バカの壁を登らない現代人

『バカの壁』と聞くとあんまり気持ちが良いものではないと思いますが、そこは最初に詫びておきます。
しかし、現代ほどこの内容を知っておくことは非常に大事なポイントだと思ってます。

現代社会は間違いなく情報化社会で1日に浴びる情報量は江戸時代の1年分以上だとか。江戸時代と比べるのはいかがなものかと思いますが、それだけ多くなっていると改めて実感してもらえればいいかと思います。
情報化社会の話は改めて書くとして、今日お伝えしたいのは【物事の理解レベル】の話です。

物事には理解のレベルがあります。
ズバリ!まとめると、、、

レベル1 知らない
レベル2 知っている(聞いたことがある)
レベル3 知っている(見たことがある)
レベル4 やったことがある
レベル5 いつでも出来る

いかがでしょうか?
感覚が鋭い人は既にピンと来ているかもしれません。
『美味しいカレーを作る』ということを例に順に見ていきましょう。

レベル1 知らない

これは解説するに及ばないですよね。
『美味しいカレー』とは何?そもそもカレーを知らない。
食べ物なのか飲み物なのか、ダンスの一種なのか?
言葉を聞いて全くイメージが出来ない。
そんな段階だと解釈してもらえればいいかと思います。

これがどんな風にちょっと良い明日へ関係するかは、最後まで読めば分かります。
しっかり繋がってますので安心してください。

レベル2 知っている(聞いたことがある)

これもそんなに難しい話ではなく、人から聞いたというレベルです。
『カレーを作る時に牛乳を入れると美味しくなるよ』
『カレーのルーを使うより、カレー粉を使った方が美味しい』
などですね。
これもそんなに難しい話ではないかと思います。

レベル3 知っている(見たことがある)

これは物によってはレベル2とは大差がない場合もありますが、逆に物によっては大きなレベル差になります。レベル2とは直接知ったか関節的に知ったかの違いだけですね。
カレー作りでいうと、レベル2の作業を実際目の前で見て手順を知っているという話になります。同じ知っているでも話は全然変わってくるということです。

レベル4 やったことがある

これは日本のことわざでよく言われる【百聞は一見に如かず】というヤツですね。
知っていることよりも、実際にやっていることの方が当然理解レベルは高いに決まっています。
『美味しいカレーの作り方を聞いたことがある』という人より
『美味しいカレーを作ったことがある』人のカレーの方が美味しいに決まってますからね。

レベル5 いつでも出来る

これが本当の意味で【理解する】という状態ではないでしょうか。
10回カレーを作って美味しく作れるのが7回の人はいつでも出来るわけではないですよね。
毎回作る度に美味しいと言われる人は、完全に『美味しいカレーの作り方』を理解しているということに誰も文句はないのかな?と思います。
(美味しいの基準が人によって違うなんて話は論点が違いますからね)

ということで実際読んでみていかがでしょうか。
物事1つにフォーカスしてみても、当たり前の話ですが理解のレベルは大きく違うということです。
だからこそ自分が詳しくない分野は、専門家のアドバイスを受け取った方が良いということです。これが昔から言われている【餅は餅屋】という表現なんでしょう。

ここで以前お伝えした4項目
①心身の健康
②お金
③時間
④良好な人間関係
について考えてみましょう。
これ何?と思う方はこちらをどうぞ↓


あなたはこの①〜④項目についてどれくらいの理解レベルでしょうか?
体感として①〜④の項目の良くなる行動を経験したことがあるでしょうか?

特にわかりやすい物は、②お金でしょう。
日本という国は先進国の中でもお金に関する教育は遅れてますし、社会全体として【お金=悪】みたいな印象を刷り込まれている人も多いと思います。
近年、資産運用が騒がれてきて投資系の情報が乱立してますが、ここで冷静に考えてみて欲しい。
あなたのお金の知識は、あなた自身がレベル4を経由した物ですか?
金融の情報格差は恐ろしくあると思います。
私の所に過去に来た相談者のほとんどが『お金についてはよく分からない』と言っていましたので、私の所に来た相談が日本の縮図だとすれば、多くの人がお金について理解されてないということです。

そして、もう1つ冷静に考えてもらいたいことがあります。
それはあなたが取っている情報源はその分野の理解レベルいくつの人ですか?

またまたお金の話が例になりますが、多くの人が銀行員がお金のことを詳しいと思ってますが、果たして本当にそうでしょうか?
お金のことを全く知らないレベル1の人が、お金を取り扱っているから詳しいと思っている人たちのことを専門家と思うのはちょっと問題ではないでしょうか。
銀行では果たしてきちんとお金に対する教育と実践による理解レベルを深める学びが業務として日々行われているのでしょうか。
もちろん、きちんと理解されている人もいると思いますが、多くの銀行員が理解レベルが深いとは思いません。(もし、されていたなら日本が金融後進国と言われてないはずです。)

これはSNSが普及した情報化社会のど真ん中にいる私たちについても大事なことです。
手軽に情報を取れるSNSだから、ついついSNSから情報を取っている人は多いと思います。誰でも情報発信が出来るいい時代になりましたが、誰でも情報発信とはつまりレベル2〜5の情報が乱立しているということです。
あなたが良く得る情報源はレベルいくつですか?
その根拠はしっかりありますか?
レベル1の人からすると2でも正しい情報に聞こえてしまいます。
いつの時代も騙される人は情報不足の人です。
知らないから選択肢が増えません。よって盲信するから騙される。
この当たり前の理屈を実生活の根本においておくと生きやすさは変わってくると思います。

大変遅くなりましたが、ここでタイトル回収しときます。(笑)

誰でも情報発信出来るようになった結果、多くの人がレベル2か3で止まっているにも関わらず、自分は理解しているような顔や情報発信をします。
このレベル3と4の間を【バカの壁】と表現させてもらいました。
いわゆる知ってるだけで行動に移してない現代人が多いというお話でした!!

いかがでしたか?
もちろん私自身のレベルが5かどうか?と言われると絶対そうとも言えません。
ただ私は全て経験した上での話しか発信しないので、レベル4以上であることは間違いありません。事実、話した人は明日がより良くなってるわけですから。

次回は『信じる者は救われるのか?』をお届けします。

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