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【ネタバレなし】衝撃の世界観!おすすめの「変わった」ゲーム①

ここは、在宅時間が長く退屈している皆様に、「変わった」ゲームを紹介するコーナーです。
ネタバレなしで紹介していきますので、ぜひ最後まで見てくださいね。

まず第1弾は、世界観でかなりの衝撃を受けたノベルゲーム、「大正x対称アリス」を紹介したいと思います。

OPムービー↓
https://www.youtube.com/watch?v=VQmwZHio3pc

...乙女ゲームかよ解散!になっている男性の方、イラストや声優に釣られそうになる女性の方、

両方お待ちください。
このゲームはご想像したものと180度違うものです。

公式の紹介では、「性別が逆転した童話のキャラクター達とのちょっぴり不思議で歪な物語が紡がれていきます」とあって、ジャンルも「夢見るおとぎ話アドベンチャー」ですが、中身であるシナリオは見た目通りの乙女チックのものではありません。

まず1つ大事なことです。
ゲーム仕様上、キャラの攻略順に制限が設けられています。

正直と言いますと、この制限が鬱陶しかったです。
なぜなら序盤からとある(個性が強すぎる)キャラが気になったので、早く攻略したかったのに制限がかかってるから、仕方なく順番通りに攻略しました。
クリア後の今だから言えることですが、この制限は世界観とうまく融合した産物で、意味はちゃんとあります。

では世界観はどんなものなのか、それを説明する前に、シナリオを少し詳しく紹介します。
まず最初から各攻略キャラの個別編が分けられています。
個別編では、そのキャラを中心で謎めいたできことが出てきます。
その謎を追いながら、最終的にハッピーエンドに辿り着けば、謎が解けて、物語は丸く収まって完結します。

…ですが後から攻略できるキャラのストーリーで、前のキャラに別の謎が深まる…そんな構成になっています。
そして、順番に各キャラの個別編を経て、この世界の真実が叙々に見えてきます。
さらに、真相の解明とともに、今まで「頭おかしい…」と思ったキャラやできことが理解できるようになって、最終的に感慨深いものになります。

もう1つ大事なことです。
ヒロインはあの可愛らしい見た目から想像ができないほど、「頭おかしい」子です。

もう序盤から、ヒロインの方が群を抜いてキャラが目立ちます。
見る人によっては、いい意味でも悪い意味でも。

このヒロインが一番キャラが立つという事象は、まず感情移入派にとっての大きな壁になります。何せ代入感ゼロになります。
実際レビューサイトを見ても、ヒロインに無理を感じたと書かれた感想は結構あります。

しかし物語を最後まで知った人にとっては、逆にこれぐらいの子じゃないと、この世界観は成り立たないと思うようになります。

その理由を説明します。

ヒロインについて、2つ質問します。
質問1:「彼女」の目的はなんでしょう?
答えは、攻略キャラたちを救うことです。
そう、これはよく知られている御伽話を男女逆転にした世界で、お姫様が王子様を救う物語です。

質問2:もしヒロインがハッピーエンドに辿り着けなかったら?
答えは、ヒロインがこの世界で生きていけなくなります。

彼女が身を置いているのは、そういう世界です。

上2つの質問に辿り着いた時、逆にこういう子じゃないと、このゲームのヒロイン役は務まらないのだと納得がいくのでしょう。

筆者もヒロインの色々な謎の言動につられて、攻略キャラをそっちのけてヒロインが一番気になるようになっていました。

好奇心でわくわくすると同時に、心配もありました。
もしこのキャラ設定が違和感だけばら撒いて、結局説明が付かないものであれば、興ざめてしまいますから。
どうかこの独特の言動にオチがありますように、心の中で願っていました。

面白いことに、その心配を振り払ってくれたのは、ヒロインに対して(主にあの個性が強い)攻略キャラからの数々の的確なツッコミでした。
そこまで言う?っていうぐらい容赦のない、かつ語彙力豊かで表現力のモンスターのようなツッコミです。
筆者はまさにこのツッコミのおかげて、作者は意図的にヒロインをそういうキャラにしたと、なんとなく確信を得て進んできました。

幸いなことに、ヒロインの言動にちゃんとした理由がありました。
「彼女」の生い立ちや、「彼女」の目的と一致していて、むしろ恐ろしいぐらいに合理的でした。
ただ合理的ではありますが、ケースがケースなので、実行動に移して、さらに耐え抜けるヒロインですから、ああいう謎のキャラになっているのではないかと腑に落ちました。

まあ、その結論に至った頃には、もうゲームも終盤になりました。
そこまできた人は、きっと筆者と同じこういう感想を抱くのではないでしょうか。
ヒロインや攻略キャラも含めて、何という独特で、しかし合理的な世界観でしょう。
この世界観がノベルゲーム上のありふれた仕組みとうまく融合しているおかけて、「ゲームをしている」の感覚すらしなくなりました。
それがこのゲームの「変わった」ところであって、魅力的なところでもある思いますので、ぜひ自分の目で確かめてください。

ではまた!



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