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6月27日(木):体験格差の連鎖、固定化の解消には「いま」を「一緒」に過ごすこと

一昨日からは今年の4月から長野市で始まっている子どもの体験・学び応援事業「みらいハッ!ケンプロジェクト」と、それに付随したことを記しています。

本日もそれに関連した話をもう少しばかり。

前述した長野市のプロジェクトは家庭における所得の格差が、そのまま子どもの体験格差につながっている現状をふまえ、子どもの体験格差の解消に向けた取り組みで、長野市と経産省との協働モデル事業としてスタートしたものです。

体験格差の現状はスタディクーポンを提供するチャンスフォーチルドレン代表、今井悠介さんの著書「体験格差」で詳細が記されています。

そこでは全体の傾向として親の収入が子どもの様々な体験の機会と強く関係していることが示されると同時に、非常に強い相関が示唆されていたのは「親の体験」の有無です。

世帯収入の多寡にかかわらず、親の子ども時代の体験が乏しかった場合、子どもの体験の機会も乏しく、場合によっては収入が高くても子どもの体験がゼロになっているケースもあるようでした。

これは何となくイメージしていたことではありましたが、その傾向が書籍内の調査結果でハッキリと示されていましたね。

スポーツや文化的なこと、アウトドアにしても、親が子ども時代にそういった経験をしておらず、そこに興味関心がなかったり、好きでない場合には子どもと一緒にそれをやろうとしませんからね。

そうなると必然的に子どもが体験する機会を遠ざけてしまうことになります。

そして子どもにそれらを勧めるようなことも少ないと思うので、習い事を含めて子どもの体験する機会を逸してしまう面はあるのでしょう。

こういった体験格差の連鎖や固定化を防ごうと考えた時に、親が時計の針を巻き戻して子ども時代の体験を増やすことはできないから、「いま」のこの瞬間に親子で一緒に体験の幅を広げていくことだと思います。

私も子どもを持つ親ですが、親が食わず嫌い、やらず嫌いになっていると、前述したように子どもの世界が狭まってしまうので、まずは親である自分に何でもやってみようとするマインドが必要なのだと感じた次第です。

私の子ども時代を振り返ってみると幸いにもスポーツに音楽、芸術鑑賞やレジャーをするような機会に恵まれていたことが、今の子どもたちとの過ごし方につながっていますが、それでも自分がやってこなかったことや避けてきたことはありますからね・・・

子どもと一緒にいろいろなことを体験しながら、親の側も自分の世界を広げていければ良いなと思っています。

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