仲直りの思い出
今期のアニメでとても楽しみにしている『スキップとローファー』6話を観ました。
思わず言ってしまった言葉で喧嘩になったり気まずくなってしまったりしたとき、
本当に言いたかったことは何だったんだろう?と考えて、時間をおいてちゃんと伝えられるとか、
よくない言い方してごめんと謝れるとか、
相手にきちんと向き合えることって素敵だなぁと思いました。
こういうときに「嫌われちゃったかな」と自分にベクトルが向いてるんじゃなくて、
「傷つけてしまったかも」とまず相手のことを想ってるのもえらいなぁと思います。
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「こんなに大げさな仲直りしたの、小学生以来だよ」というようなセリフがあって、
今でもとても親しい友人と数ヶ月喋らなかったときのことを思い出しました。
中学はバスケ部のキャプテンをしていてクソがつくほど真面目だった私は、ダラダラした部の雰囲気にもやもやを募らせる日々を過ごしていました。
あるときにその子が「あー今日も練習やだなー、早く帰りたい」とふわっと言ったときに「じゃぁ帰ればいいじゃん!」という言葉を投げてしまったが最後、
そこから帰るときは一人、その子とは一切話さない、そんな日々が始まったのでした。
さすがに寂しさを感じていましたが、頑なにその子と話そうとしなかった私は、もう何と話しかけていいのかも分からなくなっていました。
部のみんなでファミレスに行ったとき(学生あるある)のレジ前で、その瞬間は訪れました。
「その服、BLUE MOON BLUEだよね」
「お姉ちゃんのお下がりなんだ」
たったそれだけでした。
それを言うやいなや私たちは泣いて抱き合い、長かったその数ヶ月は終わりました。
そこから、ごめんねとか、すごい寂しかったとか、なんて話しかければいいか分からなかったとか、溢れんばかりの気持ちをちゃんと話した気がします。
今思い返すと、私たちを見かねた他の子が「もういいから、2人とも喋んなよ!」ときっかけを作ろうとしてくれていたような気もします。
そんな不器用な仲直りの思い出。
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自分を守るのに必死で、相手を想う気持ちとか、目を見て気持ちをまっすぐに伝えるとか、そういう大切なことが抜け落ちていた学生時代だったなぁと思いますが、
大人になってアニメや漫画でそういう優しさに触れるたび、今からでもそういうふうになりたいし、周りの人を大切にしたいと思うのでした。
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