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「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論406」

みなさん こんにちは アバター近藤です。

「逆タイムマシン経営論」として、業界唯一の経営情報誌であるフィットネスビジネス誌のバックナンバーを引用しながら、それぞれの年のトピックスや記事について、示唆することは何かをアバター近藤なりに解説していきます。

「歴史に学ぶ」とは良く使われる言葉ではありますが、フィットネス業界史について、詳細に検証した文献は恐らくないと思いますので、これから良い歴史を作るために何かしらのお役立てになれば大変うれしく思います。

~Fitness Business通巻第7号(2003.9.25発行)「高齢者の筋力トレーニングー民間クラブも創意工夫で機会捉えよ」3~※名称等は当時、一部文章省略

民間ならではの創意工夫でクラブも高齢者を掴め

社団法人日本フィットネス産業協会が今年6月に発表した「フィットネスクラブにおける商品開発」には、「エクサテインメント」と呼べるいくつもの楽しいプログラムが掲載されている。

この「エクサテインメント」という言葉はかつてライフフィットネス社が初めて世に問い、最近ではコナミスポーツが自社開発したマシンのシリーズにこの名を冠しているが、編集部は経験価値を備えた楽しいエクササイズプログラムといった意味合いを持たせたい。

先の報告書の中ではメガロスの「青春学校」やセントラルスポーツの「健康キャンパス」、ティップネスの「私の健康プラン」など数々の「エクサテインメント」のアイデアやそうしたプログラムを開発する際のポイントが具体的に記されている。

こうした「エクサテインメント」やユニークなプロモーションーメガロスの「ファミリー100会員」(同居または同姓の家族2人で100歳以上が対象)や、米ゴールドジムの婦人や息子娘向けに打った「まだ間に合う父の日プレゼント」といった企画ーなど民間クラブは民間ならではの創意工夫で「高齢者の筋力向上トレーニング」を啓発していくという姿勢を強く持つことが必要なのではなかろうか。

高齢者・障害者をもっときちんとマーケティングしよう。

ここには大きな市場機会がある。

~ここまで~

記事当時、セントラルスポーツに属していたアバター近藤は、「健康キャンパス」プログラムを店舗にて実行しましたが、残念ながら全店舗、うまくいったとは評価できない参加者数に終わりました。

前回も述べましたが、いわゆる期間限定のイベント的発想のプログラムでは、補助金事業に積極的なマシンメーカー・サプライヤーの企画と大差はなく、打ち上げ花火のようにシュリンクしてしまうことがほとんどです。

やはりそこには、高齢者が日常的に筋トレを継続して頂く仕組み、仕掛けを川下から設計するアプローチが必要になってくると思います。

本日もお読みいただきありがとうございました。


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