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「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論505」

皆さん こんにちは アバター近藤です。

「逆タイムマシン経営論」として、業界唯一の経営情報誌であるフィットネスビジネス誌のバックナンバーを引用しながら、それぞれの年のトピックスや記事について、示唆することは何かをアバター近藤なりに解説していきます。

「歴史に学ぶ」とは良く使われる言葉ではありますが、フィットネス業界史について、詳細に検証した文献は恐らくないと思いますので、これから良い歴史を作るために何かしらのお役立てになれば大変うれしく思います。

~Fitness Business通巻第13号(2004.7.25発行)「世界の動き・IHRSAキャンペーン」4~※名称等は当時、一部文章省略

「ウェイトマネジメントと若年層のフィットネスに焦点を当てる」(フランコアスレチッククラブ)

ルイジアナ州マンデヴィルとニューオリンズのレイクビューにクラブを持つフランコアスレチッククラブ」(以下、フランコ)にとっては、今「ゲット・アクティブ・アメリカ」キャンペーンに多くの時間やエネルギーを費やすことは難しい。
というのも、現在、旗艦店のマンデヴィルでは200万ドル(約2億円)を掛けた大規模な改修プロジェクトが進行中だからである。
それでも、前出のヘルスフィット同様、この機会を活用して、クラブプログラムや地域活動を推進しようと計画している。

近年、メディアは広がり続ける米国人の肥満問題に高い関心を寄せている。
フランコではこの機会を活かして、2つのウェイトマネジメントプログラムを積極的に推進しようと考えた。
1つは「ライフプラン」という名称で、大人向けに包括的にカリキュラムされたものである。
もつ1つは「チョイス」という名称で、10~14歳の子ども向けに構成されたものである。
クラブは、年に2回地域の就業者に対して無料で体力測定を行っているが、これとは別に今回の「ゲット・アクティブ・アメリカ」に合わせて、体力測定とミニ健康フェアをクラブで開催することにした。
ジェネラルマネージャーであるB・H氏によると、体力測定には、コレステロール値や血圧、心拍数、安静時心拍数、基礎代謝と柔軟性を見るテストが含まれているという。

同様に、青少年向けのプロジェクトの推進にも力を入れている。
8人のスタッフで構成したチームは地元の学校を回り、今年のうちに全校に対して1時間あまりの相互型のフィットネスプログラムを提供することを目指している。
そして今月は「ゲット・アクティブ・アメリカ」に興味を持って貰えるようその巡回に乗り出す予定である。
フランコではさらに、ボーイスカウトやガールスカウト、ホームスクールグループとも身近な関係を築き、フランコを見学する遠足に来て貰えるよう誘っている。
H氏は「私たちはこのプログラムで楽しい体験をして貰えるよう、こうした団体全てに声を掛け、参加をお誘いする予定です」と話している。

~ここまで~

米国では長らく食生活環境や車社会などに起因した肥満問題を社会的課題として捉え、官民問わず様々な取り組みをしてきた様子が伺えます。

翻って日本を見ると、肥満問題は社会的課題にまで至っている状況ではなく、むしろ運動機会減少による体力低下が社会的課題に持ち上がってくる勢いだと思います。

社会的課題の種類は違っても、米国の官民協力のもとに行われるこれらのキャンペーンやイベントの仕組みは理にかなっている部分が多く、青少年向け体力向上プログラムを同様に推進することが出来れば効果的な活動になると思われます。

本日もお読みいただきありがとうございました。

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