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xf35mm f1.4とクラシッククローム 原点回帰

 撮影ではほとんどxf23mm f1.4 rをつかっていたのですが、先日の撮影で久しぶりに使って「いいなあ」と思ったのがxf35mm f1.4 rです。

 富士ユーザーにはよく「神レンズ」なんて呼ばれてたりします。いつかこのレンズについて書こうと思っていたので、ふらりとドライブしがてら、なんとなく撮った写真を振り返りながら書きます。

 新潟市西蒲区のカフェへ 

  斜光の入る午後3時57分。ラストオーダーまで3分の滑り込み。

 最近あんまりボケすぎてる写真も、と思っていたのですが、やっぱり開放のボケこそそのレンズの個性が現れるかなあと思いました。

 妻が撮った自分の写真ですが、ボケ方が汚くもなく、かといってトロトロに溶けるわけでもなく、絶妙なバランスで成り立ってると個人的には思います。全然シャープじゃないですし、そういうところがちょっとフィルムっぽ感じがします。

 xf35mmを手にしたのは5年前の冬。広島に一人旅に行く時です。それまではxf56mm f1.2 rしか持っていませんでした。流石に中望遠一本では、ということでずっと気になっていたこのレンズをヤフオクで購入。色んな人が素晴らしい写真と共にレビューしているのを当時目にしていました。以下、xf35mmに関する記事等。当時じゃなくて最近の記事もあります。

 fotoneさんのレビューを見るとリアルな使用感が分かりますが、「全てにおいてパーフェクト!」なレンズでは決してありません。むしろafは遅いしジーコジーコうるさいし、最近のレンズのようにキレッキレではありません。ふわりとした味を愉しむレンズでしょう。

 買った当時のことを思い出すと、フィルムシミュレーションの「クラシッククローム」を多用していたことを思い出しました。そう、富士フィルムのカメラを使いたい理由に、このフィルムシミュレーション機能がありました。他社で言う「カラーコントロール」(ナチュラル/ビビッドなどの色味)のようですが、かかり具合がまた絶妙。特に「クラシッククローム」のように彩度を落として色調もフィルムっぽいものは他社にはありません。(最近はクラシックネガやノスタルジックネガも登場していますね。X-T2では使えませんが...)

 最近は「provia」「pro neg.hi」しか使わなくなっていました。後でどうせスマホのアプリ「vsco」で色味を編集するから、変に色味が個性的でないナチュラルなものの方が良かったからです。しかし最近PCを新調して、またraw現像をし始めています。rawでもデータが残るならjpgは「クラシッククローム」で撮りたいとなりました。

 というわけで、ここからクラシッククローム(をvscoで味付けした写真なのであんまり意味がないかもしれない)



 本体設定は、シャドウ-1 wbシフトR:2 B:-2
 vscoはJ4フィルターかK2フィルター使ってます。

 クラシッククロームについて喋ってるのに撮って出しじゃなくてvscoかよ、となるでしょうが、それでもクラシッククロームらしさは出てますので許してください。
もちろん編集も楽しいですが、何よりファインダー覗いた時のテンションの上がり方が違います。覗いた時の色味がその時点で素晴らしいのです。

 何気ない日常を「xf35mm f1.4 r」と「クラシッククローム」で切り取る。決して現実と異なる「加工」をしているのでなく、その場の空気を再現しているような感覚になります。

 5年前に富士フィルムを使い始めた時のこの組み合わせ。この原点回帰でもうちょっと撮ってみたいと感じる、時間のゆっくり流れる日曜日でした。

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