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FIVESTARS MAGAZINE 006 SPLENDID GOD GIRAFFE INTERVIEW

SPLENDID GOD GIRAFFE
秀人
公佑
TACC

☆ SPLENDID GOD GIRAFFE 始動おめでとうございます。まずは率直に、今回、秀人さんがボーカルに転向してこのバンドを結成し、始動するまでの経緯をお聞かせください。
公佑 実は秀人をボーカルとして活動しようっていうのは結構前から決まっていたんです。前のバンドのLEZARDが終わって、麒麟大作戦Gっていう名前で活動してた一年間があるんですけど、それが去年の十二月に終わって急に秀人をボーカルにしようぜってなったわけではないんですよ。麒麟大作戦Gを始めるときには、秀人をボーカルで新しくSPLENDID GOD GIRAFFEをやろうっていうのはもう決まっていたんです。このSPLENDID GOD GIRAFFE始動までの準備期間と平行して麒麟大作戦Gをやるっていう感覚ではあったんですけど、僕らの中では秀人がボーカルっていうのを隠しながらやってたので、麒麟大作戦Gのライブを見に来てくれてるファンの方達とかにはちょっともどかしいところではあったんですけど。
☆ 麒麟大作戦Gの活動はいろいろなゲストボーカルを迎えられての活動でしたね。てっきり並行して新しいボーカルを探す期間なのかなと思っていました。
公佑 理想はやっぱりLEZARD終わって、そこからちゃっちゃと新しいバンドの準備をして、早めに”どかん"って始められたら最高だったんですけど、ちょっと考えなきゃいけないこととかやらなきゃいけないこと、曲作りたいなとか。あとやっぱり今の世の中の情勢的っていうのもあって、一年間ぐらいはちょっと我慢しなきゃなって。
秀人 製作期間中ではありましたけど、僕としては前にずっといろいろボーカルさんがいるわけじゃないですか。僕としてはお勉強期間でもありましたね。いろいろボーカルの人を後ろで見て、観察して自分の糧にしていこうっていう期間に僕はしてましたね。
☆ 秀人さんは、ボーカルになるに至る際はどのような経緯でなられたのでしょうか。他のお二人からそういう話があったわけですか、それとも自ら名乗り出られたのでしょうか。
公佑 僕らは前のバンドも一回ボーカルが脱退したりとか、解散する時も二代目のボーカルと離れることになって、でも僕ら三人はやっぱり同じバンドで生きていきたいって思っている中、もともと秀人の歌とか音楽に対する熱量は僕ら二人はもちろん知ってるわけで、ドラマーだけどボーカル的な素質みたいな話は昔からしたことがあるんですよ。実は秀人ボーカル説みたいのが話題に出たことは今回が初めてなわけではないんですよ。そんな中、LEZARDが終わってしまって、どうしようかってなった時に、僕とTACCは中学校の同級生だっていうのは、もうすごい昔からいろんなところで話してるんですけど、そこに秀人が加わってくれて、同じバンド感をもって、同じ方向を向けて、同じバンド人生を歩める仲間になれたように、またまだ知らないボーカリストを探すのも良かったんですけど、あまりイメージがつかずにちょっと困ったねっていう状態になったんですよ。ボーカルいないとバンド出来ないよねって。でもこの三人は一緒にやりたいよねってなったときに、俺がやろうかって秀人が名乗り出てくれたんですよね。
☆ 秀人さん、名乗り出た際はどんな心境だったのでしょうか。今まではお二人の後ろでドラム叩かれてたわけですが。
秀人 もともと僕は歌うのはすごく好きだったんですよ。憧れる人とか好きになる人が割とボーカリストが多かったんですね、ドラマーだったんですけど。多分、僕の中の根っこにボーカリスト願望があったと思うんですよ。それを多分押し殺してたと思うんです、ずっとドラムで活動してきましたし。それを二人が背中を押してくれたのかなって思います。僕が踏み出すきっかけをくれたのが二人かなって。なんか、二人が居てくれるから歌えるかもっていう感じになれたと思ってます。やっぱりソロとかは難しいなって思ってるんですけど、二人が居ることによって、僕は歌えるかなって、歌いたいなって思う気持ちになったっていう感じですかね。
☆ TACCさんはこの新しい体制をどう思われてますか。
TACC 僕は個人的な話なんですけど、LEZARD解散するっていうのをみんなに発表する前に内部的に話し合いとかをして解散が決まった当時は僕はあまりバンドやらなくてもいいかなくらいに思ってたんですよ。さすがにその時期に次のバンドの話とかはしなかったし、とりあえずLEZARDをやりきろう位に思ってて、その次のことはあまり考えられなかったんです。そんな中、時間が経って、この二人にどうすんのみたいな、どうしよっかみたいな話をされて、三人で話したんですよ。そこで、"やるでしょ”みたいな。結構、僕の気持ちよりも前向きで、それこそ、二人に導かれるというか、二人がいたから今があるんです。正直、さっき言ってた他のボーカリストのことも考えたとは言うんですけど、僕的にはこの三人だからバンド自体を続けたみたいな感覚があって、もちろん一生、ドラマーを今後入れないっていう意味ではないんですけど、この三人だったらやるみたいな。そうなるとさっき秀人が話してたように、"じゃあ俺が歌うよ"って形に流れでなっていくんですけど、もちろん他にも素晴らしい歌い手さんとかっていっぱいいると思うんですけど、今までの三人のバンドの歴史ありきで、この三人がやってる音を聴いてほしいみたいな気持ちで組んだバンドなのかなって僕個人的には思っています。だから、この三人で作れる音を作りたいっていうのが大前提で始まったバンドなんだろうなって思っています。
☆ それだけ三人の絆がすごく強いってことですね。
TACC そういうことですね。


☆ 四月にSPLENDID GOD GIRAFFEの始動が発表されましたが、ここで発表された初のアーティスト写真がモノクロ写真だったことが少し意外でした。
公佑 まあ確かに意外っていう印象は、もともと僕らを知ってるファンの方たちも抱く印象なのかなってのは理解はできるんですけど、僕ら的な感覚としては、ぶっちゃけ変わらないんですよね。何かをめちゃくちゃ変えたわけでもなくある意味、僕らのその音楽人生はずっと続いてるわけで、人によると思うんですけど、僕はバンドこれまでのバンド毎にそんな区切ってるわけではないんで。やっぱりバンドなんてメンバーが違えば違うバンドだよねっていうのは、もちろんそうなんですけど、僕の中では、その時々で一番かっこいいものを目指してやってきてるんで、LEZARDも、Administratorも。こうしてSPLENDID GOD GIRAFFEというバンドに変わりましたけど、そこは変わらず、このバンドを一番かっこよく、最初に表現できる写真は、ああいう写真だなって思ったのでモノクロになりました。
☆ そういう意味では今までを否定しているわけではなく、今の印象からガラッとこのバンドで変えようというイメージではなくて、シンプルに今一番かっこいい三人を表現したらあの写真ができたということでしょうか。
公佑 そうですね。だから一個前のLEZARDのバンドイメージが結構、分かりやすい色というか、バンドやメンバーの色が結構、はっきりしていたのはもちろん自分でもわかるんですけど、そこを否定したいっていう意味あいでのモノクロとかそういうわけではないですね。ガンガン好きですよ、LEZARDっていうバンドは。


☆ 新しく発表されたこの三人のSPLENDID GOD GIRAFFEですが、まだまだ知らない方も、音楽に触れたことのない方もいらっしゃると思いますが、改めてどんなバンドなのでしょうか。
公佑 SPLENDID GOD GIRAFFEはCDは一枚作って、サブスクにも一曲出させてはもらってるんですけど、それ以外の曲が今はライブに行かないと聴けない状態で、そこは早く改善するためにも音源としてリリースはなるべく早くやりたいなっていう気持ちはあります。ただそういう状況は無しにしても、SPLENDID GOD GIRAFFEの曲は簡単な曲、ライブではないなっていうのはちょっと自分でも思っていて。簡単ではないっていうと、ちょっと表現がシンプルすぎるんですけど、僕が自分以外の音楽とかに触れる時によく考えることがあって、聴き方が分かってるか分かってないかっていうのが意外と重要だなって思うところがあるんです。例えば、僕が中学生ぐらいの時にバンドばっかり聞いていて、高校生の時にダンス部の友達が聴いててめちゃめちゃかっこいいんだよって聴いたHIPHOPを一ミリも理解できなかったんです。でもそれは僕が考えてる音楽の在り方、かっこいい音楽の在り方みたいのが、その当時はメロディだったり、コード進行だったり、バンドの作る音楽に凝縮されてたので、そのHIPHOPのノリのかっこよさとかをあまり知らなかったんですね、その時は。だから理解ができないみたいなときがあって、そういう聴き方が簡単に示せる楽曲とかが多ければ、なんなく入って来れる人って沢山いると思うんですけど、今目指してるのが、この三人でしかできない、ボーカルが秀人で表現できる曲っていうのを第一優先で考えて、そこ発信で曲ができてるっていうところがあって、ああいう曲やりたいから、それをこの三人でやろうっていうんじゃないんですよね。今までだと、こういう曲やりてえからこういう曲作って、これを歌って、ライブでやろうっていう流れで作った曲とかもやっぱり沢山あるわけですよ。そういう曲はやっぱりファンの皆んなも一回聞いて、聴き方が分かってるような曲が多かったりするんだと思うんですよね。例えば、五、六年活動してきた後のLEZARDが出すLEZARDっぽい曲とか。そういう曲ってやっぱり入りやすくて、まあノリとかもノリやすい、もう知ってるからみたいな。はいはい、こんな、これねみたいな、そういう部分もあったと思うんですよ。別にそれはそれでいいと思うんですけど、いまメインで作ってる曲たちが、まあそういう作り方で、今後そういう作り方で作っていく曲っていうのはもちろんあると思うんですよ、このバンドやってくうちにも。
だけど今SPLENDID GOD GIRAFFEがメインで作ってる曲たちが、ある意味曲発信ではなくて、バンド発信で、この三人を表現する、したい、ボーカル秀人でできる俺たち三人の、誰にも出来ないものっていうのが根本にあって、そこから曲を作ってるんで、その聴き方が、今言ってる表現としての聴き方っていうのが、伝わりやすいかって言ったら、意外と難しい曲もあるなって思ってるんですよ。
☆ それはいわゆるキャッチーさとはまたちょっと違うものでしょうか。
公佑 うーん、まあその要素も被ってますね。ただニュアンスはちょっと違うなと思ってて。例えば楽曲についてサビがキャッチーだよねとか、そういう使われ方するじゃないですか。そのキャッチーで言えば僕もキャッチーなものが好きなんでキャッチーかといったらキャッチーだと思います、今やってる曲たちもメロディー単体、サビ単体、メロディー単体で考えたら、もちろんキャッチーな部類だと思いますね。ただ僕ら三人があの衣装を着て、僕ら三人がステージに立って、その曲たちをやった時に、全体で受け止めた時のっていう意味での聴き方っていう意味なんですけど。聴き方、触れ合い方、関わり方っていうんですかね。そこがキャッチーかキャッチーじゃないかって言ったら、もしかしたらキャッチーじゃないかもしれないですね、今はまだ。
☆ 秀人さんご自身はどのようなボーカルのイメージを持ちながらフロントに立たれているのでしょうか。
秀人 僕は根っからのヴィジュアル系人間なんですよ。なので今まで見てきたものの集大成が割と出てると思うんですけど。好きだったものとか、好きだったボーカリストの歌い方だとか、そういうのが割と出てきてるとは思います。自分はやっぱり声があまり高い人間ではないので、昨今やっぱり高いキーの方が多いので、僕個人としてはやっぱり低いキーのかっこよさをみんなに伝えたいなと思ってるんですよね。それはそれでいいのかなって思ってます。
☆ やっぱりキーが低いので、ちょっと大人っぽいというか、楽曲も硬派な楽曲イメージが強いかなと思いますね。
秀人 そうですね、やっぱかわいらしさっていうよりも、色気とかの方になってくるのかなって思いますね、声質的にも。
☆ そのパフォーマンスとかを含めて、その秀人さんはどんなボーカリストになりたいっていうイメージはあるのでしょうか。
秀人 根本的には、僕はBUCK-TICKの櫻井さんがトップにあります。僕の勝手なイメージなんですけどやっぱりずっと続けてて、自分のスタイルを通してる感じがすごくかっこいいし、ちょっとアンダーグラウンドなんだけど、そこに誇りもってて。ヴィジュアル系らしさが詰め込まれてると思うんですよね。色気があって、なんかそういう部分なのかな。まあそこにいろいろな方の要素が自分の中に上手くエッセンスとして混ぜてできたらなっていうのがありますね。
☆ TACCさんはSPLENDID GOD GIRAFFEというバンドに現時点でどんなイメージをお持ちでしょうか。
TACC そうですね、公佑が言ってたこのバンドの今の楽曲のこととか、聞きやすさみたいな話はLEZARDとの比較だと思うんですけど、僕的には昔から公佑のつくる曲とか、好みみたいなものを多分一番近くで見てるんで、まあそれこそ本当になにも変わってなくて、その前のバンドからずっと続いてる感じなんですよ。いろんな仲間と出会って、いろんなボーカリストと音楽やってきて、それぞれの良さを見てきましたけど、秀人がボーカルになって公佑がメインコンポーザーとして歌ったらこうなるだろうなって感じですね。近くでずっと見てきた僕からすると狙ってこれを作ったっていうか自然な流れで。なので秀人がボーカルでちゃんとその時々に今思えるかっこいい曲を作ったらこうなったっていう感じです。自然に今までの仲間というか友達とかっこいいなって思えるものをやってたら自然とこうなったみたいな感覚がすごく強いなって思います。


☆ 四月二十九日に配信ライブという形でお披露目ライブがありました。あえて配信という形をとられたのはなぜでしょうか。
公佑 それはやっぱり一番は社会情勢ですね。そのライブは0thライブっていう言い方にしたんですけど、初めてのライブを見たいか見たくないかっていうのはもちろん僕らを知ってる人すべてが決めることなんであれなんですけど、見たいと思ってくれた人には全員に見てもらいたいっていう気持ちが強くて、もちろんその生ライブの良さ、まあむしろ配信ライブっていうのをやったことなかったんで、生ライブの良さしかやっぱり知らない状態ではあったんですけど、やっぱり見たいと思ってくれた人が見れないこの今の現状、やっぱり自分の感覚だけではライブに行く行かないって決められない時代になっちゃったなって。やっぱり今みたいなことが無ければ見たいと思えばどんな手段を使ってでも見にいけたと思うんですけど、今は違うなって自分たちでも感じてはいたのでそこを解消するには配信しかないかなっていう気持ちですね。でも配信ライブでもただの楽曲視聴会みたいにはしたくなかったので、きちんとライブって形で、もちろん生ライブと全く同じにはなるわけないけど、配信ならではのSPLENDID GOD GIRAFFEの最初の表現を目指してやった感じですね。実際その配信された映像は自分たちでもかっこいいなって思えるものになったので良かったと思ってます。
☆ その配信ライブをやられた翌月には初の生ライブもHOLIDAY SHINJUKUでやられてます。そこから多くのイベントライブにも出演されてるイメージがありますが、まだライブ行ったこと無い人にもSPLENDID GOD GIRAFFEがどんなライブをされているのかを伝えられたらと思うのですが。

公佑 この質問って結構難しいですよね。昔から悩んでるんですよね。まあでもさっきも言ったように、今は既存のこういう曲やろうよって作ってる曲がそんなに無いので、この三人がやるためのこの三人の曲を作るっていう方向性で作ってる曲が百パーセントの状態で今はライブやってるので、最初にもしこれからライブでみてみようかなって思ってくれてる人が来て、すべて簡単に追いつけるライブはしてないです。(笑)
でもそこは変にお高くとまってライブしてるわけではなくて、僕らは純度百パーセントで届けたいですけど、ちょっとまだ音源のリリースが追いついてないとか、ライブにいかないと聞けない曲がある状態でライブやってるので本当に今の期間というか、今の僕らのライブはある意味レアで、今時こんなライブ活動してるバンドって逆に珍しいよなって自分でも思うぐらいの中で、来てくれてるファンの力ももちろん加わって今のライブが出来てる状態ですね。でも僕はそれが嫌だとかも思ってなくて、それがライブじゃんって思うところではあるんですけどね。もちろん今言ってる話って他の何かを否定してるわけでもなくて、そうじゃない曲とかライブが良くないとかやりたくないとか言ってることは全く百パーセント無くて、それはそれでもちろんそういうライブを出来るようにすることも今後僕らもあると思うんですよ。音源いっぱい出てきて、曲作りの発信元がライブのここを補うためにこういう曲やろうよって曲を作る時もこの後出てくると思うんですよ、必ず。でも今のところそういう状態で作ってなくて、僕ら三人がやるための曲っていうのを百パーセントの状態で今ライブをやっていて、音源は出てない、ライブにいかないと聞けない曲をファンがライブに来た状態でその場でそのライブを一緒に作り上げてるっていうライブをやってます。僕らがやってるライブっていうのは結構、生感が凄すぎるっていうか、それをどう受け止めるかは個人個人の話ですけど、僕はそれを悲観してないというか、意外とその状態のライブも気に入っていて、そこに対する課題とかは特に感じずにこれてる感じですかね。ちょっと表現するのが、言葉にするのが結構難しいんですけど。
☆ 今は来ていただいてるファンと、これから来ようとしてくださってるファンの皆さんとSPLENDID GOD GIRAFFEのライブを一緒に作り上げていく意識はあるわけですよね。
公佑 そうですね。まさにむしろそこのウエイトが今でか過ぎるっていう話ですね。
☆ そういうことですよね。なるほど。秀人さん、実際ライブ、配信含め生ライブしてみていかがですか。
秀人 そうですね、やっぱり全てがダイレクトに一番近くで伝わるなってやっぱり思いますね。良いものも課題もあるんですけどとても気持ちよいです。
☆ やっぱり今までと景色が違いますか。
秀人 違いますね。違うんですけど正直根本としては変わらないかなとは思ってます。単純にまあ立つ場所が変わっただけかなっていう。伝えるものは伝えるっていうのは前からやっていたことなので。その表現方法が変わったのかなっていう感じなので、僕の中では。そのドラムもボーカルも同じでアナログな楽器なわけじゃないですか、体資本というか。だからもともと自分がドラム叩いていた時からその楽器に思いをのせるとか、そういう思いはずっとやっていたので、それが声になったのかなと思っていて、今は。だからよりダイレクトに伝えられる立場はすごくやっててやりがいがありますね。楽ではないですけど、もちろん。
☆ TACCさんは実際ライブを何本かやられてますが、お客さんの反応だったり、手ごたえみたいなものをどう感じていらっしゃいますか。
TACC そうですね。まだ活動が始まって日が浅いんですけど、基本的に今、僕らを応援してくれてる人って前のバンドのときに知った人が比較的多いとは思うんですよ。これは僕の完全に個人的な主観というかイメージなんですけど、やっぱりSPLENDID GOD GIRAFFEのライブってLEZARDのライブとは全くの別物だと僕は思っていて、人間はたしかに三人いるんですけど、今の僕らのライブがいいと思ってくれた人がこれからも来てくれて、それが違うと思った人は来なくなると思うんですよ。まあそれも時間が経ったらLEZARDだったっていうのはもう関係なくなってくると思うんですよね。さっきのバンド始まってみてどうですかっていう話の延長になってくると思うんですけど、今は秀人がボーカルになったら良い意味で、こういうライブになっていくよなっていうライブをやれているなっていうイメージですね、今の僕は。だからある意味僕にとってもすごい新境地というか、LEZARDのときのような結構キメキメでとにかくパワフルにというか、とにかく元気いっぱいみたいなのも楽しいんですけど、ちょっとジャンル違いというか、それこそ本当にその秀人のそのセクシーさというか、大人っぽさというか、やっぱり同じバンドメンバーとして、僕は下手でベースを弾いてますけど、秀人が表現するもののその片隅ではあるんですけど、その表現するものをこう支えてステージに立ってるっていう意味でそのバンド全体の雰囲気だとか、ライブの楽しみ方をサポートする一人として、多少やっぱり良い意味で引っ張られますね、秀人に。LEZARDでライブしてる時の僕と、SPLENDID GOD GIRAFFEとしてライブしている時の僕っていうのは、全く一緒ではやっぱり無くて、ちょっと僕も背伸びして大人っぽい感じなってみようかなって思えたりします。(笑)SPLENDID GOD GIRAFFEはこういう風にしていきたいみたいなビジョンを大きく持つのはもちろん大切だし、三人で話し合ってちゃんと方向を決めていかなきゃいけないっていうのももちろんそうなんですけど、結構やっていくうちにみえてくるものってやっぱりあるじゃないですか。実際に場数を踏んでいくごとに、曲を積み上げていくことによってこういう曲が欲しいだとか、この曲はこういう風になったねとか三人の脳みその中にもなかったものがうまれるみたいな。やっぱりライブも同じようにビジョンがどんどん新しいものみえてくると思うので、ライブ活動してなかった時と、少なくとも何本かやった後は今までなかったものがみえてきたりしたので、今後もっとライブはやっていくので今後が楽しみだなって思いました。


☆ 音源としては現在配信で一曲、CDとしては二曲、インスト含めて四曲発表されています。初の音源として「EVE」を選ばれたのはどんな理由がありますか。
公佑 秀人をボーカルでSPLENDID GOD GIRAFFEをやろうって内内で決まった時、作り出した曲が「EVE」なんですね。他の曲はその後追って出来ていった曲たちではあるんですけど、まあある意味その僕らの中では全ての始まりはその曲で、さっき話してた僕ら発信で、僕たちが生きていくために、ライブしていくために作った曲の第一弾っていう感じです。その後、他の曲も出来ていったけど結局この「EVE」がやっぱりそれにふさわしいかなっていう認識で最初にちょっとださせてもらったっていう感じですね。
☆ 作詞は秀人さんがされてますね。
秀人 はい、そうです。最初の曲っていうのもあったし、僕が初めて歌詞を書いた曲にもなるんですよね。最初はどういう歌詞を書こうかって思ったんですけど、結局、その僕だけでなく、二人の代弁者としても僕はやらなきゃいけないなと思ってたので、その二人の思いも勝手に自分で込めてというか、これからまた三人で新しい道を踏み出していくっていう意味を込めて、「EVE」は書かせてもらいました。今まで自分が生きてきたことから大きく道を変えるっていうのは覚悟もいるわけなんで、それを自分で意思表示というか、証明するものとして「EVE」の歌詞を書かせてもらったかなって思ってます。これを書いて改めて、自分のまた新しい人生が進んでいくんだなっていうのを書きながら思いましたね。
☆ メッセージ性と世界観が共存した曲になってますよね。
秀人 そうですね。昨今の世界情勢もそうですし、自分の中の心情もそうですし、なんかいろいろなものが重なって、だから多分、コロナ禍がなかったらまた違った歌詞にもなってたかもしれないですし、ここにきて自分が歌うってことじゃなかったらもっと違う歌詞になってたと思うんですけど、その時の自分だからこそ、書けたのかなっていう歌詞だと思います。


 ありがとうございます。これからもたくさんの音源の発表を楽しみにしてます。これから夏にかけてイベントツアーなどに出演されて、全国の人が目にする機会も増えてくると思います。まだ始動されたばかりですのでこのインタビューを読んでいる方に、これからSPLENDID GOD GIRAFFEの音楽に触れる方にメッセージをお願いします。
公佑 僕たちSPLENDID GOD GIRAFFEは、今日何回も言わせてもらってることではあるんですけど、楽曲なり、ライブなり、トータルでとっつき方が意外と簡単ではない印象を持たれることが多いバンドになってるんですけど、そこを足踏みしちゃうのはやっぱりもったないなと思っちゃうので、僕らのやってきたこのバンド人生とか、全部ひっくるめて今をやってるんで、僕らを知ってる人にはもちろんそうだし、知らなかった人もそうなんですけど、これからいろんなイベント出て、いろいろな場所でライブしたいなと思ってるので足を一回運んでくれたら嬉しいなと僕は思ってます。
TACC さっきも言った通り、僕らっていうバンドは日々変わっていくと思うんですよ、今、公佑が言ってたような、ちょっととっつきにくさみたいなものっていうのは、このシーンでこの時期に他の誰もやってないことをやってるなっていう感覚があるんです。もちろん、もっとああすれば、こうすればって過去の経験上もっと良くなるんじゃないかなってのはあるんですけど、目先の得というか利益な感じがして、僕はすごい長い目で見て、このバンドで一個抜けたいなって思ってるんですよ。なのでちょっと遠回りって言い方はしたくないんですけど、とにかく自分たちだけの何かを見つけたい、って言う気持ちで、このSPLENDID GOD GIRAFFEを、曲とかもバンドのイメージとか全部ひっくるめてやってるんで、とにかくライブは是非、どこでもいいんで一回見てほしいっていうのと、応援してくれてる人の期待は裏切らないっていう、そういう強い気持ちを持って、今後もきっと長いお付き合いになると思うんで、応援してほしいなって思ってます。
秀人 きっと日本中、世界中でまだ僕がボーカリストだってことを知らない人も沢山いると思うので、それを含めてライブをやって、ちゃんと自分たちがやっていることとか、存在意義とかをしっかり示して、せっかく各地にライブ出来るようになってきたので、はじめましてっていう意味も込めて、しっかり僕らの存在を認識してほしいです。僕個人としてはもうこれから日々進化していくだけだと思っているので、これから覚醒していくというか、進化していく様を一緒にみんなも見届けてもらえたらっていう思いもありますし、まだ見ぬいろんな人たちに出会ってもらって、僕らの音楽に触れてもらって、みんなの人生に彩りを加えられたらいいなって思ってます。そのためにしっかり突き進んでいくので期待しててください。

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