見出し画像

「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論582」

皆さん こんにちは アバター近藤です。
「逆タイムマシン経営論」として、業界唯一の経営情報誌であるフィットネスビジネス誌のバックナンバーを引用しながら、それぞれの年のトピックスや記事について、示唆することは何かをアバター近藤なりに解説していきます。
「歴史に学ぶ」とは良く使われる言葉ではありますが、フィットネス業界史について、詳細に検証した文献は恐らくないと思いますので、これから良い歴史を作るために何かしらのお役立てになれば大変うれしく思います。

~Fitness Business通巻第17号(2005.3.25発行)「米国メディカルフィットネス事情(ドクターが教える、ドクターと組む方法)」3~※名称等は当時、一部文章省略

ドクターも運動が必要

ドクター自身、日々多くの課題を抱えている。
医療の進歩とマネジドケアで統制された環境の中で、患者のニーズに応えていくとともに、専門家としての自分と、1人の人間としての自分の間に健康的なバランスを維持しなければならない。
ドクターは健康における権威であり、一般の人よりも喫煙したり、過体重であることは少ないかもしれないが、一般の人よりも運動しているかというと決してそうではない状況にある。
結果として、自分自身ができていないことを人にアドバイスするのを躊躇してしまうのである。

調査によると、自身が運動をしているドクターは、患者に対しても運動することを提案する確率が高い。
普段からアクティブなドクターは、患者にとって強力なロールモデルとなり、非常に効果的に動機付けをすることができる。
ドクターが手本になれるように、まずドクターをクラブに招待すべきである。
クラブを試しに使ってみて貰うのだ。
ドクターが運動することの良さを再認識してくれることは、強力な意味を持ちうる。
ドクターが患者に運動について少しアドバイスするだけでも効果的なのだが、運動の気持ちよさを再確認して運動を定期的にするようになったドクターや、運動によって減量に成功できたといったドクターの言葉は何よりも強い。
実際にそういう経験を持つドクターは、患者に対して説得力のあるアドバイスを与えており、そうしたアドバイスをすることに喜びを感じているはずだ。

■アクションプラン
・地域のドクターと話ができる機会が持てるならば、ドクター自身が運動する必要があると気付いて貰うような話をする。
・クリニックでドクターの貴重な時間を割いて貰おうとしてはいけない。
クラブに招待し、リラックスした環境の中で話す機会を作り、クラブで最も魅力的なサービスを体験して貰う。
・ドクターに無料で利用して貰える「ドクターの日」を設けたり、クラブの近隣に住んでいる、もしくはクリニックがあるドクターに1ヶ月フリーパスを提供する。

~ここまで~

確かにこれまで長くフィットネス業界に携わってきた中で、ドクターである会員様に出会ったことはほとんどないと言えます。

繁忙による「医者の不養生」といった理由があるものの、健康のプロフェッショナルであるがゆえのプライドやできていないことへの恥ずかしさといった意識面も影響しているのではと記事を見て思いました。

比較して看護師の会員様は良く見かけますので、運動の大切さを理解していないとは思えません。
やはり、そこに入会を躊躇させる独特なドクターバイアスがあるようです。

お読みいただきありがとうございました。

※株式会社フィットネスビズは現在、社員募集中です。詳細はコチラ↓ 

宜しければサポートお願い致します!