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遊びがプロ化した小学生

この記事は、2025年における具体的な生活像を描写した「未来生活図鑑」の記事です。本記事の概要については以下よりご覧ください。
デザイン思考で考える2025年の近未来生活
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子供の最大の仕事は遊ぶことであるーそれは学校での机上の勉強だけではなく、友達と外で遊んだり喧嘩をしたりする中で、多くの能力が身につくというもの。この考え方は昔から言われており、今でもそれを前提として子供に接する大人は多いだろう。しかし、この「遊び」の中に変化が現れている。自分が好きな遊びに没頭し、夢中になりすぎて「プロ」化している小学生が出てきたのだ。もはや「小学生だから」と言う親の縛りや偏見がなくなり、社会が小学生の持つその純粋な創造力と行動力、そしてアウトプットに大きな関心を示すようになった。

親に何も言われず、思い切り遊びたい!
小学生にもなるとある程度知恵もつくことから、遊びの幅が格段に広がり、友達と遊んだり、スマホなどでゲームをするのが楽しくてしょうがない。勉強嫌いが出てくるのは、遊びの方が圧倒的に楽しくなるからだろう。
ただそんな遊びの中でも小学生がストレスを感じる時がある。それは「親の制限」だ。もちろん親も好きで子供の遊びを制限しているわけではない。子供の健康面や安全面、そして何より学習面に配慮して、意図的に遊びを制限するのだ。2020年の教育改革で授業内容が大きく変わるが、偏差値を重視する傾向がある社会はなかなか変わらない。
ある調査によると、少子化が加速している中、首都圏の中学受験数は4年連続で増加しているという。「小学4年生では遅すぎ、3年生からの学習塾通いが常識。」「いい大学=いい会社ではないが、学歴で人を判断する部分は社会の中ではある。」そんな会話が親の間では繰り返される。学歴社会を信奉しているわけではないが完全否定できる材料もないのが現実だ。 
ただ子供は当たり前だがそんなことには全く関心がない。むしろ、せっかく楽しんでいるのに色々言われたくない、親に縛られたくないと思っている。結局、子供のためと思って親がやっていることが子供の自由だけでなく、本来持っている才能をも奪うことにもなり得る。


子供の本気遊びが「プロ」化 
好き過ぎてご飯を食べるのも忘れるくらい没頭してしまった、そんな経験は子供の頃にはよくあること。今まではそれを止めるのが大人の役目の1つではあったが、これからはその可能性を伸ばすのが親の役目になる。今までは小学生から世の中で活躍する人は、一部の天才かまたは家柄などで英才教育を受けた子供だった。ただYouTubeなどのネットコミュニティが開かれ、ごく普通の子でも好きなことを追求できる環境が整い、子供の本気遊びがプロ化するようになる。
「お楽しみ会で手品を披露して、みんなにすごいと言われて好きになった。今はライブ配信で1万人のフォローがいるちょっとした有名小学生マジシャン」「チョコが好きで、チョコレートメーカーの商品開発部にインターンに行った。」
子供が好きで夢中になること仕事にできる社会を実現していくために、学校での教育だけではなく、小学生でも働けたりインターンを受け入れる企業を認めるなど、小学生の早い段階から社会との多様な接点を設けるような教育制度も必要ではないか。


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