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「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論344」

フィットネスビズ

みなさん こんにちは アバター近藤です。

「逆タイムマシン経営論」として、業界唯一の経営情報誌であるフィットネスビジネス誌のバックナンバーを引用しながら、それぞれの年のトピックスや記事について、示唆することは何かをアバター近藤なりに解説していきます。

「歴史に学ぶ」とは良く使われる言葉ではありますが、フィットネス業界史について、詳細に検証した文献は恐らくないと思いますので、これから良い歴史を作るために何かしらのお役立てになれば大変うれしく思います。

~Fitness Business通巻第5号(2003.3.25発行)「2002年版米国・成功のプロフィール」2~※名称等は当時、一部文章省略

続く需要の高まり

年1回行われているIHRSA/アメリカンスポーツデータ刊「ヘルスクラブ・トレンドレポート」によると、消費者のフィットネスクラブに対する需要の伸びは堅調で、2001年の米国総クラブ会員数は3%伸び、3,380万人となった。

2000年当時に比べ、クラブ数成長率が鈍化したのと同様、この会員数の伸びも、2000年の成長率7%と比較すると鈍化した結果となった。

しかしながら、業界のこれまでの動向を示す指標は、フィットネス業界が経済不況による環境変化を上手く切り抜けられることを示している。

1989年~1992年にかけての不況期にも当時の会員数2,100万人を維持し続けたという経緯がある。

顧客のクラブ利用状況は、業界の将来性にとって励みになるものとなっている。

会員1人あたりの年間クラブ利用日数は2001年は93日となり、前年比4.5%増となった。

利用頻度の高まりは、一般的に会員継続率の上昇に比例する。

また、会員の利用頻度が高くなることにより、クラブは利益率の高い有料プログラムやサービス、商品を売る機会を多く得ることができる。

「ヘルスクラブ・トレンドレポート」は、さらに2つの好ましい傾向を示している。

1つには55歳以上のメンバーが1987年以来265%伸びており、最も成長率の高いセグメントとなっている。

ベビーブーマー人口7,500万人が50歳代中盤を迎えようとしている現在、この動向はこの層が健康に気を遣うようになった際にクラブ業界がそのリード役になれることを示す良い前兆であると考えられる。

ジェネレーションYと呼ばれるベビーブーマー第2世代でも同様のことが言える。

この層の人口は7,100万人いて20歳代中盤に差し掛かっている。

18~34歳のセグメントは従来フィットネス業界の主要顧客層であり、この層の積極的な参加がフィットネス業界やクラブを成功に導いてきた。

この層のクラブ参加率はおよそ19%であり、全人口の参加率が13.5%であることを考えると、現在も最も参加率の高い層であることが分かる。

現在のこのセグメントの参加率を参考に考えると、ベビーブーマー第2世代だけで、今後10年間の間に1,200~1,300万人の新規会員が見込めることとなる。

~ここまで~

記事で示されている通り、人口動態とフィットネス参加者数は、クラブの経営努力とは別の部分で影響度が大きいと言えます。

日本の人口動態で言えば、ボリュームゾーンは戦後の数年間に生まれた団塊世代と呼ばれる方々であり、徐々に後期高齢者と言われる70代後半に差し掛かってきますので、フィットネスへの参加が今後5年で減少していく流れが想定されます。

また一方で、その子供の世代である団塊ジュニアが5年後以降に参加率か高まっている50歳代中盤を迎えてきますので、そこはチャンスになっていくと想定できます。

つまりこの対象人口の流れも踏まえて、どのようなニーズが顕在化しやすいかを集積し、上手くサービス開発・提供ができれば、人口動態上の需要の多寡に影響されない経営が可能になってくるでしょう。

本日もお読みいただきありがとうございました。


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フィットネスビジネス(ジム運営)に関する情報プラットフォームとして、コンサルタントとしても知られている代表伊藤友紀等による役立つ記事を閲覧することができます。 ①伊藤友紀の「ビジネス・リフティング365」②目指すはフィットネストレーナー③アバター近藤の「フィットネスビジネス学」