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編み物ユニット「knit&」を立ち上げてから1年が経ちました。

編み物ユニットknit&(ニットアンド)をスタートして早くも1年が経ちました。

2022年の秋、私に編み物を教えてくれた深月(みつき)と一緒に、編み物の楽しさを感じられるきっかけをつくりたい、世界のニットデザインに気軽に触れたくなる機会をつくりたい、という思いから、コースターを編めるキットをつくってワークショップを開催したのが始まりでした。

最初に深月が書いてくれたknit&のイラスト(似てると評判)

手探りで始めた編み物ワークショップも、回を重ねるごとにアップデートされ、おかげさまで初心者向けキットの種類や開催場所も増えました🤍

自宅を中心に始めつつ、東京・国立のクラフトショップ兼手織りのアトリエFound&Made 、自由が丘のヴィンテージ家具のオープンスペースtefu、都内の素敵なお宅、そして代官山のコワーキングスペースco-ba ebisuなどからお声がけいただいて、とてもありがたい限りです🧶

コースター、ニット帽、ヘアバンド、鍋つかみ、犬マフラーのキットがあります

編み物ワークショップは、少人数で、ゆっくり間違える会

編み物ワークショップを誤解なく言いかえるとすれば、小さく集まって、ゆっくりと、間違えることばかりをやっている会だなと思います。(だいたい4〜5人で集まり、3〜4時間かけて、失敗しながら編みます。)
できるだけ速く、多く、正確に、という価値観とはどこをとっても真逆。
でも、それぞれが黙々と熱中して過ごす時間はどこか心地よく、数時間作業して、ふう、と達成感のあるため息をついて顔をあげる瞬間は、他に代え難い充実した時間です。

編み物と登山は似てるかもしれない

なにに似てるかなと考えていたら、登山に近いかもしれないと思いました。

  • 登る山や編みたいものといった目標が明確にあること

  • 道のりは一歩ずつ自分の足で進むしかなく、地道なものであること

  • 途中の休憩や山を登り切った時の充実感は、本人だけが感じられるものであること

  • 一人でもできるし楽しいけど、共に歩む仲間がいたらより一層楽しさを感じられること

デジタルデトックスが自然とできるのも良い、瞑想に近い気もする(Knitting as Meditationという言葉はちらほら目にします)、という感想が出てくることが多いのですが、私も本業のかたわら、こういう時間を定期的にとることは必要だなあ…と毎回感じています。

毛糸の生産(羊の毛刈り、染色)もやってみたい🐏

最近は、毛糸や羊のことをもっと知りたいなと思っています。まずは羊の毛刈りから糸紡ぎ、染色をやってみたい。そしてゆくゆくは、毛糸の生産から自分で編んでいく(制作する)過程まで、いろんな人が関われる機会をつくっていけたら…みたいな野望を気づけば持っていたことに気づきました。

富士山麓にいる羊 マンクス・ロフタン

というわけで、自分で染色した毛糸で編むコースや、ニッティングリトリートの企画ができたらいいなとぼんやり考え中です。来年は試しに染色をやってみたり、春先の毛刈りの時期に地元の牧場に相談するところから始めていこうかなと思っています。

英文パターンで編む

加えて、編み物の英文パターンに気軽に触れられるきっかけをもっとお届けできたらいいなという気持ちも強くなりました。
日本語の編み図は、図面で書かれていることがほとんどですが、海外の編み図(パターン)は主に「文章」で書かれています。プログラミングのように記号を読み解いて、文章に沿って編んでいくと気づいたら成果物ができている、という面白さも、私が英文パターンにハマった理由です。

私は英文パターンの存在を知って、主に北欧のデザインにぐっとアクセスしやすくなり、選択肢がめちゃくちゃ広がりました。つくりたいもののイメージが広がると、不思議となんでも編んでみたくなるもんです。基本の編み方を学ぶと同時に、英文のパターンに触れられる機会(講座やコースづくり、デザインの紹介など)がもっとあると良いなと思ったので、何かしらの形で増やしていけたらなと思っています。

制作:knit&深月 写真:Found&Made

knit&オリジナルのプロダクトもつくれたらいいなと思っているし、毛糸をめぐる旅もしたい。
やりたいことを考えると尽きなくて、まだまだ飽きることはなさそうです。

「編み物ユニット」の役割分担

編み物ユニットってなんぞや?と思いながら始めましたが、意外にも私たち二人の役割分担が自然と分かれていたのも興味深かったです。

深月はクオリティの高さを追求するために、かわいくて手に取りやすいキットの開発やデザイン全般、より良いパターンの研究、レッスンの先生などを主に担い、私は参加しやすい場の構成や環境づくり、発信、企画アイデアの構想、新たな会場の開拓、経理などを自然と担っていました。

深月がデザインしてくれた活版印刷の名刺

お互いの興味と強みをベースに、弱いところは互いに補完し合いながら、安心してそれぞれの役割をまっとうできたのも、活動が続けられている理由かなと思っています。

ひとまず1年の区切りとして振り返っていたら、案の定長くなってしまったのでした。笑

それぞれの生活も変容していく中で、無理なく楽しみ続けられることを1番に。また活動をする中で感じたことを言葉にしたいなと思います。引き続きマイペースにやっていくのでよろしくね。🐒

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