【ごちうさ】「ご注文はうさぎですか?」の何が面白いのか?【初心者】

当たり前ですがネタバレがありますので、気になる方はアニメシリーズ(1期、2期、OVA×2)を視聴いただいてから読んでください。
専門用語(?)を含む物語の考察は量を削り、少し紹介するにとどめたいと思います。興味がある、詳しく知りたいという方は都度紹介してあるリンクから別記事まで飛んでいただくか、私のツイッターアカウントの方までどうぞ。
個人的に思う、ごちうさの3本柱である、
1.「アニメ
2.「原作漫画
3.「楽曲
に分けて紹介していきます。

※以下はあくまで個人的な意見の一部に過ぎないので、まだまだ他の楽しみ方はあると思います。参考程度にお願いします。間違っているところもあるかもしれませんので、そのときはこっそり教えてください。また、この文章は一部、私が他サイトに投稿した文章の焼き直しです。

1.アニメ

すべてに共通することを語ります。

まあ、当たり前ですけど色々と、とにかくかわいいんですよね!
キャッチコピーにしてるくらいですし。

それは分かっていただけていると思うので()それ以外のお話を……。

※誤解を晴らすために私のツイートから名言(?)を引用します。

すべてがかわいいってありますけど、それは「前提として」というお話であって、それ以上に付加価値は大量についてるんですよ
すべてがかわいい≠かわいいしかない


ごちうさはグダグダとか言われがちですけど、実はしっかり展開にメリハリがあるんですよね(特に昼に盛り上がって、夜には落ち着くパターンが多数見受けられる)。
また、デジャヴを感じるシーンが探すと結構あるんです(「どっちですか」等)。伏線もあります。これは後に語る「ストーリー」の項にも繋がります。背景や小物などの作画もすごくこだわっているので、注視してみると色々発見があります。

クスッとくる話が多かったりします。タイトルも個性的であり、しっかり忘れずに回収します。
落ちが必ずあって、(あくまで一般的なイメージとしての)日常アニメによくある、退屈になることはありません。イチャイチャはしますが粘つかずに爽やかな風のように吹き抜けていきます。
また、ごちうさの原作、「ご注文はうさぎですか?」は4コマ漫画なので基本一話完結型です。
しかし、しっかりと大きな流れは作られていて、それぞれの成長を楽しめます。

もう一度第1羽を視聴し直してみると、初見時には何も感じなかったことに幾度も笑っている自分がいました。笑うといってもじわじわ、といったものが多く、多くの笑いを提供してくれるものとなっています。
しかも、この作品での笑いはまったくといっていいくらい毒が無い。世間の笑いは時にはいじめとも捉えられかねない暴力的な突っ込みだったり、体のことをいじったりするものだったりします。観る者次第で不快となり得るものもあります。ごちうさは、そういった毒が感じられません。誰も不幸にならない笑いも素晴らしい...…。

次は個別に見ていきましょう。(個別シーンについて語ると長くなってしまうので総括のみ)

1期(ごちうさ?)

1期範囲は設定とキャラの基本性質の露呈、伏線張り、世界観の演出がメインなのでライトな方や、いわゆる日常系が好きな方にはウケやすいでしょう。ですが、ここからがこの作品の真髄です。
考察が好き、ストーリーが好きという方にとっては後に進むほど好みだと思います。しかし設定を先に見ておかないと始まらないので……。
かといって初期が微妙かというと、そういうことではありません。そして、日を経るごとにKoi先生(原作者の方)は進化を続けているというのも事実です。

2期(ごちうさ??)

作画力が増大しました。(正確には「安定した」という方が良いでしょうか)スタッフを大幅に増員したので当然といえば当然ですが……。理想郷感が強まったとも考えられますね。
2期になっても良さが漸増しているのは素晴らしい。
ストーリーについては2期以降が本番なので、1期の空気感だけが好きなライトな方はイマイチと感じるかもしれません。ごちうさの本質は2期以降に多くあります。(少しおこがましいですが……)

Dear My Sister

ココアさんの実家帰省というイベントを通して「姉妹」や「魔法使い」というテーマについて十分に考えさせてくれる魔法のような物語です。
原作そっくりではなく、オリジナルのストーリーでファンも満足できます。
新規の方もファンも楽しませる作品に仕上げていることは評価が高いです。
実は物語を裏で動かしていたのは青山さんやチノ父、リゼ父たち大人で、ストーリーはしっかりしていて、OVAとしては短めながらも印象に残りやすくなっています。
帰省先の街(海沿い)は、いつにも増してきれいでした。
また、みんなの髪型の変化が大きく、そこも見どころです。
主題歌「セカイがカフェになっちゃった!」がまさに第二のDaydream café。ごちうさのテーマ曲ともいえるほど大きな意味をもった曲だと思います。(私の書いた考察も後で読んでください拙いですが良ければどうぞ)
今作は「セカイをカフェに」というごちうさ全てに通底すると思われるテーマ(もちろん暗喩です。セカイ→未知領域、カフェ→既知領域,または家族、と簡単に考えてもらうと雰囲気は掴み取れるはずです)の始まりであると言えます。
※楽曲の項目や、ストーリーの項目で詳しく解説します。

OPとして使われた「ハピネスアンコール」、これも良かったです。内容としては、端的に言うといつものごちうさが帰ってきたというもの。
さらに、よくよく思えば、この曲の曲調はEDっぽい……。前述の「セカイがカフェになっちゃった!」はOPらしい曲調。このように曲調と実際の配置を逆にすることで、「始まりと終わりの混在」や「果てしなさ」を感じるというのは自分だけですかね?(??)
また、ココアさんとチノちゃんの姉妹としての仲は十分に熟してきています。「姉妹」から「家族」への変化の準備段階に入っていることが予想されます。
ココアさんという魔法使い、エイプリルフール企画の回収も兼ねたチノちゃんという魔法使い、どちらも考えさせられるものがあります。
最後の流れでは、かなりファンを楽しませる要素が詰め込まれて、怒涛のラッシュで感情が積み重なり涙を流しました(泣)
定期的に見直したい作品です。

Sing For You

原作の漫画媒体では魅力を表現しきれない歌姫回を自慢の神曲ラッシュで彩り、アニオリ多めで映像化したのが本作です。
私は先行上映で映画館にて見させてもらいました。なんとなんと音響が良いのなんの……。開始時刻からいきなり本編が始まるのでビビりました。
涙が止まらなかったです。もう以前のチノちゃんではなく「自分から」言い出したんですよ……!(エモい)(伝われ)
漫画、アニメ、キャラクターソング含めて一次創作なのだと改めて思い知りました。
また、3期「ご注文はうさぎですか?BLOOM」で登場するキーパーソン、サキさんことチノちゃんのお母さんに先に触れておくという意味でもあったのだと思います。
実際、DISC GUIDEでも「3期を前提にして作った」とありました。まさしく3期0羽です。
1期〜DMSのテーマが「姉妹」であることは周知の事実でしょうが、DMSや今作あたりからテーマは「家族」へと移り変わっていきます。(もちろん姉妹という関係も残り続けます)3期、そしてさらにその先では「家族」が描かれることになります。
死を、別れを(広義には「暗闇」)どう乗り越えるかというのが実はごちうさのテーマの1つであったりするので、ただ優しいのではなく、成長して、暗闇に光が差していく過程が興味深いのです。創発の根源である過去を掘り下げ、動き続ける今の日常を描き、未来へ歩む……。
たんぽぽの意味は考えてみると伏線も回収していたりして、考えていて面白かったです。花言葉を調べてみると良いでしょう。
また、過去回想シーンのおじいちゃん憑依前のティッピーに注目してみると良いです。(これ以上のネタバレは念の為避けますね、SFYは視聴出来ていない方が多そうなので)
劇中歌は今までのキャラクターソングはもちろん、新曲も多くて大変素晴らしかったです。音楽への力の入りようは相当のもの。
もちろんギャグも手が込んでいました。
この作品のイメージソングとして「しんがーそんぐぱやぽやメロディー」がありますが、こちらも併せて購入してほしいです。今までのテーマ曲をすべて混ぜ合わせたようなとんでもない曲でした。思い出の曲たちへの思いが止まらなくなる……。「セカイがカフェになっちゃった!」がごちうさの集大成だとすれば本曲はごちうさソングの集大成だと言えます。
※楽曲のところでも話します。

その他、合唱曲の楽譜CDやレコード風CDなど特典にも手が込んでいました。応援用の特製法被や団扇も購入が可能だったので、相当気合入ってましたね。

3期(ごちうさ?BLOOM)

サキさんがチノちゃんに与えたのは何だったのか(その一つはココアさんだと個人的には思います)、そしてそれがチノちゃんにどう影響を与えていくかというのがさらに3期の1つのテーマになりそうです。
また、様々な友情回、考察回など、今まで以上に色々な色を帯びて来るだろうと思っています。アニオリもどこで入るのか楽しみですし、劇伴やOP,EDも楽しみです。
これ以上は原作ネタバレ大会が始まってしまいそうなので短めに締めておきます。たくさんいい話があるのでそれらが映像化されるのは興奮しますね……!
12羽まで放送され次第更新したいと思います。

2.原作漫画

いやーーー原作者Koi神の力は偉大ですよ。イラストもストーリーも。
私も原作漫画を買った決定打は店頭で見た、7巻の表紙イラストの圧倒的強さでしたし。
話数を重ねていく度に上手くなっていくので尊敬しかありません……。
あのイラストはデフォルメと写実が高次元で調和しているというかなんというか……。
あと、先生はイラストに意味を乗せるのがお上手なので、オタク間で考察もよく行われます。
ときどきコマの使い方が秀逸だったりもします。
詳しいことはご自身で読んで確かめてください。

↓記事執筆時点の最新話、2020/8月号の扉絵。うんこれはしねる。

8月号No.1 - Edited

ちなみに漫画の入手媒体は4種類ありまして、
1.単行本→1〜8巻まである。もうすぐ9巻が出る。
2.きららMAX→月刊誌で毎月連載中。他にも色々な漫画家さんの作品が読める。
3.COMIC FUZ→電子書籍。日付更新と同時に読める。
4.Kindle→電子書籍。ちょい画質粗め。
があります。今から買い始めようという方は、9巻を購入し、9巻範囲外初回のお話から月刊で読みましょう。(3が面倒くさくない&かさばらないのでおすすめ)

世界観

木組みの街のモデルは主に東フランス、アルザス地方のコルマール、ストラスブールなどです。
しかしながらモデルの場所を一箇所に指定することなく、ハンガリーやドイツなどのヨーロッパ大陸側の文化、食べ物、小物を満遍なく取り入れることによって、美しい異世界感を演出しています。また、原作の旅行編では、ヨーロッパの色々な場所がモデルとして登場します。(聖地巡礼が大変すぎる……)

やっぱりアニメや漫画を見ている人たちの中には現実(リアル)にうんざりしたり、くそくらえだと思っている人が多いと思うんですよね。
だからこそ異世界転生()が頻繁に起こっているのではないでしょうか。
ところが私は現実とはまるで異なる世界に来る(来た気分になる)とどうしても疲れてしまいます。
感情移入しまくるタイプなので。
やっぱり何気に現実っていいところもあったんだ...なんて思ってしまいます。
かといって日常すぎると逃げてきた意味が薄まる……。
そこで、程よい異世界感で、旅行感覚になりつつ癒やされるこの「ご注文はうさぎですか?」が最適というわけです。さらにヨーロッパ文化について学べます。なんて欲張りな...…嗜好ッ!

あとは「ストーリー」の項目でも語りますが、この作品、一部SFみたいな世界観してるんですよね……
実際、並行世界ものなんですよこの作品。何いってんだと思うでしょうが、毎年4/1に公式サイトが、エイプリルフール企画として特別なものに差し替わるんですよね。今までに、
2015「魔法少女チノ」(チノちゃんが魔法少女になって大活躍)
2016「怪盗ラパン」(シャロちゃんが怪盗になって大活躍)
2017「チマメクロニクル」(チマメ隊がRPG風の冒険をする)
2018「Daydream☆SHOW」(アイドルグループ「Happine*」「Diva♪」「Mistral」が結成)
2019「CLOCKWORK RABBIT」(近未来的な発展した東京を舞台にした物語)
2020「Regene Play Rabbits」(遠未来的な荒廃した地球を舞台にした物語)
の合計6種類のセカイが明示されています。

ちなみに、これらのセカイはしばしば「あったかもしれない日常」と呼称されます。原作や、後に説明するキャラクターソングでも言及されています。
最新のCLOCKWORK RABBITとRegene Play Rabbitsは特に興味深い世界観です。詳しい考察が読みたいという方には三月さんの記事がよくまとまっていておすすめです。また、手前味噌ですがTogetterのまとめも参考にしてください。

ストーリー

一見、無いように見えて実はあるんですよね、ガッツリと。以下抽出してお話します。

いきあたりばったりに見える展開も、実は意味があったんだ、本質から導かれたものだったんだと気付かされます。(もしかしたら後付なのかも知れませんがそれはさして問題ではないです)特に最新に近づくほど……。

「世界観」で紹介したように、並行セカイがあります。(全部で6つ)
そしてこれらは「あったかもしれない日常」として本編の世界線では認識されます。「並行世界でも一緒」です。

ごちうさのストーリーのテーマとしてあげられるのは「感謝の輪」「おせっかい」「セカイをカフェに」「循環」「特別な日常」「偶然を通り越して運命」「家族(FamilY)」などがあります。(まだありますが省略)それぞれ少し解説します。

単のいわゆる「ほのぼの」ではないんです。彼女らなりの葛藤、悩みがあるのです。勿論仲がとても良いのですが、「遠慮という障壁」が存在して、それらを「おせっかい」でぶち壊す。そしてそれが「循環」し、「感謝の輪」となるのです。
また、「季節」という比喩(春夏秋冬春……の巡り)で表現されるストーリーの循環もあります。それはしばしば伏線回収やセルフオマージュとして現れます。循環と言っても同じ状況がループしているということではなく、より成長した姿(根本は不変)が、オマージュによって過去と対比され、強調されるということです。
そして、ごちうさ特有の過去、現在、未来の視点関係としては
・「思い出が今を踏み固める」→過去から現在
・「今を楽しむことにより、未来に待っているワクワク(期待)を広げる」→現在から未来
・「未来から振り返った時に奇跡だった過去に意味(運命)を与え、宝物にする」→未来から過去
となり、過去、現在、未来で輪が出来て「循環」しています。(な!!!)
偶然の連続であったはずの日常がセカイをカフェにしていく(仲間を取り込み家族にしていく)彼女たちによって「特別な日常」として現れていくんですよね。
このあたりはフラここさんのブログで解説されているので気になる方はGo!

抽象的な話が続いてしまったのでこのあたりで終わります。
オタク語りごめんなさい。

キャラクター

みんなの女子力が高いのも魅力。
髪型や服装、靴下なんかも結構変わります。
原作絵もとにかくかわいい、綺麗、おしゃれだし、随所に考察ポイントが存在します。イラストに秘められた情報が鍵になることも多いんですよ。
小物とかもすごくリアルに描写されます。

年齢や学年を超えて仲良くなれるというのも非常に魅力的ですね〜!
クラスや学校が違ってもまた集まれる関係です。

↓主要10人のちょっとした解説です。(もっと言いたいことはある)(抑えめに分かりやすく書いています)

①ココア
出会ってから3秒で友だちになれる(らしい)ほどのコミュニケーション能力の高さ。チノともたった1羽で一緒にお風呂に入ってしまう。年齢も関係なく平等に話せる。笑顔が多いこともポジティブさによる。周囲を動かす行動力を持ちつつも、落ちでは「台無しです」でしまらない。チノへの愛が可愛い。

②チノ
重たい環境にいたとき、リゼと出会う。これはチノ父とリゼ父の画策による。さらにココアと出会う。これをきっかけに周囲と打ち解けていき、笑顔も増える。この成長を見守りたいし応援したい。髪型や服装が頻繁に変わり、女子力が高く、料理上手なのもポイント。ちなみによくチノだけ頭が良くない説が騒がれるが、お嬢様高校も射程圏内だがあえて受験しなかったらしいのでそんなことはないと思われる。

③リゼ
かっこよく、クールだが、可愛いもの好きでギャップあり。ヘタレでもある。
何気にヘアピンや髪型、服装に気を使っていて、オシャレさん。指揮力が高く、面倒見が良い。自分が周囲と浮いていることを気にしている。親しく接してくれるシャロには感謝している。可愛いと言われなれていないために真っ赤になるのも可愛い。

④千夜
シャロとの幼馴染関係がわかり合いつつも、遠慮しちゃう関係で可愛い。
(ご注文はうさぎですか? Wonderful party!に感動、ホカホカエピソードがある)ココアとも完璧なパートナー。メニュー名が面白い。おそらく語彙力の高さがなせる技である。お姉ちゃん、お母さん的面がある。メニュー名は青山と一緒に考えている。会話を回す役割に長けている。あまり表には出さないがおそらく1番の友達思いだと思われる。

⑤シャロ
真面目で責任感が強く、料理上手。貧乏キャラ設定ではありつつもおしゃれには気を使っている。気を張って頑張りすぎるところがある。(ご注文はうさぎですか? Wonderful Party!(以下WPで表記)参照)コーヒー酔いによるギャップもあり、面倒見が良い。千夜の前ではたまにとても素直になることがある。ちなみに、そこまで深刻な金欠ではなく、一人暮らしの仕送りが少なめの大学生程度だと思われる。陶器コレクションにつぎ込んでいるのか?

⑥マヤ
八重歯、短髪、考えるより先に手が出るタイプとボーイッシュではあるが、髪型などを意外と気にしていたり、相当な友達思いであったり、かなり女の子らしい。褒められると真っ赤になる。ちなみにかなり成績は良い。また、チマメ隊のひっぱり役である。

⑦メグ
素直でおっとり可愛い。天然タイプで護りたい。マヤとの友情エピソード(バレエ教室にて)が可愛い。心あたたまる。身体的成長は順調だが、精神的成長が順調なチノに若干嫉妬している様子。唯一、ひと目でココアの長所を見抜いた人物。

⑧青山ブルーマウンテン
小説が映画化、アニメ化している売れっ子作家。お嬢様高校出身で優秀でありつつも、ポンコツさも併せ持つ。性格からか、ココアたちとも仲良く話せている。人見知りだったが、ココアと出会ってから改善されたようだ。シャロ愛がすごい...作家ポジなので、時折物語的視点で私たちと一緒に彼女たちを観察することがある。

⑨モカ
ココアと似ているところも多いが、違うところも結構ある。ほとんど全員のお姉ちゃんになれるレベルの包容力。泣いてしまうほどの美味しいパン。ぜひ食べてみたい。

⑩タカヒロ
完璧すぎる万能人。ジャズ、経営、吹き矢、交渉などが得意。物語の裏で重要なポジション(サポート役?)。というか普通にイケメン。

3.楽曲

アイドルレベルにキャラソン等が多いです(200曲近く!)。
それには理由がありまして、ごちうさのキャラクターたちはギャップがあるキャラが多く、それなりにキャラクターを表現する楽曲が多いからです。様々な一面が楽しめます。もはや楽曲内でさえもストーリが作られています。

とっても良い曲が多いので、ぜひ聴いてみて欲しいです。
ポップスはもちろん、ジャズやEDM、演歌、バラード、ロック、アイドルソングなど多くのジャンルの曲があります!
ごちうさYouTube公式チャンネルではDJ配信のアーカイブが残っていたり、オーケストラ演奏があったりしますので、まずはそこからどうぞ。

歌詞は大いに考察することができます。本編と関係していますので、日々解析が進められています。
大胆かつキャラに合った歌詞を作る畑亜貴さんと、ポップな曲が得意の大久保薫さんのコンビは最高です!また、川田さんの劇伴も落ち着いた雰囲気のものが多くて、とても素敵です。

以下、人気のある(少なくとも界隈では)10+1曲をかいつまんで簡潔に紹介します。
※ソロ、デュエット曲は紹介したい曲が多すぎて泣く泣く断念しました。

Daydream café
原点にして頂点。みな今でも聴き続けている。初期を代表するとっても良い曲。

ノーポイッ!
これも未だに聴かれ続けている。歌詞も興味深い。とても懐かしさを覚えるのは自分だけ?

セカイがカフェになっちゃった!
相当好きな人が多い。私もそう。歌詞のインパクトが半端じゃないので、かなり考察がなされている。オタクはこれで泣き始める。

しんがーそんぐぱやぽやメロディー
これも好きな人が多い。①+②+③のような、キャラクターソングの「集大成」と言える一曲。

一匙のお姫さま物語(アイスクリームファンタジア)
初見で絶対読めない。()内のカタカナが読み。1期時代の曲ではあるが、歌詞考察が盛ん。

らびっとビビっとShow Time*
比較的最近の曲。圧倒的な中毒性をもつアイドルソング。テンションが上がりすぎるオタク多数。

にっこりカフェの魔法使い
2期ブルーレイ付属の曲。普遍的、抽象的歌詞が考察オタクを誘う……。めちゃくちゃエモい。

きらめきカフェタイム
DMS(Dear My Sister)時代の曲。ココチノリゼのラビットハウスでの風景を描きつつ、歌詞考察が捗る一曲。エモい。

銀のスプーン
SFY(Sing For You)のED曲。チノちゃんの母であるサキさんの愛が溢れ出る泣き曲。考察も行われている。

ギミ×デミぱーりないっ♪
料理に失敗する。ネタに振ってるので、面白い。ゴシックメタルなので曲自体はかっこいい……!?

ショコらびゅサバイバル♪
⑩と同様……と思ってもらっても結構です……。

まとめ

概要はこんな感じでしょうか。もっと知りたければ、順次私が示してきたリンク先の他に、Twitterでオタクをフォローするかブログ漁りするのが良いと思います。
実際、私も深くハマったのはTwitter始めてからですしね。あの人達は大量に別角度から視点を与えてくれるので、まんまと沼にハメられました(笑)

あとこの作品はグッズ展開も多いですし、コラボカフェや謎解き、DJフェス、ラジオ、原画展、オーケストラなんかもやっていたりしますのでそちらに足を運んでみるのも面白いです。

あなたが良きオタクライフを送れますように。

※追記(2020/7/24)

もちろん、ごちうさの「真髄」は見方を変えれば前半にあります。
例えば三浦想さんの著書から言葉を借りれば、「不調和における調和」などでしょうか。
ただ、前半から考察して魅力の理由を見つけ出すというのは困難を極めます。したがって、比較的分かりやすい最近の話を見てもらうと考えやすいです。考察の足がかりになるのかなと。

それと先程の三浦想さんが著書内でおっしゃっている通り、「本質」を追い求めるということは、本来「勉強や仕事の合間に、ちょっとしたティータイムの際に」読むものであるごちうさで想定されているはずの、「癒やし」とは大半の人にとっては遠いものになってしまうということがあります。(私のような、考えることに喜びを覚え、娯楽と捉えるような変態も一部いるでしょうが)

私は考察を、真理を探求する姿勢というより、自分が楽しむ、または愛を表現する(=再記述する)ためにやっています。(きれいな構造やら論理やらで気持ちよくなる変態なので……)
どうしても、「愛」というバイアスによって、評論という客観性を保った行為を行うことは難しいでしょう。ゆえに、この文章の内容は解釈の一つであって、正しさとは特に関係ないです。

この追記は先程の三浦さんの本からの引用や、読んで考えたことです。
他の著書もおもしろいので、興味のある方は購入をおすすめします。(ステマではないですよ)

※追記(2020/7/26)

英語版もあります。翻訳しました。

The English version is here.
The title is "What’s interesting about “Is the Order a Rabbit?”(GochiUsa) ?"

※追記(2020/10/24)

ごちうさはもちろん日常を切り取っても素敵な物語ですから、途中から入ることも可能です。ネタバレを気にしない方は順番にとらわれなくても良いと思います。

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