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「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論663」

皆さん こんにちは アバター近藤です。
「逆タイムマシン経営論」として、業界唯一の経営情報誌であるフィットネスビジネス誌のバックナンバーを引用しながら、それぞれの年のトピックスや記事について、示唆することは何かをアバター近藤なりに解説していきます。
「歴史に学ぶ」とは良く使われる言葉ではありますが、フィットネス業界史について、詳細に検証した文献は恐らくないと思いますので、これから良い歴史を作るために何かしらのお役立てになれば大変うれしく思います。

~Fitness Business通巻第21号(2005.11.25発行)「面倒を解決する(商業アドバイザー・小柳剛照」2~※名称等は当時、一部文章省略

レタスを500円で売る
インターネット上で、レタス3個を1500円で売った人がいました。
特別なレタスではありません。
ごく普通の品質のものです。
食品スーパーや、農産物直売所なら、1個100円台で買えるでしょう。
それを3個1500円で、しかもネット上で売れたのは、なぜでしょうか。
そこにはまさに、「提案力」が働いていたのでした。

農産物の販路や価格は、通常はかなり限定されるものです。
そこで「レタスを売る」のではなく、レタス3個程度を育てる農地の栽培権を1500円で売るという提案がネット上で行われたのでした。

農業をしていない人が、畑を確保するのは面倒。
ましてや、仕事をしながら、野菜の手入れをするのは面倒。
でもその点をクリアできるなら、「自分の野菜を育てたい」というニーズはかなりあるはずです。
そこで、ネット経由でレタスを育てるという手法が考えられたのでした。
契約者は、画面上でマウスを使い、自分が契約した場所に、肥料や水を与える指示を出します。
それを現地では、指示通りに肥料や水を与えるというものです。

このユニークな提案に、土地を持たない都会の人々から、注文が相次ぎました。
自宅にいながらにして、画面上でレタスの手入れができて、そして見事に成長したレタスが自宅に送られてくたら、3個1500円でも、決して高いとは思わないでしょう。

レタスを売るのではなく、レタスを作る楽しさを創造し、栽培に伴う面倒を代行したこと。
それが、本来の価値以上の価値を生み、しかも注文が殺到した要因です。

~ここまで~

約20年前に上記のようなアイデアを創造できた「提案力」は、まさに秀逸と言えるものだと思います。

コト重視、効率的思考、SNS多様化という現代の状況に当てはめると、さらにニーズは広がるような気さえします。

現在、知り合いが農業分野へチャレンジをしている最中ですので、是非、このようなアイデアも参考にしながら、新たな価値創造をして頂きたいと願っています。

農業分野は、これまで革新が起こりにくかった領域でしたが、デジタル活用で変化が生じておりますので、チャンスは大いにあるのではないかとアバター近藤は考えております。

お読みいただきありがとうございました。

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