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1月30日(日):動画配信サービスの岐路!?

先週の日経新聞には「ネットフリックス伸び鈍化」と題した記事がありました。

同記事で触れていた現状としては有力作を相次ぎ投入した2021年10~12月期の会員数が想定に届かず、1~3月期の純増数も前年同期を下回る見込みについてです。

この鈍化については半ば致し方ない面があるだろうと思っています。

いくらコンテンツを数多く投入したからといって、これまでのような急激な会員数の増加ペースをずっと維持するのは容易ではありません。

それを考えれば、ある意味では自然な流れなんじゃないかと思っています。

コンテンツ投資、その配信によって現ユーザーの視聴時間の伸びや解約率が低下しているから全体感としては悪くはないはずです。

記事内では競争の激化を理由に挙げていて、それは間違いないのでしょうが、個人的には頭打ち感が否めませんね。

それは個人における時間の上限、多様化したなかでの動画コンテンツに割かれる時間の上限の両面です。

私個人もネットフリックスの会員ですし、コンテンツも面白いものがあって満足していますが、だからといって面白いコンテンツが今の2倍に増えたとしても、それに比例して視聴時間を長くするかといえば、それはないと思います。

おそらくは現状と同等な限られた時間の中で、何を見るかという選択になるだけでしょう。

ユーザー個々人も1日24時間という時間の制約からは逃れられないし、動画視聴以外にやりたいことも多々ありますからね。

人々を画面に釘付けにする「視線と時間」、これらをめぐる攻防において異業種競争の枠組みはいっそうの広がりになるのは間違いないはずです。

特にアフターコロナに向かうほど、今度はリアルへの反転が生じるのは必至でしょう。

動画配信の市場が成長から成熟に向かうとなると、この先では値上げへの動きが強まりそうです。

会員数の伸びが鈍るなかで収益性を上げようとすれば、これは解約率をいま以上に下げるか、単価を上げるしかありませんからね。

もちろん、これはネットフリックスだけに限った話ではなく、つい先日にもDAZNが来月からの大幅な値上げを発表したばかりです。

こちらも会員数を増やすペースが鈍り、次のフェーズに入りつつあることと無関係ではないでしょう。

私でいえば、アマゾンプライムにDAZN、ネットフリックス、NHKオンデマンドが加入している有料の動画配信サービスになります。

それと同じようにどのプラットフォームも値上げが続いていけば、ユーザーによっては契約先が4つから3つになったり、3つが2つにといった集約も起こりえますね。

そんなこんなで定額での動画配信サービスも段階的に次のフェーズに移っていきそうな気配が出てきたように思います。


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