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「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論407」

みなさん こんにちは アバター近藤です。

「逆タイムマシン経営論」として、業界唯一の経営情報誌であるフィットネスビジネス誌のバックナンバーを引用しながら、それぞれの年のトピックスや記事について、示唆することは何かをアバター近藤なりに解説していきます。

「歴史に学ぶ」とは良く使われる言葉ではありますが、フィットネス業界史について、詳細に検証した文献は恐らくないと思いますので、これから良い歴史を作るために何かしらのお役立てになれば大変うれしく思います。

~Fitness Business通巻第7号(2003.9.25発行)「業態の研究」1~※名称等は当時、一部文章省略

クラブビジネスが今後さらに発展していくためには業態の革新、改善が欠かせない。

本特集は大手・中堅企業を中心にこれまで多くの企業が採っている標準的な業態について、まず主に戦略面、事業構造面から分析した。

続いて中小・ベンチャー企業を中心にいくつかの企業が今チャレンジしている新業態について同様に分析し、事業の基本スキーム、出店基準、強みの源泉、課題や将来動向などについて探ってみた。

Ⅰなぜ業態か

業態とは、生活者が好むであろういくつかのフィットネススタイルの中から特定のスタイルを抜き取り、そのターゲットのニーズ・ウォンツを満たすようにアイテム、商品・サービス、利用システムなどを整えた、売り方の一形態を指す。

例えば、子どもを対象にしたスクール。

少子化やこどもが学校以外に行う活動の多様化などにより、今はかつてほどの勢いはないが、25M×5コースのプールを備えた延床面積300坪程度の施設に月会費5,000~6,000円で数千人ものスクール生を集め、効率的、効果的な運営から「顧客」と「事業主」の双方に成果をもたらすことに成功したこの事業モデルはまさに「業態」と呼ぶに相応しい、売り方の一形態であった。

業態を創造~構築していく作業は、クラブをマーケティングすることと似ている。

今ほど変化の激しい時代はない。

先のスイミングスクールの例を持ち出すまでもなく、変化対応を怠れば、どんなに素晴らしいと思えた業態とてたちまち陳腐化してしまう。

既存のフィットネスクラブ事業者は、常に自身が採る業態、経営環境の現状分析~リマーケティングを行い、それの革新、改善を図る必要がある。

~ここまで~

フィットネス業界人は、これらの業態論や研究に対しては、とても熱心だと長年属して感じております。

それは、スイミングスクールの成功体験などを通じて、次に流行する業態を必死に探すというスタンスだからだと思います。

ここで取り上げられているスイミングスクールの事業モデルは、いわゆるアバター近藤のような団塊世代ジュニアが小学生だった時期に、そのボリュームに乗じて成功したようなものですので、当時、通っていた身として事業レベルは相当に低かったと思っています。

何故なら、1コースで同時横並びで4人泳がせたり、4泳法をマスターできずに辞めていく子どもも数多くいて、ベルトコンベア式指導と、今振り返っても感じる面があります。

もし現在の知識を持って、当時の親の立場であったなら、相当ずさんな指導に対して、不満を持ったに違いありません。

従いまして、この20年前の業態研究は、当時の思考を知る貴重な記事であると同時に、パンデミック下で浮き彫りになった諸問題の根源も探ることができると思います。

本日もお読みいただきありがとうございました。


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