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カムフロムアウェイ

ミュージカル「カムフロムアウェイ」を観てきました。東京、大阪、名古屋で観てマイ楽が終わったので観劇記録です。

とにかく素晴らしい舞台だった。1ミリの隙もない、計算され尽くされた舞台。こういうのがすき。こういう舞台が見たかった。最初から最後まで集中し続けられた作品なんていつ振り?もしかしたらはじめてかしら?

この作品を作った人がすごすぎる。ステージングが素晴らしい大優勝。脚本書いた人天才。そしてこの舞台を日本で上演して、私たちに見せてくれたホリプロさんに大感謝。12人の出演者みなさまほんとうに素晴らしくて大すきです。何もかも完璧で最高だった。


1番はじめのシーン。リズム踏みながら出てきた12人が圧倒的だった。圧倒的なオーラでもうのめり込むしかなかった。

セリフや歌の細々した掛け合いで進む物語。みんな間がいい。全部心地よく聞けた。
そして計算されつくされたステージング。人の移動、机と椅子の移動。惚れ惚れしました。

9.11という社会派の重いテーマの物語だけど、そういう話じゃない。でも、ちゃんと9.11のことは描かれていて。お涙頂戴じゃない脚本がとてもよかった。12人に(いや、それ以上の人物に)物語がちゃんとあって、それぞれの人から学ぶことや思うこともちゃんと見る側が受け取れて。なのに、誰かひとりの物語ではなくて、みんなの物語で。難しいけど、バランスがとても良かった。

100分間ずっと好きなんだけど、特にニューファンドランド人になる人募集のバーのシーンが好きです。楽しくて可愛くて、見てて自然と笑顔になれる。苦しい現実のなかでも、みんなそうやって一瞬忘れて楽しめてたらいいななんて思ったりして。

そして私が1番印象的だったのは、
機長のソロ曲にあった「愛する飛行機が使われた、爆弾に」という言葉。
初見でこれが1番響いたな。そうだよね、って。愛するものが人殺しの武器に使われるってそんな悔しいことないよ。ものすごく悲しくて苦しくなった。そういう観点でこの事件を考えたことなかったから。

物語の緩急の見せ方がとても良かった。楽しいバーのシーンのすぐ後にこの機長のソロ。他のシーンも全部そう。うまいのよ。本当にみなさま天晴です。


いつもに増して何を書いているかわからない記録になってしまった。でも、この興奮をそのままに。

マイ楽を終えた今、もうこの作品が見られないことが悲しくて仕方ない。盛大にロスになっています。

10年に一度出会えるかどうかの素敵な作品に出会えました。上演してくれた関係者の皆様に大きな感謝を!

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