認する
3 現在と未来を結びつけるステップを描く

1と2の順番は逆でも構いません。
また、応用として過去の成功体験・失敗体験を活用することもあります。
いずれにしても、既成概念や思い込みを取り払いながら1と2と3を行うことが、未来を切り拓くために有効です。

本稿の「その2」で書いたとおり、未来の夢や目標は制約なくありありと描くことが望ましいです。
現在の状況は、自分の解釈を疑って、冷静に捉え直すことが大切です。
これからのステップは、他者からどう見られるかなどには関係なく、自分らしいやり方を見出したほうが成功の確率が高くなります。

これらの作業を頭の中だけで行ったり、机の上で紙に書いたりだけで行うと、なかなかリアルな感覚を掴むことができません。
そこで効果的なのが「タイムライン」です。

英語で "timeline" といえば「予定表」や「スケジュール」のことですが、ここではちょっと違います。

時間を空間に置き換えて、過去・現在・未来のできごとを可視化したり、それぞれの時間に身を置いて考えたりすることを言います。
具体的には、次のように行います。

部屋の中でも屋外でも構いません。
できるだけ広い空間を確保し、そこに1本の直線を引きます。イメージだけの線でも構いませんが、ロープやマスキングテープなどを使って実際の線を置いたほうがよりリアルに感じることができます。

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線の片側を未来、逆側を過去とします。
任意の場所を「現在」と規定し、そこに日付を書いた紙や付箋を置きます。
そして、未来の線の上に、自分が実現したい未来を置きます。
「○○年✕✕月、△△を達成」
などというように、時期や内容を含めて具体的に書きます。

未来が描けたら、そこに立ち、それが達成できたときの気持ちや感覚をじっくりと味わいます。

次に、その夢や目標を実現するために、現在から未来の間にどんな出来事があればよいか、どんなアクションを起こせばよいかを書いて置いていきます。

頭の中だけで考えるのではなく、時間の経過を想像しながら線の上を歩きながら考えます。季節の移ろい、状況の変化などを想像しながら、リアルに感じることがポイントです。
感じながら考えると、
「あ、このタイミングで○○をしておこう」とか、
「△△については焦らずに□□年までにやればいいのか」など、
やるべきことややりたいことが時間軸上で自然と整理できてきます。
これにより、現在と未来が実現可能な形で繋がるのです。

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タイムラインで描く時間の長さは、長くても短くても構いません。
10年・20年越しの大きな夢や目標にも使えますし、1ヶ月後の目標に向かって1日ごとのアクションを生み出すことにも使えます。

スポーツメンタル1

ポイントは、
*時間を空間に置き換えて見える化すること
*文字やイラストに書いて具体化すること
*体を動かしたり感じたりすることでリアルに考えること
です。

いかがでしたでしょうか?
タイムラインを使って、夢や目標の実現に取り組んでみてください!

セルフ・メンタルコーチングの記事は今回で最終回。
次回からはちょっと趣を変えて、スポーツ観戦記を綴ってみたいと思います。長いシリーズになりますが、どうぞお楽しみください!

株式会社F&Lアソシエイツ
代表取締役 大竹哲郎
https://www.fl-a.co.jp/



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