勉強が得意な高校1年生に向けて

はじめに

 まずタイトルの「勉強が得意」という言葉を「県内(学区内)で一番偏差値が高い高校で成績が上位半分」と定義します。まだ受けていないかもしれませんが、進研模試だと偏差値70~くらいになると思います。

 大型連休と言っても自由に遊びにいくこともできないので、この記事ではそんなみなさんに3つ、いまやっておくべきことを紹介します。

1.定期試験を全力で頑張る

 悲しいことに、進学校の生徒の大半は受験で使う教科しか真剣に勉強しません。そして、高校1年のカリキュラムは受験で使わない教科がけっこう多く、定期試験の成績はおそらく全教科の合計点で出されているはずです。つまり、高校1年の定期試験はすこし努力すれば簡単にいい順位がとれるのです。実際に僕も高校1年の7月の定期試験でだけ、クラス順位1位になりました(それ以降の試験はぜんぜん届きませんでした)。

 いい成績を得るためにもっとも大切なのは、勉強の効率でも、勉強時間でも、根性でもなく、「自分は勉強が得意だ」という自信を持つことにあると思っています。たとえ、現代社会と家庭科が稼いだ成績であっても、1位という数字を見れば、自分の学力に自信を持てるはずです。

2.科学オリンピックに出よう

 僕も参加して、すごくいい経験になったので、理系の生徒にはぜひとも参加してほしいです。科学オリンピックというのは、大雑把に説明すると、その分野が得意な人が集まって、化学力やら生物力やらを競い合う大会のことです。詳しい内容については下にリンクを貼っているので、見てみてください。

化学グランプリ
日本生物学オリンピック
物理チャレンジ
地学オリンピック
数学オリンピック

 科学オリンピックは参加前と参加後の2度美味しいです。まず参加前、高校1年生では、まだぜんぜん学習が追いついていないと思うので、予習をしておく必要があります。

生物なら

化学なら

https://www.amazon.co.jp/%E7%90%86%E7%B3%BB%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E5%8F%97%E9%A8%93-%E5%8C%96%E5%AD%A6%E3%81%AE%E6%96%B0%E7%A0%94%E7%A9%B6-%E6%94%B9%E8%A8%82%E7%89%88-%E5%8D%9C%E9%83%A8-%E5%90%89%E5%BA%B8/dp/4385260931

 物理、地学はよくわからないですが、こういう参考書を買って、飛ばし飛ばしでもいいので読んでみてください。おそらく内容の1割くらいしか理解できないかもしれませんが、それでいいのです。その1割がその教科の面白いところです。いわばダイジェスト版を味わうことで、ぐっと興味が湧いてくるはずです。

 また、参加後には、成績表と参加証明書のようなものが郵送されます。高校にもよるでしょうが、科学オリンピックに参加した人はそんなにたくさんはいないはずです。つまり、参加しただけで、その教科については同級生よりも一歩先を行っているのです。繰り返しになりますが、勉強でもっとも大事なことは、自信を持つことです。

 ちなみに、僕が化学グランプリに参加したときは、景品として電卓がもらえました。

3.志望大学を考えよう

 ようやく高校受験を乗り越えたばかりなのに、まだ早いと思うかもしれませんが、高校の3年間はあなたが想像しているよりもうんと速く過ぎ去ります。僕はまだ早いと思ってしまったせいで、直前まで志望大学が決められず、バタバタしてしまったので、みなさんは余裕を持って、早すぎるくらいに行動してください。

 自分がなにを学び、なにを仕事にしたいかを考えようとしても、なにから始めればいいのかわからないかもしれません。そこでおすすめなのが、まず興味のある大学、できるだけ学部数の多い大学ををひとつ決めて、そこの研究室のWebサイトをいろいろ見回ってください。学部や学科のWebサイトにもどういった学問を扱うのか説明がありますが、抽象的すぎてピンとこないと思うので、より具体的な、研究室のWebサイトを見てイメージをつかんでください。

 そのなかで、これは面白そうと思う分野をいくつかピックアップして、あとはその学問を学べる大学を一つ一つ調べていきましょう。ここで注意してほしいのが、調べ終わる前から、特定の大学に肩入れするのはおすすめしません。妙に親しみを感じたり、輝いて見えたりするかもしれませんが、それは錯覚です。運命の出会いではありません。

 そして、妥当と思われる大学を数校ピックアップして、保護者に説明してみてください。まだ本当にこの道に進みたいのかわからない、自分の夢を語るなんて恥ずかしい、まだそこまで深く理解しているわけではない、そう思うかもしれませんが、その気持ちをぐっとこらえて、精神鍛錬のつもりで、話してみてください。

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