「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論389」
みなさん こんにちは アバター近藤です。
「逆タイムマシン経営論」として、業界唯一の経営情報誌であるフィットネスビジネス誌のバックナンバーを引用しながら、それぞれの年のトピックスや記事について、示唆することは何かをアバター近藤なりに解説していきます。
「歴史に学ぶ」とは良く使われる言葉ではありますが、フィットネス業界史について、詳細に検証した文献は恐らくないと思いますので、これから良い歴史を作るために何かしらのお役立てになれば大変うれしく思います。
~Fitness Business通巻第7号(2003.7.25発行)「団塊世代を狙え」10~※名称等は当時、一部文章省略
Ⅳ団塊世代マーケティングのポイント
3.「団塊世代」を把握し、その特性と資源を結びつける
7~8年前に一度業界で盛り上がりを見せ、一度沈静化しかけた「クラブインクラブ」もきちんと取り組めば、団塊世代男性のハートを捉えられそうである。
彼らの中には前の日にいくら痛飲したり、家族と遠出したりしても、日曜日の朝は決まった仲間と草野球という人も多い。
団塊世代の男性は、昔やっていたスポーツが懐かしく、かつて身に付けたテクニックの片鱗を見せることや、再び仲間とゲームに興じられることに楽しみを見出すこともあるのではないだろうか。
「クラブインクラブ」も今一度見直すことでターゲットを十分惹きつけられる。
もう一つアイデアがある。
これはローリー・シングル氏が既に行っているプログラムで特に団塊世代にだけ向くというものではないが、この世代の中で最近ペットを飼う人が多いことから反応する人は多いと思われる。
それは「ドッグウォーク」と呼ばれるプログラムである。
毎週日曜日の朝、犬好きの方たちに愛犬を連れクラブの前に集合して貰い、予め決めた散歩コースをみんなで2時間ほどウォーキングするというプログラムである。
どういう結果になるかは「やった者のみぞ知る」ということにしておこう。
さて、このように団塊世代マーケティングを考えるのには、ターゲットの特性と自社の資源をぼんやりと思い浮かべながら、スタッフみんなでブレーンストーミングしてみるのが良い。
その際、特に良いアイデアを出しそうなスタッフは、両親が団塊世代であるアルバイトスタッフたちではないだろうか。
彼ら彼女らは「団塊世代」が何にどうすれば反応するかを実際の生活の中で知っている。
後は案出されたアイデアから1つを選んで、それを一般的なマーケティングのフレームワークなどを用いて企画にまとめ上げればよいだけである。
~ここまで~
現在はパンデミック下であるため実施しておりませんが、当社クラブでも有志のサークル活動は行われておりました。
そして記事にある「ドッグウォーク」は、現在の団塊世代であれば、ことさらに反応がありそうな良いプログラムだと思いました。
子供も家族を作り、頻繁に会う機会がない中、ペットを家族同然に思っている老夫婦にとって、それを分かち合える仲間、機会ができることはこの上ない喜びに繋がるように感じます。
本日もお読みいただきありがとうございました。
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