フォー・フーム・ジ・オイラン・ダンシス #後編

#前編  目次

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3人は店に入ると、おお、なんたる退廃的な光景か! 水着オイラン達がそこかしこで接客しており、客を掴んだオイランは客と共に奥の浴場へと消えてゆくのだ! (ブラックドールズ=サンは…もちろんこんなとこ入ったことないか…って?)ブルータルウルフはブラックドールズを見遣るが「ウヒョー!たまんねムグッ」 口を手で押さえてから、OKサインを作る。「こ、興奮すムグムグ」「あ、ああ…」「私も水着に着替えた方がいいドスエ?」 その方が怪しまれないか?とブルータルウルフが逡巡していると、受付オイランが声をかけてきた。

「始めてのお客様ドスエ?」「ドーモ、初めてです。ここについてはわからないことばかりで」「アッハイ、当店はこのラウンジで好きなオイランを指名してオンセンに入ることが出来るドスエ!ラウンジでのんびりしていればオイラン達が代わる代わるご挨拶に参りますので、気に入った娘をご指名下さいドスエ」 (オンセンね…仕事中じゃなければ喜んでついていくんだがね…)「わかったよ、きまったらアイサツするよ」

「…奥に行ったオイランたちはどうなるの?」ブラックドールズが尋ねると「……オンセンに入るだけドスエ!」 受付オイランはにっこりと笑った。欺瞞!「アタシ今体温何度あるのかなーッ!?」といった声が浴場の方から聞こえてくる! 「ひ、ひい…」「ブルータルウルフ=サン、どの娘を指名するドスエ?」「モチロン、オンセンにもオイランは居りますので。そちらでご指名頂いても構いませんドスエ!」「なるほど、奥で決めてもいいわけか。それじゃあふたりとも着替えてからいくか…(従業員だと思われたほうが都合がよさそうだしな)」 それを聞いた受付オイランは脱衣所に3人を案内し、さらに水着まで用意してくれた! きわどい水着から危ない水着まで選り取り見取りだ!

「…ブルータルウルフ=サンはどれがいい?私多分そういうの詳しくない…」「どうだろな」「では私はこれを」パイルスロワーは迷うことなく自身のニンジャ装束に近い形の赤いハイレグレオタードを取る。「…じゃあこれで…」ブラックドールズは黒を基調としたビキニを手に取る。

……ところで脱衣所は男女別に別れていない。しかしパイルスロワーは気にせず着替えだす!ブラックドールズは目を剥きながらも(((とっととやればいいんだよォ!)))(((任務の為やむなし)))脳内に声が響き、体が勝手に着替えだした! 「俺もヤクザスーツじゃまずいよな」ブルータルウルフは海パンに着替えた。

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「グッドルッキングだぜ二人共」「エヘヘ…ど、ドーモ」黒いビキニにその長身を包んだブラックドールズ。バストは豊満であった。「戻りましたドスエ」 きわどいレオタード水着に着替えたパイルスロワーもまた、豊満であった。「オオッ!君達、随分と美人じゃないか……どうだね、私と奥のオンセンで…その…温まらないか!」 鼻の下を伸ばしたカネモチが2人に声をかけてくる!「ザッケンナコラー!予約済みだ、バカめ」 ブルータルウルフがヤクザスラングと共に凄む!「アイエエエエエ!し、シツレイしましたーッ!」 カネモチは失禁しながら浴場へと消えていった!

「はぁ、まったく」 そんな3人の前に、失禁痕を掃除しに1人のオイランがやってくる。「……!」 3人はこのオイランを知っていた。今回のミッションに際して、現経営者の情報が送られてきていたのだ。このオイランは違法オンセンラウンジ「自由な肉体文化」経営者にしてマンドラゴラ・ヤクザクランの女オヤブン、タユウその人なのだ!彼女は少々やつれた顔つきで、粛々と床を磨いている。

パイルスロワーはタユウに声をかける。「ドーモ。タユウ=サン、お久しぶりです。バイリンです」 「知り合いなの?」「アサシン養成所で、少し」 声をかけられたタユウは目をむく。「バイリン=サン……?ああっ、バイリン=サン!どうしてこんな所に!?」

パイルスロワーとタユウの間にそういう過去は設定していなかったのですが、パイルスロワーの経歴(現オイランアサシン)とタユウの経歴(元オイランアサシン)からして、有り得ない話ではないので許可しました。ここからのタユウのセリフは全てアドリブです。

「もしかして、善い人を見つけたの?もう暗殺なんてしなくてもいいように…?」 タユウはブルータルウルフを見遣る。「いいえ、もう諦めました」 しかしパイルスロワーの表情は虚無そのものだ。彼女はそのまま聞き返す。「タユウ=サンはこちらの施設の経営者であると伺ったのですが、何故掃除など?」 タユウは表情を曇らせ、「……私、ゲコクジョされちゃった」悔しさをにじませながら言った。

「…ゲコクジョ」「…偉い人じゃもう無いの?誰にされたの…?」「オソナという、素行の悪いオイランです」(その新しいオーナー…そいつの仕業か) ブルータルウルフは思考を巡らせる。「彼女は薬物前後に傾倒してて、ある日急性ZBR中毒で倒れました。でも突然目を覚ましたと思ったら彼女、何もかも変わってしまって……私を叩きのめしてからは彼女、ずっと浴場で売れない娘達をなじってショーにしています」「……もしかしてそのオイラン…その日以来とっても強くなったり…してる?」「ええ、とてつもなく強く……信じてもらえないかもしれませんけど、銃弾も避けたんです!」(こりゃあ、そいつもニンジャか。楽なビズだと思ったんだがなぁ)

「強くなっただけですか?……彼女の周りでフシギな事が有るなど無いですか」パイルスロワーは無表情のまま尋ねる。「フシギな…ええ、ありました!アイエッ、私、彼女の目を見るとアイエエエエエエ!」 タユウはフラッシュバックが起きたのかNRSを発症!「……落ち着いて」 パイルスロワーはタユウを胸に抱く。「タユウ=サン。必ず助けますから」「アイエッ……ウウウウウウ!」 タユウはパイルスロワーの胸で泣き崩れた。「アリガトウ……ごめんなさい……私、後輩に……!」 (うーん良い絵だな) ブルータルウルフが水着オイランが抱き合っている光景を眺めていると、その時!

CRAAAAAAAAAAAASH!

「何だ!」「アイエッ!?」ブラックドールズは人形を取り落とす! 浴場の壁が内側から破られ、粉塵と湯けむりが吹き込む!その中から声が響く――「何ドスエ? 老いぼれ豚の声がしたと思ったら」 声の主は……水着姿のオイランである!口元をスカーフで覆ったそのオイランからは、確かなニンジャ存在感が感じられる。「……コワイ!」ブラックドールズはブルータルウルフとパイルスロワーの後ろに隠れようとする(が、長身で隠れられていない!)。

「様子を見に来れば……カチコミかしら? ドーモ、アウフグースです」そのオイランニンジャは尊大な仕草でアイサツ! 「…ドーモ、ブルータルウルフです。お前がここのオーナーか」「ドーモ、パイルスロワーです」「ど、ドーモ、アウフグース=サン、ブラックドールズ…です」 ブルータルウルフが進み出て疑問を投げかける。「カチコミ…穏便に済ませたいところなんだがな、上納金を払わないのはどういう訳だ?」「アーハン?上納金? ハッ、ソウカイヤだとかいう胡乱なヤクザクランに払うカネはないね!なんせアタシは……ニンジャになったんだから!」「ソウカイヤを舐め腐ってるようだな…痛い目を見ないうちにやめるか…今ここで死ぬかだ」

「…フーン…あのさぁ…」 ブラックドールズの口調が変わる!「俺たちもニンジャなんだぜ…」その表情は狂気に歪む! 「ここのオイラン共をアサシンに仕立て上げたら、ソウカイヤの事務所にカチコミに行こうと思っていた所よ!そんな所に上納金なんて……何?」「ニンジャだよォ…お前をカラテで殴り殺してやるからまあ待っててな」 ブラックドールズの顔にはいつの間にかヴェールめいたメンポ!「ニ、ニンジャナンデ……!アタシだけじゃなかったのか…!?」 アウフグース狼狽!「アウフグース=サン、私達は実際ニンジャです」 パイルスロワーも胸元からメンポを取り出し、装着! ブルータルウルフは続ける「降伏したほうがいいんじゃねえのか?アウフグース=サン」

「だ、ダマラッシェー!」「ザッケンナコラー!スッゾオラー!!」 ブルータルウルフはヤクザスラングで威圧!コワイ!「私はニンジャマジックも使えるんだぞ!降伏なんてアイエッ」アウフグースはヤクザスラングに怯む!実際彼女は只のオイラン出身で、闇の世界に踏み込んだ事はないのだ!「覚悟はできてねえのか…?死んだらおわり、だぜ」「ザッ……ザッケンナコラーッ!やってやる!やってやるわ!」 アウフグースはしかし、自分を奮い立たせた!自分はニンジャなのだ!ジツもある!……それが井の中のフロッグ、ビガー・ケージズ、ロンガー・チェインズであるとも知らずに!

「では死んでもらいます」パイルスロワーはネギシ・ダートを構える!「お二人はカラテに専念して下さい。ダートで援護いたします」「イクサの時間か…やってやるぜ!」「…いくぜウルフ=サン、スロワー=サン!」ブラックドールズの背中から黒い腕が伸びる!コワイ!

しかしアウフグースは「私のニンジャマジックを見せてやる……タユウ!その胡乱なソウカイヤのクズどもを殺せーッ!」 その目を妖しく光らせ、タユウを睨みつける!するとどうした事か?「アイ……アイエエエエーエエエエエエ!」 タユウは電撃を受けたウナギめいて身体を跳ねさせたと思うと、オイランアサシン独特の流麗な動きで飛び退り、アウフグースの横に立った!

「タユウ=サン!?」「オソナ=サン、やめて!私バイリン=サン達を殺したく」「ダマラッシェー!その名前で呼ぶな!奴らを……撃ち殺せ!」 タユウは恐怖に歪んだ顔で、流麗な動作でLAN直結銃を抜くと3人に銃口を向けた!身体を操られているのだ!

「ニンジャのジツ……カナシバリジツといいましたか」「カナシバリは術師を痛めつければ解ける…セオリーだな」 パイルスロワーとブルータルウルフは冷静に分析!「…!どぉすんだよォ…!紳士的に行くしかありませんね…!あ、アガ…ぜ、ぜったイに倒助けル!」 ブラックドールズは口調をコロコロ変え、狂気に震える!「タユウ=サン、すぐに終わりますので、辛抱して下さい」 パイルスロワーはタユウに一瞬目を向けると、決断的にアウフグースにダートを投擲!「イヤーッ!」

「イヤーッ!チィーッ、コイツもオイランアサシンか!」 ブリッジ回避!豊満なバストが強調される!「貴女は普通のオイランだったのですか?」「そうよ、そこの老いぼれ豚に拾われたオイランよ!イヤーッ!」 パイルスロワーに突進し、回し蹴り!「イヤーッ!どうして普通に生きられなかったのですか」側転回避!豊満なバストが揺れる! 「後ろががら空きだぞ!アウフグース=サン!イヤーッ!」 ブルータルウルフは巨大な狼にヘンゲ、背面に回り込んで前足で横殴りに!「ハン、こんな力を得て普通に生きるなんて馬鹿げた……ッ!イヤーッ!パッション!」 開脚ジャンプ回避!豊満なヒップが強調される!

「アイエエエエエ!」 そこにタユウがLAN直結銃で援護射撃!反動で豊満なバストが揺れる!「イヤーッ!」 パイルスロワーは弾幕射撃をブリッジ回避!そのバストは豊満である!「アアッ、ごめんなさいバイリン=サン…!」「大丈夫ですタユウ=サン、モータルの銃などニンジャにはききません」

それを尻目にブラックドールズは背中から生えた黒い腕で疾駆、アウフグースに迫る!コワイ!「死ねぇ!」殴りつける!「パッション!」 身をよじり回避!豊満なバストが揺れる! 「ケケケ!いいねェ…!前後したいぜ!出来ないけどなァ!」 野卑た口調で嗤う!「避けるなッテンダコラー!ザッケンナコラー!ンナッコラー!」 ブルータルウルフはヤクザスラングで威圧!実際場馴れしていないアウフグースには有効だ!「ザ……ザッケンナコラー!2対3!この程度不利の内に入らないわ!」 アウフグースはしかし気丈に吠え返す!「死ね!ロートルオイラン!死ねーッ!イヤーッ!」 パイルスロワーに再び攻撃!豊満!「イヤーッ!」 ダートで牽制しながら開脚回避!そのヒップは豊満だ!「……お前のその動き!そこの老いぼれ豚めいててムカつくのよォーッ!」「私達は同じオイランアサシン養成所で育ちましたから」

「イヤーッ!」 アウフグースの背後に迫るブルータルウルフ!実際パイルスロワーに集中してたアウフグースは対応しきれない!「チェラッコラー!」「グワーッ! クソーッ!豚!老いぼれーッ!パイルスロワー=サンを殺せーッ!」「アイエーエエエエ!」 タユウの援護射撃!パイルスロワーは首を反らして回避!

さっきから…シツコイ!ダメですよ!保護対象だ!ブッダを燃やしてアイツを生贄にする!いけませんよオイラン=サン!イヤーッ!」 ブラックドールズは口調をコロコロ変えながらカラテ!これはパンキドーキックだ!「パッション!」 身を屈め回避!豊満なバストが強調される!「フゥーム…中々のツワモノ。変われ…今度は私の番だ…ブッダの生贄にする!」豊満なバストにカラテが滾る! 「もはや勝負はついています。投降しなさいオソナ=サン」「一発もらっただけで折れるとでも!? それこそ搾取されるだけのオイランよ!アタシはオイランなんて足抜けして!搾取する側の人間になるのよォーッ!」「……先の見えない者は憐れですね」パイルスロワーの表情は仮面のように変わらない。「ザッケンナコラー!アンタ達こそ諦めなさい!今こうしている間にも他のヤクザクランがソウカイヤを襲っているんだから!アンタ達に帰る場所なんてない!アタシはアンタ達を殺して……ソウカイヤ無き後のグレーターオヤブンになるのよ!」

「イヤーッ!」 ダート投擲!「グワーッ!」 命中、痛みに身を仰け反らせる!豊満なバストが跳ねる!「貴様ッ……!しかし」 血を流し頭が冷えたのか、冷静に状況判断!「……さっきのオオカミはどこに行ったのさ。エエッ!?もうガス欠かしら!」 ヘンゲを解いていたブルータルウルフを狙う!実際ヘンゲは消耗が激しいのだ!「イヤーッ!」 豊満な大胸筋を打ち据える!「グ、グワーッ!なめてかかったのはこっちだったようだな…!イヤーッ!」 カラテ!豊満な力こぶ!「パッション!」 クロスした腕で防ぐ!衝撃で豊満なバストが揺らぐ! 「……今よ。やりなさい老いぼれ!」 ナムサン、アウフグースの狙いはブルータルウルフの集中を削ぐ事だったのだ!「ンアーッ!」 タユウは抗おうとするも敵わぬ!BLAMBLAM!「グワーッ!!」 命中!

「ヌウーッ!小癪!」 ブラックドールズは救援に!「ブッダを殺せ!血の祭壇を作れ!」野蛮なカラテ!人形でアウフグースを殴る!豊満なヒップが揺れる!「グワーッ!?」 地面に打ち据えられ豊満なバストが揺れる!「ブッダを燃やせ…!交代だ。よーし…次で終わりだぜ…あきらめなよオイラン=サン…今だったらオレの部下になれば許してやってもいいんだぜ?実際いいオイランだ。もっとも俺は…こんな姿だけど」 自分の黒ビキニを見せびらかす!

「ゼエッ、ゼエッ……まだ……アタシは……!」「加減など出来ませんよ、オソナ=サン。イクサなのですから」「それはコッチのセリフよパイルスロワー=サン。この狼男を惨たらしく殺して、アンタも最後に殺す!」 パイルスロワーは冷静にダートを構える。「トドメオサセー!」「イヤーッ!」 投擲!「パッショ……グワーッ!?」 開脚ジャンプ回避を試みるが……血を失いすぎだ!反応が遅れる!脚にダートが刺さったアウフグースはブザマに床に倒れ込む!「こうなることは見えていました」 パイルスロワーはザンシン!そのバストは豊満であった。「…決まったな」「アーア…いいオイランなのに…台無しだぜ。オタッシャデ」「グワーッ……こんな……所で……ッ!」 屈辱に顔を歪めながら、アウフグースは気を失った。そのバストは豊満であった。

アウフグースのジツが切れた事で、タユウも糸が切れた人形のようにへたり込む。「アッ……終わった、のですね……」「ハイ、終わりました」「タユウ=サン?動けるようになったか?」「私は大丈夫です。それより、アナタは大丈夫なのですか!?」 タユウはブルータルウルフに駆け寄り、テヌギーを割いて仮の包帯とし、銃創に巻きつける。「ああ、平気だ…このくらいで弱音を吐いちゃヤクザがなめられちまう」 浴場の蒸気と戦闘の熱気で紅潮したタユウは、「ごめんなさい」と繰り返しながら処置を施した。彼女の頬を伝うのは涙なのか汗なのか、はたまた蒸気の露なのか判らなかった。「ニンジャ回復力ですぐに元通りです」「そ、そうなのですか…?ニンジャとは……恐ろしいものなのですね。……アッいえ、あなた達が恐ろしいと言った訳ではないのよ。あなた達のように善いニンジャも居るのね」「彼女もニンジャとなり不運でした」「……そうね。オソナ=サンも不運だっただけなのかも」 タユウはあなたは?といったようにパイルスロワーを見つめた。「良い事は一つも無いです」「……そう」 顔を曇らせ、俯いた。

パイルスロワーは倒れ伏すアウフグースにも応急処置を施した。「…オイオイオイ。まだ助けるつもりかよ?」 とヤンク口調のブラックドールズ。「タユウ=サンの前では死んでほしく無いので」 それを見つめるブラックドールズの脳内は(((あんまり血と殺しができなかったなー))(((穏便にすんでよかったですね)))(((ペケロッパ!))(((こわいよー!)))賑やかであった。「うう…そ、そういえばミカジメ料は…えっと、これからは払えるんですか…?」「ハイ、ミカジメ料は私が経営していた頃のようにちゃんと払います。オソナ=サンは随分と使い込んでいたようですが、まあ私の退職金用に取っておいたお金を充てればなんとかなるでしょう」「退職するのですか?」「今ではないわ。当分は辞められないけどね、いつか終わりは来る」「……そうですね、何事にも終わりがある」

「私はね、バイリン=サン。身寄りのない女の子が暗殺ビズに手を染めて、短い命を散らすのが嫌だったのよ。だからせめて、そういう子達をセックス・ビズで踏みとどまらせて、一人前になったら退職金を持たせて独り立ちさせて。……そんな考えで始めたお店だったんだけどね。どうしてこうなったのかしらね……」 ブルータルウルフは言う「もとに戻せばいいじゃないか。これから、元に」「そうね……時間はかかるでしょうけど、やってみせるわ。バイリン=サン。いえパイルスロワー=サン。あなたもどうか……生きて、善い道を見つけてね」「……」 パイルスロワーは無言で頷いた。

(((俺たちはどうなんだよォー…)))(((ふふふニンジャですからねぇ。ノーフューチャー)))「そろそろ…戻りますか…このアウフグース=サンもつれて…」「そうだな…帰るか」「そうしましょう。タユウ=サン、オタッシャデ」「……オソナ=サンは……いえ、お任せします。オタッシャデ」 3人はしめやかに着替えた。

ブルータルウルフは着替える途中、自分の海パンに1枚のメイシが挟まっている事に気づく。「ん…これは」 メイシの端には「いつでもいらして下さいね」と奥ゆかしい字で書いてあった。「正式な招待状だ、ナガム=サンのじゃない。何時入れたか…熟練オイランのワザマエだろう」「今度は…カラテ無しで…来たい…ね」「ブルータルウルフ=サン、たまにでいいからこのお店を利用してほしいドスエ」 パイルスロワーは無表情に言う。「ああ、必ず行く」

3人はリムジンに乗り込み、店を後にする———どんどん小さくなる店の前にオイラン達が次々出てきて、オジギをして見送った———


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#後日談に続く


ボス

◆アウフグース (種別:ニンジャ/オイラン)
カラテ		4	体力		4
ニューロン    	4	精神力		4
ワザマエ		2	脚力		2
ジツ		1	万札		10
							
スキルやジツ:
 カナシバリ・ジツ
◆タユウ (種別:モータル/重サイバネ/オイラン) 
カラテ		2	体力		2
ニューロン    	3	精神力		3
ワザマエ		4	脚力		2
ジツ		-	万札		3
装備やアイテム:
 生体LAN端子:【ニューロン】判定時にダイス+1、ハッキング時さらに+2
 サイバネアイ:【ワザマエ】判定時にダイス+2
 LAN直結型ハンドガン:遠隔武器、連射2、時間差、マルチターゲット(前提:サイバネアイ)、ダメージ1

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