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「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論324」

みなさん こんにちは アバター近藤です。

「逆タイムマシン経営論」として、業界唯一の経営情報誌であるフィットネスビジネス誌のバックナンバーを引用しながら、それぞれの年のトピックスや記事について、示唆することは何かをアバター近藤なりに解説していきます。

「歴史に学ぶ」とは良く使われる言葉ではありますが、フィットネス業界史について、詳細に検証した文献は恐らくないと思いますので、これから良い歴史を作るために何かしらのお役立てになれば大変うれしく思います。

~Fitness Business通巻第2号(2002.9.25発行)「フランチャイズが好機」1~※名称等は当時、一部文章省略

2002年3月12日火曜日、午後4時30分、ビジネスが急成長しているケンタッキー州ニコラスヴィルにあるカントゥアズ・エキスプレスの本社にいる。

同社社長であるダレン・カーター氏によると、その日だけで新たに11社からフランチャイズ契約に関する問い合わせがあったという。

同社では、こうした日はこのところ珍しくなくなってきている。

「今年1月1日から2月10日までの間に、200軒以上からの問い合わせがあり、この数は2001年の1年間にあった問い合わせ軒数を上回っています。」

機は熟しつつある。

あなたがこの記事を読んでいる間にも、誰かが、どこかでフランチャイズやライセンス契約にサインをしているかもしれない。

近年、所謂「ブランド物のフィットネス」が急成長を始めており、この動きがフランチャイズ業界でも注目を浴びている。

カーヴスインターナショナル(本社:テキサス州、ワコ)は、昨年フランチャイズ店を880ヶ所増やし、現在計3,300のフランチャイズ店を米国全50州と、カナダ、スペイン、イギリス、メキシコに展開している。

先日も、米国外で、1日に50ヶ所ものクラブとの契約を結んだ。

カーヴスは現在、ドイツやフランス、イタリア、アジア、ニュージーランドへの進出を計画している。

同社は将来、米国内に10,000クラブ、さらに米国外に10,000クラブを展開することを究極の目標として置いている。

同社はこの急躍進により、米国「アントレプレナー」誌の年間フランチャイズ500社ランキングで第3位にランクインした。

上位には、良く知られるセブンイレブン(第4位)やマクドナルド(第7位)、ホリデイイン(第9位)、ジャニキング(第10位)などが顔を揃えている。

このランキングは、資金力や安定性、成長率、事業規模、契約非継続率、訴訟の数などに基づいて付けられている。

同様に、ゴールドジムインターナショナルは、米国「フランチャイズタイムズ」で、フランチャイズ企業トップ200社に選ばれた。

ゴールドジムは現在600以上のクラブを米国46州と34ヶ国に展開しており、2000年度の実績では総売上高は480億円に達し、近年の同社の店舗開発状況を見ると、さらに成長が加速するものと考えられる。

~ここまで~

カーブスはその後、2005年に日本へ上陸し、パンデミック前の2019年には店舗数2,000を達成するなど成長の加速度は、国内フィットネス企業随一だったと言えます。

また、ゴールドジムについても、順調に店舗数を伸ばしています。

総合型クラブが中心だった記事当時でも、フランチャイズ出店はあるにはありましたが、もともと開発に2~3年掛かる業態であるため、急拡大させることは難しかったということです。

現在は、24Hジムにおいてエニタイムフィットネスを中心にフランチャイズ展開が旺盛であり、この仕組みが出店の中心になっていることはハッキリしています。

本日もお読みいただきありがとうございました。


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