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「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論188」

みなさん こんにちは アバター近藤です。

「逆タイムマシン経営論」として、業界唯一の経営情報誌であるフィットネスビジネス誌(元々はクラブマネジメント誌としてスタート)のバックナンバーを引用しながら、それぞれの年のトピックスや記事について、示唆することは何かをアバター近藤なりに解説していきます。

「歴史に学ぶ」とは良く使われる言葉ではありますが、フィットネス業界史について、詳細に検証した文献は恐らくないと思いますので、これから良い歴史を作るために何かしらのお役立てになれば大変うれしく思います。

~クラブマネジメント通巻第28号(2000.5.25発行)「予算のマネジメント」25~※名称等は当時、一部文章省略

4.予算統制

(4)目標管理制度

予算は、最終的には現場最前線の各スタッフ個人の目標にブレークダウンされ、達成へと導かれなければならない。

大手チェーン企業はほとんどが目標管理制度(MBO)を導入してこれを行っている。

中小規模の企業もこれに類した制度を導入しているがまだ個人レベルまでは至っておらず、グループ単位で行っているところが多い。

この制度を効果的に機能させるポイントは、個人対象であれ、グループ対象であれ、予算をわかりやすい数値目標に置き換え、双方納得して進めることにある。

例えば、フロントスタッフであれば売上高予算を達成するための入会者数を得るために館内案内入会獲得率を何%にするかといった置換である。

その上で、その数値目標と各店の利益目標までがどう結び付いているかを分かりやすく教え、実行者が自主的にゴールにたどりつくための方法やそれを阻害する問題を見つけ、先送りせず、前向きに攻め立てなんとか達成するよう、統率者、管理者がサポートすることが大切となる。

~ここまで~

目標管理制度については、実施している企業と実施していない企業の両方に勤務した経験から、無くても良いのではないかとアバター近藤は考えております。

何故ならば、あった方が優位性があると判断できる結果の差がなかったからです。

実際問題として、期首に立てた個人目標項目を見据えながら業務に取り組む行動をできる人は恐らく2割程度と感覚的に想定され、このような人はそれらの項目が無くても、日々の課題設定ができ、いわば勝手に伸びていく人材と言えます。

一方でその他、8割の人に対して目標管理制度を利用してマネジメントしなくて良いのかということになりますが、そもそも意識外になっているので、このツールで成長を促すことは基本的に難しいと考えるのが自然です。

従いまして、クラブには予算がありますので、そのマネジメントを通じて、いかに日常的に個別アプローチをしていくかが最も実務と直結した成長手段になると思われます。

目標管理制度についての入力・チェック・管理は、かなりの労力を要しますので、そこにつぎ込むくらいであれば、その時間を日常の相互確認に充てる方が建設的であるとアバター近藤は考えます。

本日もお読みいただきありがとうございます。


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