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まずはじめに。

この文章を興味を持って
開いてくださったあなたに感謝です。
ありがとうございます。

私は25歳で北海道に渡り
30歳で農業をはじめ、
今年で50歳を迎えました。

もう50歳かあ〜 振り返ってみれば
色々あったんですけど、
あっという間でした。
なぜこの文章を作る事に
至ったかというと、
ただ単に老若男女問わず、
農業をやってみたいという方、
農業に携わる仕事に興味がある方、
また「食」に興味や疑問を
抱えている方に「伝えたい」事が
出来たという事と、
ある意味心の余裕が出来た
ということでしょうか。

結論から書くと、
「縁」や「人との関わり」が
いかに大切な事か!!を
伝えたいという事です。
恐らく文明や科学が発展しても
必要であり、形は変わっても
不変であると思うのです。
いや、不変であると願います。

あともう一つ「食」について。
これは生物である
「ヒト」である以上、
食べないと生きていけないのです。
これがいかに大切な事か。

(この先は長くなります。)

難しい事は書こうと思わないし、
書けないけれど、
色々な社会変革と環境変化、
そしてこれからの農業。
少子高齢化で人口が
どんどん減っていく中、
土を触る農業者、
またそれを志す人も少ない中、
少しでも農業の世界が
人生において「楽しい」
世界だという事、
そして「〇〇稼いだ」とか
「儲かる〇〇」という
情報や本が多い中、
もちろん内容は本当の事を
書いているのだろうし、
全然真似していいよと
言っているものの、
決してそれが容易に真似できるか
というと、そうでは無くて、
やはりその人のセンスだったり、
スキルだったり。
そんなに儲かるなら
皆なやっているはずなのに、
そんな農家が増えている気配はない。
その方達を否定するつもりも
全く無いですし、色んな人がいて、
色んなライフスタイルがあり。
だから本を読んで決して
落胆するものではないぞと。
チャンスもあるし、コツコツと地道に、
でも楽しくやっている農家も
新規の方もいる。
千差万別やり方は沢山あるぞと、
ここに来てそれを伝えたいだけ。

確かにセンスもいります。
なぜならそれを生活の糧とする場合、
農業者となる事は
一事業主となるのだから、
ある程度の金銭感覚も
必要だと思うし、
どういう農業をやるかによって
何を考えなくてはならないか、
何を作れば良いかも違って来ます。
脅す訳ではないけれど、
私が新規で始めた頃、
新規先輩の方の
奥さんが自殺をしまた。
始めた頃だっただけに
今だに覚えています。
すごくあたりの良い社交的な
ご夫婦で奥さんも明るい方でした。
なのに何故・・・。
これはもちろん夫婦でしか、
いや夫婦でわかっていた事なのかも
今ではわかりませんが、
農業を続けずに辞めてしまいました。
結論、夢を諦め、それでは食べて
いけなかった事になります。
また私の親友が、
これは農業の話じゃないですが、
今では笑い話で、一大決心をして
カフェをやろうとしてオープン!!
まで漕ぎ着けたのに、
3ヶ月後には辞めてしまいました。
これを聞いただけでは何もわからないし
伝わらないと思いますが、
やはり本人の勉強不足とセンスの問題。
農業にかかわらず、
経営は気持ちだけでは決して
出来ないのも本当のことです。

最近はインターネットの時代ですし、
何でも検索すれば一応出てきますが、
決してそれが本当の情報かというと、
そうでない場合もあるし、
一番欲しい情報があるかというと結局
無い事が非常に多いと思いませんか。
決して頭の中で、机の上だけで
農業はできるものではありません。
もちろん現在すでにトラクターも
GPSで畑の形や場所、距離を見て
無人で走る時代ですし、
例えば肥料まきにしても
データーを細かく取り、
それをAIに覚えさせて年数が
重なっていくほどに
広い畑のどこに何をどのくらい
撒くかも自動でできる時代です。
昔のように手で撒いたり、
熟練の「カン」も
要らなくなって来ています。
腰を折って手でやる作業は随分と
減っています。そういう時代です。
少子高齢化とともに便利で体に楽な
人手の入らない技術が発達し
それがどんどん進んで行っています。
その分お金もかかる。

どういうスタイルにして行くか
にもよりますが、先ほども書いた通り、
農業を糧に生活して行くには、
時代と並行にそれを取り入れて行く、
その都度選択する
知識と知恵が必要です。
その上で経済力があれば
尚良いわけです。
ただそれは何歳になっても、
どの時代に生まれても、
今からでも十分 間に合うし、
センスだって
磨く事が出来ます。
ここまでは出来ます。

ただ出来ない事、
わからない事もあります。
農業は可能性が非常に大きいだけに
色々なスタイルが可能だと思います。
場所を問わず、どこでだって
工場スタイルで土が無くったって
出来てしまいますし、
北海道でもマンゴーが
作れるのですから。
この時代、耕作放棄地も多く、
自治体で移住者を募っていますから、
選択権も有る訳です。
南へ行くのか北に行くのか、
地元で探すのか。
何をもってその場所に決めるか。
農業もしくは家庭菜園にしても、
その事を行い続けるには、
その「場所」に、ある一定の時間、
一生の中のそこに携わる時間、
そこにいなければならない。
それを縛られると考え出したら
そこで楽が苦になる。
もちろん日本、海外に問わず
複数の土地で営農する事も
良いだろうし、
そういう個人や法人も知っているし、
私もその中の一人です。
要はその土地その土地の
ライフスタイルや文化、
徐々に変わっていくしか
ない事もあるので、
その理解とその時の選択が
必要となって来ます。
それがすぐに分からないし、
変える事が出来ないことが
多いのです。

最初に触れておきたいのは
今からこの章で書く文章は
全て過去のものです。
よって現在にそぐわない内容だと
思いますし、日本の地域の流れや
そこに住む人達は、
その地域の文化や考え方、
価値観は当然ありますし、
変化は非常にゆったりであり、
郷に入らずんば郷に従えと
いう話も有るほどに、
自分で変えようと思っても
それは空振りになってしまう事の方が
多いですし、いや、
ほぼ空振りでしょう。
否定すると地域も人も
否定で帰ってきます。
人によってはもちろん
それが大きなうねりとなり
変わる事もあるのかもしれませんし、
少なくとも私の今まで関わって来た
農業者もしくは農業関係者で
思い当たる方がいらっしゃいますが、
己が何か説得力を持って
何かが変わっていくのだとしたら、
少しでもヒトに影響して
いくのだとしたら、
それは人間性であり、
一つの成功であったり、
周りの人とのつながりであったり。
過去において若い頃、
少なくとも私は理不尽や違うと
思われた事が、主張しても
叶わなかった者の一人ではあります。
ですが、それは私の能力や
その時の立場で未熟だったため
仕方のない事で、
もちろんそれなりに努力をした
甲斐があって、
最近では話を聞いてくれる方は
少しずつ増えましたが、
当然なんらかの影響を与える人間では
ない事は間違いありません。
要はその生活する場所、
営農する場所で、いかに楽しめるかが
とても大事です。
それが100%でないにしても
場所を決める事はすごく大切で、
決めたその後も、
いかに割合を高くして行くか。
すごい技術を持った人でも、
すごくセンスを持った人でも
結局そこに何年も居なかった人は
何人も知っています。

最近は新規で農業を始める方も、
例えば前職では料理人さんだったり、
〇〇を経営していた、
建築設計士だったとか、
株ですでに一儲けした方だとか、
様々なスキルを持って
自分のライフスタイルを
確立するために入って来る方も
多くなり、むしろその人たちに話を
聞いた方が早かったりするかも。
しかしながら思うのは、その人たちと
話していて価値観が合うかどうかは
わからないし、もちろん私の価値観に
対する他人の評価も同じでしょうし、
合う合わない、出来る出来ないが
当然あります。
この文章は私の背丈で私の頭の中の
能力だけで書きますし、
出来るだけカッコ付けずに、
そのままその通りの内容で
当然嘘はつかないのを
前提に書きます。
そしてその判断は
この文章を読む人に委ねます。

ただもう一つ。
実はもう10年ぐらい前「ブログ」が
流行り出した時、
私も一度新規就農に関しての記事を
載せた事があります。
ですが私が未熟なせいで、
誹謗中傷は無かったものの、
文章を誤解されたり、
また変なメールやコメントがあったり、
それからというもの全て
削除してしまいました。
文章やメールというものは怖いもので、
色々な人が色々な風に受け止め、
解釈し、事実も確かめないで、
それを結論付ける。
これは多分今の若い人もそんな経験を
沢山しているんじゃないかな。
映画にもTVドラマにもなっている。
本当の事が、真実がどれだけ
捻じ曲げられたり、偽造されたり、
作られたりがどれだけ多いことか。
だからこの文章自体、
ありのままを書くつもりですが、
そんな文書よりも、
現地での見て触れて感じた事、風土、
そこに住む人達との会話、
これはすごく大切なものです。
どんなにデジタル化したって、
それに勝る事はない。
あなたの行動や判断に勝るものは
ない訳です。

私や私の文章を信じてくれ
とは言いません。
やはり大切なのは自分や家族だけで
暮らしているのでは無く、
他の人とも少なくとも関わって、
繋がって生きているのだという事を
私の体験を通して
あなたに伝えられれば良かった
という事になります。

これ以降の文章は、
もうこの結論から、
もう読まなくて良い人は
それでその大切さを
分かっていらっしゃる方
でしょうから必要はないでしょう。

またこの先の文章はあえて
有料とします。
別に儲けようとする訳では
ありませんし、
少しでも入れば有意義に
使わせていただきます。
有料とするのは心無い方が
利用したり、意としない事に
取られたり、
捻じ曲げられるのが嫌なのです。
かと言ってこの文章が
そんなに価値を持っているとも
思いません。
興味があって、
なおこのくらいの出費ならと
思っていただけたら幸いです。
長い序文、
ここまで読んでいただいて、
ありがとうございました。


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