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5月11日(水):裸のつきあいを

昨日は日経ビジネス最新号の特集「サウナのすゝめ 人も企業も『ととのえる』」に関連したことを記しましたが本日もその続きをもう少しばかり。

同記事でサウナの良さとして挙げられている点に人と人との距離を縮める効用に言及していました。

こちらは文字通りサウナの中で裸の付き合いをすることで、立場や肩書きなど人を隔てる要素になりがちなものを衣服と共に脱ぎ捨てるからでしょうね。

こうした面は確かにあると思っていて、私がそれを実感したのは10年ほど前に今の茅ヶ崎に移り住んだことがきっかけです。

というのも湘南には海を中心にしたビーチカルチャーがあるからです。

私の主観でいえば、あくせくせずにおおらかでオープンマインド、他人の目を気にせず自由な気風、そんなものが漂っています。

これは海を前にすればサウナ同様に衣服を脱いで、なかば裸に近しくなるからだろうと思っていました。

衣服というものは歴史的には階級を隔てる物として使われてきたこともあるし、自分をよく見せたり、自己主張の一端を担うものでもあるでしょう。

そうしたものを脱ぎ捨てることで、物理的にその人のあるがままの状態になります。

だから衣服を通して記号的に人を見るのではなく、その人の飾らない素を捉えるからこそ、オープンマインドになっていくんだろうな、と解釈していました。

自分の若かりし頃を振り返っても仕事を終えて、先輩・上司と一緒にサウナ、お風呂に入りながら語らう時間は楽しかったですし、それが親密さにつながったところもあるでしょうね。

職場にサウナやお風呂があって誰もいない時間に自由に使えたのは、フィットネスクラブならではの良さだったと思います。

今は時代的にアウトでしようが、その昔はサウナにお風呂、そして食事をして、そのままクラブに泊まることもありました(笑)

今となっては楽しい思い出ですね。

人と人との結びつきが希薄になり、コミニケーションにおけるデジタル比率が高まっている現在だけに、時にこうした裸の付き合いをするのも良いんじゃないかと思います。


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