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「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論305」

みなさん こんにちは アバター近藤です。

「逆タイムマシン経営論」として、業界唯一の経営情報誌であるフィットネスビジネス誌のバックナンバーを引用しながら、それぞれの年のトピックスや記事について、示唆することは何かをアバター近藤なりに解説していきます。

「歴史に学ぶ」とは良く使われる言葉ではありますが、フィットネス業界史について、詳細に検証した文献は恐らくないと思いますので、これから良い歴史を作るために何かしらのお役立てになれば大変うれしく思います。

~Fitness Business通巻第1号(2002.7.25発行)「商品研究:ヨガ・ピラティス」5~※名称等は当時、一部文章省略

「ピラティス」

ピラティス人気の背景

70年以上の歴史を持つこのプログラムが、ここ数年になって「新プログラム」として民間クラブに導入が進んだ背景には、メディアで話題になったことがきっかけになったという。

当時のことを知るクラブ関係者は、ピラティスが注目される大きな契機として、ハリウッドの有名アーティストや女優、モデルなどがヨガやピラティスをエクササイズに採り入れ始め、それが多くの女性誌や新聞などで紹介されたことを挙げる。

特に、パーソナルトレーナーを付けているマドンナやジョディ・フォスターといったアーティストたちが、出産後のエクササイズとしてピラティスを採り入れ、見事に体型を取り戻したことから、一気に注目度が高まったという。

当初、民間クラブは、ピラティスマシンを置くスペースの不足や指導できるインストラクターの不足を理由にプログラムの導入を躊躇していたものの、メンバーニーズの高まりからピラティスの知識や技術を持ち合わせたトレーナーが徐々にクラブでパーソナルトレーナーとして活躍の場を得始め、さらに「マットピラティス」というグループプログラムもあることが知られるようになってから、導入が加速していったようだ。

ピラティスは「体型を整える」という効果が特に注目されており、ピラティスの関係団体や指導者は、「体重を落とす」ではなく、「細く引き締まった身体が得られる」ことを前面に出してプロモーションしているという。

もともとピラティスがバレリーナやダンサーに浸透していたこともあり、「細い筋肉が付けられる」というイメージを強調し、細くてしなやかな身体に憧れる女性の心を捉えていったようである。

~ここまで~

日本でもハリウッドの有名女優の情報が紹介され、注目を集めたことはあったと思います。

ただその時の反応は、米国と同じで細くてしなやかな身体に憧れるいわゆる意識高い系女子という範囲の注目に留まっていたとも言えます。

もちろんプロモーションとしてセンセーショナルなニュースは、一瞬、人の目を惹きつけることになりますが、やはりトレンドが大衆化していくためには、一般化への翻訳が必要であり、それは実需として創始者の開発目的に沿うことだと考えます。

アバター近藤は業界歴とともに会員としてのクラブ歴も多数経験しておりますが、やはりリフォーマーを使用したピラティスは未だにハードルが高く参加することは出来ておりません・・。

本日もお読みいただきありがとうございました。


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