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桜桃の味

最近繰り返し思い出すのが
「桜桃の味」という映画の
「不幸な人はそれだけで他人を傷つける」
というセリフ。

好きか嫌いか、は簡単だけど
頭が悪すぎて、感想を文章にする力がなくて残念だ…
でも見た後に何回も思い出したり、
どこがいいと思ったのか自分なりに考えてみたり、
なんであれ、余韻が残るのはいい作品なんじゃないか?

それにしても主人公の中年男性が自分を見ているようで
なんとも痛々しい、恥ずかしい気持ちになった。
女々しくて、大袈裟なところ…
「不幸な人はそれだけで他人を傷つける」
私も最近、まさに同じようなことを考えていた。
いつも自分が世界でいちばん不幸だと思っている。
そんなわけないだろ! 自意識過剰なんだよ! 
と、頭ではわかっているつもりでも…。

と自虐を交えつつ、
次の週、もう一度同じ映画館へひとりで足を運んだ。

「桜桃の味」は主人公の男性が自殺を手伝ってくれる人を探しながら
砂利道を延々ドライブする、というストーリーなんだけど
この人は死のうなんて更々思っていないということが
2回見てよくわかった。

穏やかな気持ちにしてくれる作品だった。

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