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フォームを知る⑪

水曜担当小澤です。久しぶりに水泳のフォームの話です。
今回のフォームは手のひらの話です。第9回と合わせて読んで頂くとよりお分かり頂けると思います。フォームと言うとどうしても全身の(全体の)形をイメージしますが、手のひらの形だけでも泳ぎが変わります。

一般的に(自分もこう意識して泳いでいました)手のひらは力を入れずに指の間に隙間があり軽くお椀型が良いとされてきました。多少の隙間は水の粘性により膜(渦)を作って水が指の間から逃げることはないからOK。の考え方です。

最近は違った意見もあります。指は閉じて隙間は極力なく、親指と人差し指の間も閉じた方がいい。(親指が開く方、結構いらっしゃいます。自分も意識しないと開いてる)
迷ったら実際に泳いでみるのが一番。閉じて実際泳いでみると、確かに水をとらえてるのは良くわかる、けど、疲れる。しっかり水を押している証拠でもある?

多分オリジナル練習方法、輪ゴムで5本の指を束ねて泳ぐ『輪ゴムプル』®試してみたらなかなか良いかも。本日の初級レッスンで早速実践、いかがでしたでしょうか?水がいつもより押せてると感じていただければと思いました。一応、備品以外のトレーニング器具の持ち込みは禁止させていただいているのでレッスン時間限定にしましょう。(真面目か)

で、正解は?二者択一じゃなくてどちらでもいいのでは?
多少隙間が空いて水を程よく逃がしながら泳いだ方がゆったりゆっくりスイムには向いている。
速く、タイムを上げる為に泳ぎたくて、そのための筋量もある方は閉じた方が向いている。

先週の自分担当のレッスンでは参加者の方々に手のひらの形を変えて違いを感じながら泳いでもらいました。特にマスターズクラスの方々には閉じた事の効果を実感して頂けた様子でした。(プラセボ[思い込み]効果では無いと思いますが。)輪ゴムプル®も次回試してみましょう。
ご自身の泳ぎと水泳の楽しみ方で手のひらの形を変えていくのが正解と言えば正解かなぁと、曖昧な意見です。結局根本的な意見は第9回と同じになってる。。。

ちなみに、先日まで行われていた日本選手権の映像をじっくり解析してみると、200mバタフライの選手の水中映像では、明らかにフィニッシュ(掻きの最後部分)で手を開いて水を逃がしているのを確認(200mの内どこの映像かが分からないのが残念)プルのテンポを落とさない為だろうと解析。

ちなみに②、今回の素材となった話:競泳選手の中には、100m種目のレース時に、75mまでは開き気味、最後の25mは閉じてスパートをかける泳ぎ方をしている選手もいるとか。今度プールで実践してみましょう!(マスターズクラス参加の方への限定メッセージ。ほんとにやりますよ。笑)


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