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海外生活で失っている時間~家族時間の大切さ~

日本を離れ7年目、私はその間に2人身内を失いました。この経験と自分自身がが歳を取ったから言える事は「まだ大丈夫」なんて思わずに、今できるうちから家族時間を大切に使う事です。刺激的な海外生活ですが、マイナスな事だってありますよ。28歳後半、経験したから伝えたい事、今の私が心がけてる事を書いていきます。


1. 帰りたい時に帰れない現実

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何か強い意識• 目的があって海外に行く場合、簡単に帰国なんて事は出来ません。海外に住むという事は、日本という母国と少し疎遠になる事を覚悟してください。

これから海外に長期行く予定がある方が、もしこの記事を読んでくれているのなら、

帰国後に会えなくなる人が居るかもしれない。

という事を頭の片隅に置いて欲しい。そんな事絶対起きない!って私だって思っていましたよ。現実的で生々しくて嫌な発想。でも、何が起こってもおかしくない、すぐには駆けつける事が出来ないかもしれない。頭に置いておいてください。


フライトが終わり、チュニジアのホテルルームに着いて見た母からのLINE。大好きなととばあちゃんが旅立った事(ととばあちゃん、ひいお婆ちゃんのあだ名。笑) もう.5年前になりますが、鮮明に覚えています。お通夜には会社に連絡したって間に合わない、(うちの会社はcompassionate leave の条件がとても厳しい) 悲しんでるだろう母の側にいてあげられない。実際父や叔母がいるのだから問題ないが、自分が何も出来ない事に罪悪感を覚えた。

海外生活とは、自分の意思とは別に母国との距離ができます。テレビ電話は素晴らしい機能ですが、何か起こった時に自分がすぐ駆けつける事ができないという現実を頭に置いてください。



2. 優しさの嘘

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(海外とは疎遠だった無知な私)

海外生活は日本との距離があるだけではなく、「気持ちの距離」までが生まれます。海外で頑張るあなたを思うが故に、知らされない事もあるでしょう。だからこそ、思いやりを忘れないで。

初めての悲劇は留学中に祖母が他界した時。ハードな学生生活をオーストラリアで送っていた私は、留学が終わり帰国するまで一緒に住んでいた祖母が旅立った事を知らされませんでした。

父親の母親だったので、これは父が決めた事でした。なんで!!と同時18歳の私はキレたものの、実際に祖母の事を知らされていたら、全てのファイナルテストに落ちた事は間違いなし。とても後悔したけど、今でも思うのは親への感謝。日本に居ないのにも関わらず、いや、居ないからこそ、こんなに配慮を回させてしまった事に悲しかなった。

実際に、今でもこういうのが多いのはとても困る。しかし思うのは、

いくつになっても子は子なのだ。

母が目眩がして運ばれた!あんなに頑丈な父が体調壊した!などなど、もうアラサーなんだから教えてくれよ。と思う親の事だが、実際自分が親だったら同じ事をしていると思う。

些細な事でも疑問に思って欲しい。もしあなたの両親が私のような人なら尚更。相手の事を伺うのは挨拶ではない、思いやるからこそ、元気?と日々聞く事はとても大事。



3.家族時間を大切に

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家庭の時間を最優先。ただ当たり前だった時間だけど、当たり前ではなくなるんです。自分が思っている以上に、あなたの事をいつも考えて居るのは家族です。

私は現在CAとして海外に移住しています。(詳しくは他の記事を読んでください★)入社当時は、世界中に飛べる興奮と、念願の夢が叶った事であまり日本に帰らなかったのが事実。しかしある時、どれだけ自分が恋しがられているか、心配されているかに気づいた。そして、唯一元気だった祖母が体を壊した時、自分の周りが老いている事を改めて実感しました。

自分が成長しているんだから当たり前。アラサーですもん。もし自分が海外に行っていなかったら、もっと沢山の時間を共有できていた。できなかった分、私は多くの経験をする事ができたし、全ては今の私がある為に必要だった。

しかし、時間の使い方はいくらでも変えれる。現在のフライトは常に日本線をリクエストして、実家、従姉妹、祖母に会う事にしている。だって、週末や日本の連休に合わせて家族とできる時間がないんですもん。母の日に顔を見せてあげる、そんなシンプルな事が毎年できないからこそ、帰国した時に沢山の事をやってあげる。

家族の形は変わっていく。だからこそ、今自分に何ができるのかを考えて時間を使って欲しい。後悔したからでは遅い。

4.母国の一生の友達を大切に

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(唯一のまともな写真しかも4年前)

心に思う事は自分にしか通用しません。自分以外の人間には行動がなければ何も伝わりません。友達なら分かってくれてる、話してなくてもずっと友達、これはありますが、暗黙の了解に頼るのではなくて、何事も行動で表すのは一番大切だと思います。

何人の結婚式を逃しただろう。会えないだけではなく、友達の晴れ姿を見ることが出来ないのは悲しい事です。だからこそ、自分が今している仕事にほとりを持ち、向上心を忘れずに常に生活しよう。というのが私のもっとーです。

そして、そう思うからこそ私は行動を大事にしています。私の場合、新しい都市に飛び機会があれば必ず絵葉書を買います。家族と友人に送るか大抵手渡し。なんで絵葉書?少しでも私が海外で見ているものを、日本で頑張る家族や友人に見せることが出来たらとても嬉しいから。彼らが普段体験できないものを私は体験している、面白いものならすべては無理でもシェアしたいからです。

毎回の帰国で会えるわけではないけれど、やっぱり今の自分が居るのは家族はもちろん友人のお陰。と言うのがいつも頭にあります。私的に一番ストレスが溜まって辛かったけど自分の時間だ楽しかった大学時代、友達とは一年半会えなかったけれど、待っててくれる友達がいたのは本当に心の支えだった。留学した分一年留年した私にとって、履修科目が少なく学校に来る日数が少ない友達と会える日はとっても楽しかった。バイト先、高校の先輩、地元の友達、やっぱり母国には詰まっているものが沢山あるのだ。

自分がどこに行こうが、新しいコミュニティを作ろうが、今の自分がここまでこれたのは今まで時間をともに過ごしてきた人、お世話になった人達を忘れずに。今自分は成長している、でもこの土台を築けたのは誰のおかげ?


まとめ

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海外に住むことはとても刺激的で自分を成長させてくれるはず。初めのころは、すべてが新しく日本を恋しがることはないでしょう(特に若い方々)。でも、いつだって自分がここまでこれた道のりを忘れずに、母国であなたを思う人を気遣ってください。どこにいたって、どこにでも後悔を残す事が一番の失敗だと私は思います。

今、コロちゃんによって長期帰国している私がいえる本音でした。










将来LEGOを買い占め、チャーリーとチョコレート工場を建設してやろうと思っているので、とてもとっても助かります。というのはジョークで、ブログ資金にさせて頂きます!