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2月20日(月):Jリーグも「経営力に裏打ちされた強さ」に

先週末に開幕したJリーグに関する話をもう少しばかり。

30周年を迎えるJリーグの新シーズンが開幕したこともあって、本日からは日経新聞で「アントラーズの経営力」と題したコラムが始まっています。

今回のタイトルは「竹やりじゃ戦えない」というものでしたが、これまで以上にJリーグクラブも経営力が問われる局面に入ってきました。

というのもJリーグでは新たな成長戦略を推進するために、リーグの配分金の見直しを進めています。

具体的には従来の均等配分金に重きを置いた配分構造から、競技成績やファン増加等の結果配分中心へシフトをしていく形です。

競技成績は文字通り、シーズンを終えた際の順位に応じて受け取る金額が大きく変わってきます。

またJリーグではリーグ全体でのファン創出にも力を入れているので、ファン増加のための取り組みも評価の対象になっており、こちらはDAZNでの視聴者数の順位に応じてもチームに対して配分金が出ます。

その他、リーグのカテゴリーごとの配分金の見直しも進めており、現状では「J1:J2」での配分金比率は2倍程度ですが、段階的にこれを5~6倍程度にしていく意向が示されています。

だからJ1に所属をしていて、良い順位にいて、なおかつ多くのファンを抱えているチームほど、より多くの配分金が得られる形です。

当然ながら潤沢な資金があることで年俸の高い良い選手を獲得したり、チームの強化にお金を投じることができるから、好循環が回りやすくなります。

反対にJ2に降格して、そのままそこから脱せないでいると、チームの財政規模はこれまで以上に縮小を余儀なくされるので、悪循環に入りやすい懸念もあります。

換言すればチームの強い、弱いも単にピッチ上の選手、監督の力だけではなく、「経営力に裏打ちされた強さ」になっていくと言えるでしょう。

Jリーグはこれまでの30年で健全な歩みをしてきましたが、ここから先はチームの強化、ファンの獲得、次世代の育成など、全方位でそれらを進めていく経営力が求められる時代になっていくのだと思います。

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