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Q. サステナビリティ支援は、やり方を間違えたらグリーンウォッシュにつながってしまうと思います。モラルジレンマはありませんか?

A. あるある。めっちゃある。

とは言えだと思うので、良い面から。

この質問で聞いているサステナビリティ支援(=弊社のサステナビリティ支援)とは、ESGに関わる情報開示支援、より具体的にはESG評価機関対応だったりサステナビリティ報告書作成支援なんかを意図していると理解しました。

だからサステナビリティ支援がグリーンウォッシュにつながるという質問になったんだと思います。逆に、サステナビリティに関連する社内体制の構築とか中長期計画策定支援とかという話であれば本質的な支援だと思うので、グリーンウォッシュとは関係ないはずです。

ただ、この情報開示支援は本当に諸刃の剣だと思います。

まず良い面から。

企業の取り組みが良い悪いを判断するのは投資家や消費者やあるいはNGOや地域社会といったステークホルダーです。コンサルではありません。このステークホルダーが企業を判断するのに必要になるのがサステナビリティレポートだったり、Webだったりといった情報開示です。

で、弊社のサービスはこの情報開示を進めることにほかならないので、結果的にステークホルダーと企業との対話・エンゲージメントを進めることにつながります。ここは、本当に大事なことで、情報開示がなければ対話はできません。これをグリーンウォッシュと片付けてしまうのは大変もったいないことです。

そして悪い面。

これは、企業がESG評価機関から良い評価をもらうために、たいして取り組みが無いにも関わらず、コンサルが入れ知恵して、それっぽい情報開示をすること。

これが、グリーンウォッシュでしょと言われるとなかなか頭が痛い。もちろん0を1にするような虚偽表示まではやってないのだけど、0.1を1にするくらいのアドバイスはあったりするので、これが難しい。

個人的には

情報過小でステークホルダーが何も判断できないよりは、情報過多の方が良いと思っている。

そして、コンサルとしての弊社の仕事はグリーンウォッシュに加担しがちで、そういうリスクが常にあるということを念頭に置いて仕事をするのが落とし所かなと思ってもいる。

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