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「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論503」

皆さん こんにちは アバター近藤です。

「逆タイムマシン経営論」として、業界唯一の経営情報誌であるフィットネスビジネス誌のバックナンバーを引用しながら、それぞれの年のトピックスや記事について、示唆することは何かをアバター近藤なりに解説していきます。

「歴史に学ぶ」とは良く使われる言葉ではありますが、フィットネス業界史について、詳細に検証した文献は恐らくないと思いますので、これから良い歴史を作るために何かしらのお役立てになれば大変うれしく思います。

~Fitness Business通巻第13号(2004.7.25発行)「世界の動き・IHRSAキャンペーン」2~※名称等は当時、一部文章省略

「ペアでお越しください」(ウェルブリッジ)

ウェルブリッジ社はデンバーを拠点に33の直営クラブを展開し、12の受託クラブを運営している。
同社はこれまでも地域企業にターゲットしたキャンペーンである「コミット・トゥ・ゲット・フィット」を開催していたが、今年はより高い成果を得るべく「ゲット・アクティブ・アメリカ」キャンペーンにも参加することを決めた。

「コミット・トゥ・ゲット・フィット」は21日間に渡り、クラブの体験利用の機会を提供するものであるが、今回の「ゲット・アクティブ・アメリカ」でさらに7日間の体験利用期間が加えられる。
ウェルブリッジ社では、この期間を「ナショナルフィットネス月間」と位置付け、取り組みを強化することにした。
同社チェーンのクラブのほとんどがこれに参加し、地域の企業500社以上にその施設とサービスを提供する。

同社の広報ディレクター、J・D氏は次のように話す。
「我々は自分達がやっていることを最大限に活かすため、企業の方々に積極的に声を掛けて招待します。資料やパンフレットを用意したり、招待券や壁に掲げられているバナー、テーブルなども用意して、各企業がその従業員にこの機会を活用するよう奨励しやすいようにしています。また、クラブのウェブサイトには期間中のイベントをはじめ詳細を全て掲載して、サイトをみれば全てのことが分かるようにしています。」

施設を単に利用して貰うだけでなく、「コミット・トゥ・ゲット・フィット」の企画として「お試しクラス」や、オンラインでの「ワンポイントアドバイス」、参加した人全員が貰える賞や、何らかの運動に参加した人の中から何人かに豪華な賞品が当たる福引きなども用意している。
また「ゲット・アクティブ・アメリカ」の期間中は特別プログラムを提供する。
例えば「オールドスタンバイ」は、最新スタイルのクラブに馴染みが無い方のためのクラスである。
また「ヨガ」や「ピラティス」、「パーソナルトレーニング」そして、何か新しい挑戦をしたいと思っている上級者のための高度なクラスなどもある。
さらに、子どものプログラムを提供しているクラブでは、キャンペーン期間中、その親もクラブを無料で利用できることにしている。

D氏はこう話す。
「参加した人が友人を連れてクラブに来れば、豪華賞品が当たる抽選に参加するためのポイントを得ることができます。また、連れてきた友人の方が入会された場合には特別なプレゼントも用意しています。このように様々な企画を用意することで、メンバーの方々が新しいメンバーを探し出してくれることを促しているのです。そしてその結果、より多くの人々にフィットネスやウェルネス、スポーツに参加して頂き、楽しんで頂きたいと思っているのです。」

~ここまで~

日本でも各社、体験キャンペーンは様々な方法で提供しているかと思いますが、当社も含め、基本的に個人を対象としていることが、今回の記事との違いです。

もちろん、大手企業などは法人会員制度を通じて、その従業員に対する運動機会の提供を狙っていたりします。
ただ、どうしてもイベント感のような盛り上がりには欠けますので、地域企業をターゲットとしたウェルブリッジ社の手法は学ぶべきことがあると考えます。

本日もお読みいただきありがとうございました。

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