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ぷよぷよ/魔導物語【ゲームタイトル勉強会】#60

「ゲームタイトル研究」では、毎回特定のタイトルについてみんなで"広めに" "浅く" 調べています。"ゲーム研究とはなんぞや"という方の足がかりになったり、”近藤史一 ゲーム研究会”に興味を持つきっかけになってくれればいいなと思っています。
みんなで調べている様子はふみいちTwitchチャンネルで配信しています!
実際の配信のアーカイブはこちら↓

配信のアーカイブはこちら↓


#60 ぷよぷよ/魔導物語【ゲームタイトル勉強会】 fo Twitch

本日の主な参加者

ふみいち
しんちゃん
十両
にくまんおとこ
アロエリ
かがみ
Dice

その他Twitchのチャットでご参加いただいた皆様

1.なぜこのゲームにしたのか

ふみいち
今年、ぷよぷよと魔導物語の全部パックが発売されたので、それきっかけで取り扱おうかなという事だったと思います。
また、プログラミング教育やeスポーツ、リハビリテーション、アクセシビリティの充実など様々な切り出し方ができるので、そのあたりも興味がありますね。

2.プレイ勢・未プレイ勢

・プレイ済み

ふみいち
かがみ
しんちゃん
にくまんおとこ
アロエリ
十両(魔道物語もプレイ済み)
Dice
視聴者 4名

・未プレイ

視聴者 1名

にくまんおとこ
わお!未プレイが視聴者さんお一人!

ふみちい
貴重な存在!何かご質問あればどんどんください~

にくまんおとこ
逆に魔道物語をプレイしたことのある方は十両さんだけ!

3.ゲームの基本情報

タイトル名(最新作)

魔導物語 超きゅ~きょく大全 ぷよぷよ入り

発売日(最新作)

2023年4月7日

4.メーカー

ふみいち
結構複雑なんですね~
パズルものは複雑になりがちなのでしょうか、、、

パブリッシャー

魔導物語 超きゅ~きょく大全 ぷよぷよ入り
・株式会社D4エンタープライズ

旧世代ぷよぷよ
・徳間書店インターメディア

新世代ぷよぷよ
・AC, MD, GG: セガ・エンタープライゼス
・PC98: コンパイル
・SFC, GB: バンプレスト
・FMT: CSK総合研究所
・PCE: NECアベニュー
・X68: SPS
・Win3.1, Win95, Mac, WinCE: ボーステック
・U1: マイクロキャビン
・VC: セガ
・Switch: セガゲームス
・Win11: D4エンタープライズ

ぷよぷよeスポーツ
セガ

十両
株式会社D4エンタープライズさんは、大昔のPCゲームを復刻販売をしている会社ですね

デベロッパー

魔導物語 超きゅ~きょく大全 ぷよぷよ入り
・コンパイル

旧世代ぷよぷよ
・コンパイル

新世代ぷよぷよ
・コンパイル
・PCE: Goo!
・X68:SPS
・GB:ウィンキーソフト
・Win3.1:クエスト
・Switch:エムツー

ぷよぷよeスポーツ
・セガ

にくまんおとこ
一旦、復刻を除く最新作はすべてセガが作って売っているという感じですかね。

5.セガの配信ガイドライン

ふみいち
私が知る限り、ダンガンロンパがブログ内で動画配信していいよと発表したものを公式発表とする場合をのぞき、企業がしっかりと文章でガイドラインを発表したのは、2011年のぷよぷよのガイドラインが最初だと思います。
ぷよぷよeスポーツのガイドラインも見ていきましょう

ふみいち
特徴としては法人・個人の区別がありませんね。

にくまんおとこ
eスポーツのチームに法人由来のチームがあるからかもしれませんね

6.ぷよぷよってどんなゲーム?

・ジャンル

パズル

ふみいち
みなさんの思うぷよぷよシリーズの主な特徴を教えてください!
未プレイの方は質問をしてください!

・特徴(配信中の聞き取りによる)

・4つ同じ色をくっつけると消える
・キャラクターが多い
・連鎖する。連鎖すると技名を叫ぶ
・ストーリー上のメインキャラのイニシャルがA・R・Sになっている
・ぷよぷよは最初から対戦前提
・ぷよが落ちてくる部分以外なら上にはみ出てもいい
・お邪魔ぷよが降ってくる
・ぷよは二つづつ落ちてくるけど一つだけ上に乗っけるともう一つが落ちる。ちぎれる。
・上までたどり着いて負ける事を「窒息」という
・ストーリーがある
・補足するとフィーバー以降は3つとか4つで落ちてくることもある
・ぷよぷよ2で「全消し」「相殺」などのシステムが追加され、現在のぷよぷよの基本的なルールが確立された

7.eスポーツ

ふみいち
おお。これはちょうど明日なんですね!これ以外にもeスポーツ的な広がり方もしていますね~

8.色覚多様性

かがみ
私、実は色覚異常当事者でして、通常の色味だと青と紫の判別ができず、ぷよぷよは遊びにくいんですよね。プレイするときはぷよの表情で見分けてたりしました。

にくまんおとこ
それはッ!別ゲーというかもう無理ゲーでは、、、?!
一人だけGB版(白黒)になっちゃう。
あと青と紫って若干表情似てるし、、、w

「ぷよぷよ」シリーズは、1991年のリリースから、当時、“色弱”、“色盲”と呼ばれていた色覚異常者にとって、通常プレイが極めて困難なゲームだった。その症状によって黄ぷよと緑ぷよ、あるいは青ぷよと紫ぷよ、あるいはすべてのぷよが色で判別が付かず、色覚異常者は表示が滲むブラウン管に向き合い、目をこらしながら微妙な形の違いでぷよを判別するという“別ゲー”をプレイする必要に迫られていた。
=中略=
「ぷよぷよeスポーツ」、「ぷよぷよテトリス2」で色覚多様性に対応する無料アップデートを実施。現在は色弱者でも安心してプレイできるゲームに生まれ変わった。

かがみ
私の場合は通常設定だと青と紫は見分けがつかないのですが、それ以外であれば問題なくプレイできます。

ふみいち
おお~!そうなんですね。貴重な感想ありがとうございます。

9.ぷよぷよプログラミング

ふみいち
私も少し触った事があるのですが、最初は上から落ちてきたぷよが貫通していっちゃう、みたいな感じだった気がします。
それをちゃんと詰んで消えるようにしていく感じでした。
Scratchの様に、パーツを組み合わせて作るのではなくコードをガッツリ写経するので、好みが分かれるかもしれませんね。

セガサミーグループ、北海道千歳市の小・中学校で
プログラミングやダンス、サステナビリティに関する出前授業を実施
=中略=
『ぷよぷよ』ってどんなゲーム? :プロ選手によるスーパープレイ実演
『ぷよぷよプログラミング』実践① :フィールドの作成、『ぷよぷよ』の移動、回転など
ネットリテラシー、著作権について :インターネット利用上の注意点など
『ぷよぷよプログラミング』実践② :背景の変更など、オリジナル版にアレンジ
eスポーツプロ選手のお仕事紹介 :「ぴぽにあ」選手の一日、プロの仕事のご紹介
プロ選手と『ぷよぷよeスポ―ツ』で対決!:「ぴぽにあ」選手と児童・生徒が対戦

しんちゃん
プロ選手が来てくれて対戦できるとかすごくいいですね!

10.ぷよぷよの元になっているゲーム「魔道物語」とは?

十両
基本的には3DダンジョンRPGでして、ダンジョンを脱出したらクリアです。

ふみいち
3DダンジョンRPGって、今の3Dゲームと違い本当に3Dなのではなく、一人称視点で迷路の中を選択式で進んでいくゲームですよね。

https://ac-mall.jp/wp/wp-content/uploads/2021/12/EGPC-0020_22.png

にくまんおとこ
ああ、あれか!なんか過去にPCゲームでプレイしたことあるけどよくわからなかった記憶が、、、
そうかだからぷよぷよの昔の画面って、岩とかブロックとかなんですね。そこからの名残なのか。

十両
ゲームの特徴としては、敵も自分もHPやステータス異常などが表示されず、テキストだけで表示されるので、テキストの情報だけを頼りに攻略を進めていく必要があります。
お話としては基本的には最初の1・2・3で完結しています。

ふみいち
「ぷよ」はこの中だとどんな存在ですか?

十両
雑魚キャラですね。というかぷよぷよに出てくる対戦相手は、半魚人もガイコツもドラゴン娘も、だいたいが魔導物語の雑魚キャラです。

ふみいち
今、ラインナップを見ているのですが「魔導物語 道草異聞」ってなんですか?

十両
それは「なぜぷよぷよは4つつながると消えるのか」という設定の部分の話ですね

ふみいち
そんなのあるの?!

十両
優秀な魔導士であるアルルは「四つ同じ種類、同じ色のモンスターを時空の彼方に消し去る」という「オワニモ」という魔法を解放します。
この「オワニモ」は使い道がなさ過ぎて封印されていた魔法です。

ふみいち
「ばよえーん」じゃないのか

十両
「ばよえーん」は人を感動させて動けなくさせる魔法です

ふみいち
そうなの?!

十両
サタンというボスが毎回のようにアルルに求婚を迫り、ちょっかいをかけてくるのですが、そのちょっかいの一つでぷよぷよ地獄というぷよが沢山降ってくる場所(?)にアルルを落とします。
そこでアルルが解放した魔法「オワニモ」が使えるぞとなったわけですね。

にくまんおとこ
なるほど。じゃあ連鎖するとなんか技名言ってるけど、例えば「ダイヤキュート」って魔法を使って消しているわけではないのか。

十両
そうですね。というか、アルル以外もぷよを4つ並べて消しているので、ファン界隈では「アルルがオワニモを解放したことで、全員がオワニモを使えるようになった」と理解している人が多いですね。
というかこの設定自体がそもそも最近は聞きませんが、、、

アロエリ
それにしても魔道物語のアルルのデザインは、タイトル毎にてんでバラバラですねw

11.ぷよぷよが作られた経緯

社員から「ドミノが上から落ちてきて、4つ揃ったら消える」という、「ドクターマリオと同じルール」の企画が会議で上がってきた。

しかし、「(ドクターマリオと)似てるけど、とりあえずテトリスみたいに売れるソフトを作りたいから、こっそり作ってごらん」と、「ぷよぷよ」の開発がスタート。この話に、「『ぷよぷよ』は『ドクターマリオ』のパクリということですよね?」と聞かれた仁井谷さんは、「そうですね。ルーツがそこにある」と語った。

ただ、「『ドクターマリオ』に似てるからどうしようかな、というときに、任天堂から『お前パクっただろ』って言われるのも嫌」とは考えており、そこで思い至ったのが「任天堂から出せば『ドクターマリオ』のパクリと思われない」ということ。当時、ファミコンのディスクシステムが落ち目で売れなくなっていた時代」だったことに目を付け、「(我々が)企画書を出したら、任天堂も企画欲しくて」と利害が一致、「ぷよぷよ」は「パクリみたいですけどセーフ」な状態で世に送り出されることになったそうだ。

にくまんおとこ
パクリだったのか、、、w

ふみいち
そんなぷよぷよも今やeスポーツですよ!

にくまんおとこ
確かにっ、、、!!
ドクターマリオはマリオを冠しているのにも関わらずeスポーツになってないのに!

ふみいち
それどころかドクターマリオは続編すら出ていないのに!?

12.感想

かがみ
ぷよぷよは、ドクターマリオのパクリという話もありましたが、原神はゼルダのパクリと言われていましたが、大人気になったり。模倣から入るのもいいのかもしれませんね。
魔道物語を全く知らなかったので、ルーツが知れたのは面白かったです。
また、「ぷよぷよは表情を見て判断する」という色盲あるあるを言えたので良かったですw

しんちゃん
時代を経てIPとはなくなっていくものですが、和議申請のなかでセガにわたったのに、こうして今も残っているというのは開発社冥利に尽きるのかなと思いました。
また、コンパイル時代の話が漫画記事があるので興味があれば見てください。

にくまんおとこ
高齢者向けにするなら、落ちてくるまでに考えなければいけない時間制限がありますけど、その時間制限をなくしたり、画面をスクロールできるようにして縦方向に無限に詰めるようにしたり、横や斜めにフィールドが進んで行ったりするようなゲーム性ももしかしたら面白いんじゃないかなとか思いました。

アロエリ
ぷよぷよのキャラが魔導物語から来ているというのはちょろっとは知っていたのですが、そのあたりを詳しく知れて面白かったですね。
ぷよぷよのeスポーツは見たことがないので観てみたいですね。次元が違うんだろうなぁ。
プログラミングの教材とかにもなっていたとはびっくりです。

十両
ぷよぷよは今や有名なタイトルで、IP自体が残っている事自体はとてもうれしいのですが、今はキャラデザインも世界感も変わってしまって、少しさみしい気持ちもあるので、今日は起源である魔導物語の話をができてよかったです。

Twitch視聴者 コメント
昔、嫁さんと付き合ってた時代に、よく対戦した懐かしい記憶があります。 勝つための秘訣が、本体を遠ざけるでしたが・・・ 当時、色んな落ち物パズルが存在しましたが、未だに生き残ってるのがこれとテトリスだけであるってのも感慨深いですね 魔道物語の方は、存在は知ってましたが敷居(ハード)が高すぎてどれも手を出せなかったので内容が漠然としていましたが、結構しっかりとストーリーが作られていたんですね。 このシリーズをセガがまだまだ捨てずに培っていてくれるのを感謝してこれからも応援したいです。

Twitch視聴者 コメント
の~みそコネコネのキャッチで好きだったコンパイルの話や魔導物語の話が聞けて大変ためになりました、あの頃のキャラが可愛くて面白くて大好きですね

れぐたん
魔導物語は自分が初めてPCを触ったMSXの時代からあるタイトルでぷよぷよとなって今の時代でも残ってるというのは何とも感慨深いなとおもいます。 コンパイルのラジオ番組があったなぁというのをふと思い出しました。

Twitch視聴者 コメント
自分はぷよぷよのプレイ動画をどこかで見て、凄すぎて全く理解できず見ただけでで挫折?しました。ルール自体は大体わかるんですが。。。テトリスなら昔ワープロ時代にプレイしておりました。アクセシビリティに関してはさすがです。ぷよぷよプログラミングはゲームとプログラミングの両方を学べるのでいいですね。魔導物語も思った以上に歴史のあるゲームなのだと思いました.この様なタイプの3DのRPGは今では珍しくなりましたが、ユニークな面白おかしい内容で自分としてはとっつきやすそうなので魅力的に思いました.
昔の開発者は次元がなんかおかしいと感じました。情熱というか押し通す力みたいなのは見習いたいと思ってしまいました。昔はパズルゲームがもう少しあったと思うんですが現在は落ち着いてしまってますね。残念。

ふみいち
ぷよぷよと魔導物語を一緒に取り扱ってしまって話がとっ散らかってしまいましたねw
ぷよぷよは、ゲーム、教育、福祉など様々なシーンで、ツールとして使われ始めているんだなと思いました。
魔道物語は逆に開発者さん達が好きなものを作ったという印象を持ちました。 興味深いのは、「ドクターマリオをパクった」と開発者側が自覚しているけど、ドクターマリオは消え去り、ぷよぷよが残って繁栄を続けているというところですよね。
なんでそうなったのかも気になります。 それほどまでにコンパイルの社長さんには押し通す力や熱意があったのかもしれませんね。


おしとおTwitch視聴者 コメント
ぷよまんっていうぷよぷよのお饅頭ありましたよね。

十両
ぷよまん旨かったよなぁ。

しんちゃん
ちなみに、ぷよまんが4月末に再販決定しました

当時を懐かしんで買ってもいいのではと思いました。

十両
販売店舗が広島ばっかりじゃないか?!

ふみいち
なんで広島ばっかりなのでしょうか?

十両
コンパイルが広島にあったんですよね~

ふみいち
なるほど!

次回 研究予定のタイトル
2023年5月20日(土)「TRPGとは」

次回は十両さんプレゼンツの特別回「TRPGとは」です!
この様子はふみいちTwitchチャンネルで配信していますので気軽に遊びにきてください

今後の予定

5/27
20時 勉強会「クトゥルフとは」
22時 TRPG1回目プレイ

6/3
20時 TRPG 2回目プレイ

6/10
22時 勉強会「未定」
24時  TRPG 3回目プレイ

近藤史一ゲーム研究会では
一緒に "ゲーム研究" をしてくれる仲間を募集中です。
ゲームをただプレイするだけではなく、ゲームをプレイする以外の価値を探して、自分たちの仕事や生活に役に立てる事を目指しています。
もちろんただ "仲間に入りたいな" "ふみいちを応援したいな" という方も大歓迎です。

近藤史一/ふみいち

1985年,愛知県生まれ。ネットタレント兼社会人学生。2008年に日本で初めてゲーム実況のマネタイズに成功。2009年にゲーム実況専門の映像制作プロダクションを立ち上げ,2019年までゲーム実況番組の制作と出演に携わる。ゲーム実況のメーカー公認化を推し進める取り組みや,ゲーム系オンラインサロンを主宰し東京ゲームショウにブースを出展するなどの活動を行う。現在は杏林大学で臨床心理学を学びつつ,日本デジタルゲーム学会広報委員を務め,自身の立ち上げたオンラインサロンにてゲーム研究に取り組んでいる。

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