07_週一痩身メイク_note

週一痩身エステに通い体型を維持する、管理職男子

この記事は、2025年における具体的な生活像を描写した「未来生活図鑑」の記事です。本記事の概要については以下よりご覧ください。
デザイン思考で考える2025年の近未来生活
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「痩せるには我慢が必要」「ハードな運動が必要」というイメージを持っている人は多いだろう。確かに、食事や糖質の制限、ランニングや筋トレを頑張れば痩せることができる。
これまでの日本では、管理職を仕事とする頃の、30〜40代の中年男性の肥満率が他世代に比べて高かった。医師からの指導を受けるなどして半強制的に制限をする場合を除けば、ダイエットの成功率は10%に満たず、管理職男子は半ば体型を諦めていた。
しかしこれからは、加速する就職売り手市場や女性の社会進出、雇用の流動性が高まる流れの中で、そんな管理職男子でも、体を引き締めることを重視するようになる。一部の意識が高い人だけでなく、我慢やハードな運動をせずとも、痩身技術によって、欲求に逆らわずに理想の体型を維持することが可能になる。

痩せなきゃいけない、でも我慢できない
労働人口不足による、就職売り手市場下では、性別、年齢、国籍を問わず多様な人材の採用が進む。女性の社会進出の動きも相まって、職場にはこれまで以上に女性の姿が増えるだろう。こうなってくると、管理職に求められる人材像も変化する。
精神的な面では、従来活躍した、ワンマンで部下を従えるタイプより、多様な人材の中で、全体の調和が取れ、信頼を得ることが求められるようになるだろう。
外見的な面でも、より引き締まった体が求められる。美容や身だしなみに対する関心が高い女性は、体型への評価も厳しい。さらに、今後さらに人材の流動性が高まっていく中で、初対面の人に対峙する機会は増える。時間をかけて人の内面を理解できたこれまでより、さらに外見がビジネスに与える影響が大きくなっていく。特に人と関わりの多い管理職男子は、これまで以上に「痩せなきゃいけない」状況になる。誰も部下に「自分の体型も管理できない人に、人の管理ができるわけないじゃない」などと思われたくはないだろう。
しかし、これまでのやり方では、結局痩せられない。飲み会で目の前に出てきた美味しそうな料理を見過ごすわけにはいかないし、付き合いでお酒の回数も増える。一念発起してランニングやジム通いを始めても、ただでさえ忙しい彼らにとっては仕事や他の欲を満たす行動が優先だ。欲求レベルに立ち返れば、人間は「我慢したくない」し、「食べたい時に食べたい」。痩せなきゃいけないけど、我慢できない。というのが本音だ。

欲に逆らわず「太ったら、戻す」
この人間らしい欲求によって阻害されている行動を見つめ直してみた時、もっと自然なのは「我慢せずとも太ったら戻せばいい」という考え方である。今でこそ、脂肪吸引のような痩身技術には抵抗があるが、女性の脱毛が瞬く間に当たり前化したように、わずかな意識の変化で一般化は進む。
痩身技術の進化は目覚ましい。これまでの脂肪吸引のようにメスを入れる必要がなく、冷却することで脂肪を流したり、レーザーによる細胞の破壊が可能になり、入院も不要になった。身体的、時間的、金銭的負担が大きく減ってきている。
今までは「我慢」だったが、これからは好きなだけ食べて飲んで、太ってきたらリセットする、という選択肢を選べるようになる。「隔週で通うサブスクリプションモデルの痩身エステ」が現れるのも時間の問題かもしれない。
2025年、日本の大きな課題である医療費を抑え、持続可能な高齢化社会を迎えるためには、従来の我慢が必要な予防医療だけでは立ち行かない。「人の欲に沿った予防」の発明、もしくはこれまで保険適用外だった痩身技術のような、「罹ってから戻す」といった対症療法にも、改めて焦点を当てて行くべきではないか。



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