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8月7日(日):カルチャーの変革は畑の土づくりと同じ

この10日間ほどは企業文化と関連して遠藤功さんの新刊「『カルチャー』を経営のど真ん中に据える」を引き合いに自分のなかでの整理も兼ねて同書の内容と紐付けたことを記してきましたが、本日もその続きをもう少しばかり。

昨日は「LOFT」なカルチャーを具現化していくために同書で示されている9つのポイントについて順を追って記載をしました。

カルチャーは多面的な要素で成り立っているだけに全体視点と長期的な視点のもとで、リーダーや各個人がその必要性を理解しながら全方位的に進めていくことが大切なのだと感じます。

「カルチャーとしての現場力」はいわば土台を成すものですが、これは農業などに置き換えても、まずは土壌を耕すところから全てが始まる点とつながります。

以前に市民農園の一角をお借りして野菜作りなどをした際に、有機農法の担い手の方が農業指導で思いを込めて話をしてくださったのは「土づくりの大切さ」でした。

作物の植え方、方法論などより大切なのは「とにかく土なんだ」、ということで「いかに良い土をつくるか」、それが全ての根幹であると伝わってきました。

少し余談になるかもしれませんが、あわせてその際に話してくださったのは、すべての土台にあるのは微生物であり、食物連鎖の頂点にいるのが人間であるのに対して、三角形の底辺に位置してすべてを支えているのは微生物の活動であるとして、人間の腸内細菌と同じだとの話です。

私たちはフィットネスクラブ運営を事業にしているから、このあたりは日頃から自社のクラブでも腸内細菌、腸内環境の重要性に触れており、腸内細菌による分解や生成など様々な活動があって人間の生命活動が成り立っている点はおおいに理解ができます。

そうした微生物の活発な活動を支えるためにも「良い土」づくりが根幹であるとの話は、「作物が育つ」を「人が育つ」や「成果が出る」といった企業にとっての話にそのままに置き換え可能です。

そんな畑にとっての土を企業に当てはめれば、それは企業文化であり、今回のテーマになっているカルチャーですね。

畑の土が一夜にして良い土になることはなく、そこに手間暇をかける必要があるように、私たちとしては土台となるカルチャーと、そこに関係する複数の要素を手間暇かけて整備していくのが肝要なんだと再確認できました。

加えてここで大事なのは前述した畑の土にしても、腸内環境にしても、企業文化にしても、それは静的ではなく動的なものであることへの理解だと思います。

一度、良い土にしたからといってそれをしばらく放置していれば土壌は変わっていってしまうし、企業文化もまたある一時だけ良かったというだけではダメで、常に手入れをして良い状態を保つようにメンテナンスをし続ける必要性も見えてきます。

今回は同書を通じて改めて組織としての土壌づくり、カルチャーの大切さが確認できた次第です。


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