3月8日(水):「2023シャレン!AWARDS」横浜F・マリノスの「Jリーグ初の知的障害者サッカーチーム〜共生社会の実現へ」

このところはサッカーのJリーグに付随した「2023シャレン!AWARDS」に触れています。

なおシャレンとは社会課題や共通のテーマ ( 教育、ダイバーシティ、まちづくり、健康、世代間交流など ) に、地域の人・企業や団体(営利・非営利問わず)・自治体・学校などとJリーグ・Jクラブが連携して、取り組む活動です。

昨日はモンテディオ山形の事例を紹介しましたが、本日にピックアップをするのはこちらです。

横浜F・マリノスの「Jリーグ初の知的障害者サッカーチーム〜共生社会の実現へ」です。

横浜F・マリノスフトゥーロはJリーグ初の知的障がい者サッカーチームとして2004年に発足し、障害者スポーツ文化センター横浜ラポール、横浜市スポーツ協会、横浜F・マリノスの3団体が協力して運営しています。

「フトゥーロ」というチーム名には”誰もが思いやりを持てる共生社会”“誰もがサッカーを楽しめる環境”が当たり前にある「未来」へ、という想いが込められているのだといいます。

当初は約20名の選手でスタートしたが、現在は約100名の選手が在籍しており、知的障がい者サッカー大会はもちろん、2018年には横浜市社会人リーグに参戦し、健常者と交わる機会や選手たちの活躍の場を増やしているそうです。

こちらの素晴らしさは短期的な活動ではなく、先駆的なチャレンジから20年もの長きにわたって息の長い取り組みを続けていることに尽きますね。

スポーツには様々な壁を取り払ってくれる要素もありますが、障がいの有無に関係なくサッカーを楽しめるようにするには、ここに携わった多くの方々が腐心してきたからに他ならないと思います。

選手の多くは人とのコミュニケーションを取ることが決して得意ではなく、友達との付き合いが苦手だったり、家に閉じこもってしまう選手も少なくなかったそうです。

でもフトゥーロ加入後は仲間が出来て、待ち合わせをし、練習会場に行ったり、F・マリノスの試合を一緒に観戦するようにもなるなどファン・サポーターともボールを蹴り、仲良くなってゴール裏で一緒に応援するなど、自発的に行動するようになったということです。

保護者からも「フトゥーロのおかげで、加入してから多くの仲間ができ、表情も明るくなり、自分で考えて行動するようになった」という声もあがるなどサッカーを通じた変化、成長への寄与は大きいのだと感じます。

2023年で「20年目」を迎えるフトゥーロが「共生社会の実現へのロールモデルに」との想いもあるようなので、それが前に進んでいくことを陰ながら応援したいですね。

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