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「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論701」

皆さん こんにちは アバター近藤です。
「逆タイムマシン経営論」として、業界唯一の経営情報誌であるフィットネスビジネス誌のバックナンバーを引用しながら、それぞれの年のトピックスや記事について、示唆することは何かをアバター近藤なりに解説していきます。
「歴史に学ぶ」とは良く使われる言葉ではありますが、フィットネス業界史について、詳細に検証した文献は恐らくないと思いますので、これから良い歴史を作るために何かしらのお役立てになれば大変うれしく思います。

~Fitness Business通巻第25号(2006.7.25発行)「フットサル」2~※名称等は当時、一部文章省略

フットサルビジネスの発展経緯
日本のフットサルの普及活動は1997年から日本フットサル連盟を中心に行われているが、現状では、サッカーを楽しみたい人が、より気楽に参加できるフットサルを楽しむケースが多い。
そうした意味では、1993年にJリーグが発足し、サッカーが一気に日本の一大スポーツの仲間入りを果たしたことは、フットサルビジネスの発展に大きく寄与したと言える。

1998年に日本のサッカーが初めてワールドカップへの出場を果たし、2002年に日韓共催でワールドカップが開催されたことで、日本でのサッカー人気が本格化した。
2003年になると、日本サッカー協会もフットサルの普及に乗り出し、フットサル人気も本格化していくことになる。
これに伴い、フットサルの施設数も増え、ビジネスモデルも確立されていった。
この頃になると、テニスコートなどからの転用だけでなく、積極的に新しいビジネスとしてフットサルコートの経営や運営に乗り出す企業が出てきた。
この時点で、フィットサル施設の経営・運営の担い手も、土地オーナーから、専業の経営・運営事業者へと移り始め、さらにビジネスとしての精度が高められていった。

1997年頃からフィットネスクラブ運営企業もフットサル事業に参入し始めている。
その参入方法は2つあり、クラブの施設効率を高めるべくフットサルをプログラムやスクールプログラムとして導入する方法と、新たな事業として単体施設を開発~運営する方法。
フィットネスクラブ業界はフットサルコート業界より歴史が約10年長く市場の成長が進んでいる分、マーケティング手法や運営ノウハウが蓄積されている。
また本業での資源が活かせることから、一般のフットサル専業事業者と差別化しながら、参入~事業の発展に繋げてきている。

このように、現状のフットサルコート業界のプレーヤーは、「黎明期にテニスコートなどからの転用した土地オーナー組」、「成長ビジネスとして参入したフットサル専業組」、「フィットネスクラブなど既存資源の有効活用組」が入り乱れ始めている状況にある。
これにより、フットサルユーザー数の伸びを、フットサル施設数の伸びが上回っていると言われており、エリアによっては需要に対して供給が若干過多になりつつあると感じている事業者も多いようである。
さらに今後は指定管理者制度やPFIにより公共施設の民間運営も本格化し、ここでも施設の有効活用のためにフットサルが導入されるケースも多くなり、さらに競合が激しくなることが予想されている。

~ここまで~

確かに2000年代前半の記憶を辿ると、フットサルコートはそこかしこに出来ていたことを思い出します。
ただ、サッカー観戦好きのアバター近藤でも、当時、利用した経験はなく、記事の通り「(プレーヤーとして)サッカーを楽しみたい人が、より気楽に参加できるフットサルを楽しむケース」が多かったように思います。

つまりサッカープレーヤーにとっては、気軽に感じても、一般利用者にとっては、技術や体力が必要なハードなスポーツであり、参加するものではなく観るものという印象が強かったのではないでしょうか。
そう考えますと、需要に対して早い時期に供給過多になってしまった理由も理解できます。

お読みいただきありがとうございました。

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